激弾B級


概要
テレビに負けるな、映画を超えろ!というスローガンのもと、熱気溢れる舞台を展開する、いわゆるつかコピーの劇団。2000年「激弾BKYU」に改名。

構成員
主な作家
酒井晴人
つかこうへい
主な演出家
酒井晴人
主な役者
酒井晴人
東野醒子
花城紳一
新井乾三
竹内久和
影山晃子
阪本葵
司茂和彦
如月寛太
細谷淳
山の海
蔵重美恵
出口みき
主なスタッフ
劇団の公式ホームページ
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/4367/

過去の公演

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Vol.9 1パーセントの可能性 (90.10)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


激弾B級 Vol.9 「1パーセントの可能性」10月27日7時(2:10')
新宿・シアターモリエール 前2300円、当2500円 10/24〜28
作・演出/酒井晴人 03-310-5843 客230(超満)(男女=5:5)

(初見)地球の破滅を逃れるため、ある科学者が4人の娘を別の惑星へと送っ
た。そこで4人は過去の記憶を失い、別々の人生を生きていた。そのうちの一
人を追ってきた青年は、不思議なゴキブリ君に導かれ、4人を集め、タイムマ
シンを使い、破滅しない地球を作り直すため太古の地球へ4人を送る。しかし
そこで待っていたのは・・・。

役者は熱演してるし、セットも衣装もしっかりしてる。ある程度の水準はいっ
ていると思う。しかし・・・。「人類の愛と平和の為に、愛する人を捨ててい
く」というのは70年代なら通用しただろうが、もう嘘よ。愛する人の為なら、
例えこの地球が滅びようとも、平気だよ。世界平和のために旅立つ、なんて言
うのは、悪い宗教にだまされてるに違いない。とにかく、全体を通して、価値
観のズレを感じる。てーか、今風のはやりのネタを寄せ集めて、芝居の公式に
あてはめただけのような・・・。演劇的ご都合主義も、あそこまで行くと漫画。
いえいえ、漫画やアニメの最近の水準は、一部例外を除いて高いんだから、も
ちっと練り込まないとお。DNAにしろ、タイムトラベルにしろ、意味をわか
って使ってるとは思えない。

役者で気になったのは、目線の高さ。どっか遠くを見てるんだよね。荒唐無稽
の説得力のないセリフを、わけわかんなくてもお客に納得させるのは役者の仕
事。どっか遠くじゃなくて、ちゃんと見据えて話して欲しい。つうことで、ち
ゃんと芝居になってたのは、ヒモのあんちゃんだけ、と言ったら言い過ぎか。

ストリッパーのシーン、好きです。でも、この芝居の構成だと、長すぎちゃう。
後半の別れを盛り上げるために、長くしたと言うより、きっと役者が燃えたん
でしょうね。でも、思ったのは、無理してハヤリもんの世界(SFっぽいの)
をやるより、男と女を・・・、ま、どっちみちパターンにあてはめただけじゃ、
世間の荒波は・・・、んなこたない、世の中あまいあまい・・・か。

んで、次回公演はこの続編だそうだが、あたしとしては、変にSF的な説明セ
リフを省いて、前回ダイジェストのスピーディな展開を全編でやって欲しいな
あ。どーせ荒唐無稽なんだから、次から次へと出せるもん出してさ。そいで1
時間半ぐらいで・・・、ま、いーんですけどね。



熱海殺人事件 Love is gone たまらない夜


【熱海殺人事件 Love is gone たまらない夜】 激弾B級
  1994.5.3-15 新宿:タイニイアリス 全席自由
  5.14夜 段差のある最前列より観劇 (客席:超満員)

《概要》
  「熱海殺人事件」。でも、脚本にも、かなり手が入っている模様。
《ストーリー》
  はっきりしたことはわからないのですが、後半、にせアイ子が登場す
  るあたりからは、だいぶオリジナルなつくりになっていたのではない
  でしょうか。つか版のエンディングで、こういうのないですよね??
《色》
  前半は笑いで盛り上げ、後半はテンション上がって手に汗握る。
  おかしくて、しんみりもきて、楽しめて、余韻も残る。
《感想》
  これはおもしろい。得した気分です。
  タイニイアリスの狭い空間にぎゅーづめになってこういうパワフルな
  芝居に対峙できるのは、快感ですね。お尻は痛かったですけど。
  役者も良かったです。特に、婦警役の東野醒子と、木村刑事役の酒井
  晴人。ラストのダンスもきまってました。
  容疑者役の如月寛多の髪の毛は、公演をかさねるごとに切られている
  ようですね。楽日前日でしたので、もう坊主寸前、風前の灯火でした。



二代目はクリスチャン (94.8)


● つか作品(つか自身の手では舞台化されていない)の再演。
FROM A ACT-ALIVE の第3弾です。

● 東野醒子。彼女に尽きるでしょう。彼女のかっこいい決めぜりふ
を聞けただけで、僕は満足です。うるるるる。

● 前半はかなりゆるくて、歌でもテンション上がらず、だめだこり
ゃと思いつつみてました。でも、後半に入ってぐっと締まってき
ます。特に東野=シスター今日子が頭のかぶりもの(?)を取って
からがすごいです。せりふ飛ばして斬りまくる、かっこいいのな
んの。戦闘シーンは飛龍伝に似てるかもしれません。どっちがよ
かったかって、そりゃ、今日は最前列ですし、……。

● とにかくラストで東野が頑張っちゃうので、それでこの芝居はO
Kなんでしょうが、再演にしては構成に整理が足りない感もあり
ます。問題は、冗長なエピソードがある一方で、幾つかの大事な
エピソードが粗末に扱われていることです。今日子にラスト付近
であのせりふを吐かせるなら、政五郎との関係はもう少し描き込
むべきです。二代目襲名のごたごたとか、鬼熊のジレンマとかに
も、もっと時間を裂いた方がいいと思います。そのためには、ミ
キのエピソードとか保険金のドタバタなんかはもっと削っても構
わないのではないでしょうか。

● 歌をもう少し何とかしてほしいものです。聖母たちのララバイは
いいですけど、それ以外の曲は、もっと盛り上がるやつがいいと
思います。歌い手も、蔵重はいいとしても、如月と新井はもうち
ょっと頑張ってほしいものです。

● 東野以外では、チンピラの如月とあばずれの阪本がよかったです。
山の海のブスデブ女もいい味だしてました。酒井がゴキブリのみ
ということで、これは残念。このゴキブリはファンサービスのつ
もりでしょうけど、……。

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【ニ代目はクリスチャン 〜 汚れてこその純愛だゼ】 激弾B級
原作:つかこうへい 脚本・演出:酒井晴人
出演:東野醒子(シスター今日子)花城紳一(花城晴彦=花城
組跡取り)新井乾三(鬼熊=警察官)竹内久和(政五郎)
影山晃子(マザーマドレーヌ)阪本葵(ユリ=花城のか
つての恋人)司茂和彦(金村)如月寛太(次郎)細谷淳
(良男)山の海(クマ)蔵重美恵 出口みき 酒井晴人
1994.8.16-20 サンモール 全指 8/18Thu 最前列より ほぼ満員
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(下の文章の文責:まねきねこさん)


8/20(土)2:00-4:25PM 雨 新宿・シアターサンモール   激弾B級
「二代目はクリスチャン」 原作:つかこうへい 脚本・演出:酒井晴人 客席9割

 爆!した後が哀しくて○。それまでは、うつらつら。かったるくて。

 映画みてません。決め台詞(悔い改めて・・)知ってるくらい。
 マイク前説、歌とか、一見つか舞台みたい。でも、ぎりぎりに追い込んじゃう
 緊迫感とか、あんまなし。テンションあげても、なんか和気あいあいな印象。
 
 シスター今日子(東野醒子)が、なぜにヤーサン花城晴彦(花城紳一)を愛した
 のか。話しはわかるけど、気持ちが?。よくわかんない。情けない奴の胸の内と
 かもそう。白いギャグのフォローもないしさ。もっと突っ込んで欲しかったねこ
 蛇足な、保険金のため誰か死んでくれ場面のぎりぎりさが、本編にあればなあ。

 といっても、ラストはきめます。東野醒子が毅然として、きれい。観にいった
 甲斐あり。あと、歌。がなるだけじゃね。すっと歌って欲しかった。

 次回公演(タイトロープ:V赤坂9/22-26)の配席表が、パンフにあり。上下両舞台を、
 綱渡り花道でつなぐセット(模型がロビーにあった)。ぴあは、下手舞台の後ろ
 1、2列(H,G1ー8)、花道正面2、3列(B,C1ー8)、上手舞台の
 正面1列(C17ー24)。あと残り3/4は劇団チケツ。
 うーん、花道前がいいのかなあ。



(下の文章の文責:一寸小丸さん)


8/19 激弾B級「二代目はクリスチャン」脚本・演出/酒井晴人
(新宿シアターサンモール) 2:17' 客150(5割) 2200円

つかの映画作品を舞台化。今年初めに相鉄本多でやったものの再演。

つかファンのみなさん、お待たせしました。そしてつかファンでない皆さん、見逃
して下さい。言わせてもらいましょう。ほんとにつかファンってのは困った存在で
す。でも、仕方ないんです。さあさあ、ご唱和下さい。さん、ハイッ・・・「けっ、
こんなのつかじゃねえ」・・・ありがとうございました。

どこが違うのかって。全部ですよ全部。この芝居はいわゆるヤクザものです。音楽
の使い方(歌の入り方)も、暗転があるのも、意味のないエピソードが続くのも、
つかじゃありません。酒井氏はつかの何を気にいっているのか・・・わしゃ理解で
きん。アリスの熱海の時も、すでにつかさん自身が別の物語を作っているのに、昔
ながらの取調べ物を作ってたっけ。バカな工員がブスを殺した物語を。今回も、頭
の悪いチンピラが暴走する物語だ。「愛」はどこへ行ったんだよ。「痛み」はどこ
にあるんだよお。

つかさんとこの若手役者を使って、現役高校教師が書いてやったシアターXのやつ
の方がずっとつかっぽかった。長淵の「ジャパン」とか使ってんのよ。

映画を思いだしてさ、志穂見悦子のかっこよさばかりを追いかけていた。そーゆー
シーンって、なかったなあ。



タイトロープ


● つか作品の上演が続いたあとの、ニ年ぶりのオリジナル作品。
激しく、かっこよくという演出の基本線に変化はないようで、
その点では十分楽しめる出来に仕上がっています。

● 不幸な境遇によって追い詰められた愛が、殺意へと向かう。愛
ゆえに愛する人を殺してしまう、愛の自殺。そういうものを描
きたいんだろうというのはわかります。ただ、これは相当な大
事業ですから、相当に深く愛を追い詰めてくれないと困ります。
たとえ反則すれすれの技(貧乏、ブス、田舎、不倫……)を使
ってでも。

● 今回の芝居では、その追い詰め方が不十分だった気がします。
東野醒子の方は行き遅れの不倫でかなり追い詰められていまし
た。でも、もう一方の主役である花城紳一は、無学無才無職無
財に田舎に片親ときても、まだ追い詰められてみえないのです。
あれでは愛する人を殺せないでしょう。役者の力の差もありま
すが、ホンにも問題があると思います。

● 上記の点に絡めていえば、東野醒子と四つに組める二枚目男優
の不在がきついところだと思います。酒井晴人が出ればまた違
うのでしょうが、彼はまたゴキブリですし……。脇では如月・
阪本・山の海がなかなか好演しています。

● 現状では、東野醒子をもっと出せ、というしかないでしょう。

● 変形舞台については、座席位置によって評価が変わるでしょう。
僕は当日券で、A舞台の奥あたり。一見悪い席のようですが、
実は非常に見やすい席でした。両方のステージを同時に見渡せ
たからです。ふたつの舞台を花道によって分かったことは、非
常に優れた効果を生んでいました。最大の長所は、距離感とい
うものを、舞台に難なく導入できたことでしょう。時間的な隔
たりも、空間的な隔たりも、そして対立する立場の距離も、普
通の舞台では想像できないくらい自然に表現できていました。
二重丸を差し上げます。

● 歌は、前回公演のことを思えば、上出来だったと思います。

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【タイトロープ】 激弾B級        作・演出/酒井晴人
  東野醒子(涼子=婦警) 花城紳一(倉本聰三=主人公)
  司茂和彦(片桐=刑事=涼子の愛人)
  山の海(居酒屋)如月寛多(テレビ屋)阪本葵(聰三恋人)
  影山晃子(聰三母)竹内久和(聰三父)細谷淳(犬) 他
1994.9.22-26 シアターVアカサカ 9.26Monソワレ楽 ほぼ満席
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