演劇集団キャラメルボックス


概要
早稲田大学のてあとろ’50にいた成井豊を中心に結成。夢を与える芝居が若い観客の支持を受け、演劇ぶっくのチャートではベストテンの常連である。逆に、子供だましだ等々のバッシングを受けることも多い。最近は、アコースティックシアターと銘打って、少し大人向けの芝居作りにも取り組んでいる。制作がしっかりしているのも大きな特徴であり、満員でも来た客は決して返さないことでも有名。

構成員
主な作家
成井豊
真柴あずき
主な演出家
成井豊
真柴あずき
主な役者
西川浩幸
坂口理恵
大森美紀子
主なスタッフ
加藤昌史(制作)
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過去の公演

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ディアーフレンズ、ジェントルハーツ (90.8)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


キャラメルボックス「ディアーフレンズ、ジェントルハーツ」8月23日
7時半〜9時15分 当日自由2000円、指定2400円 9月2日まで
新宿/シアターモリエール (問)03−565−4745
作・演出/成井豊

やたらメジャー指向っつーか、売らんかなっつーか、制作がしっかりしてる
っつーか、ありとあらゆる手で客受けをねらってる・・・それはとてもイイ。
昔、テアトロ50の頃の印象は、「学生の割りに、金かけてんなあ」だった。
今回も同じとこある。なんだかゼータクな劇団だあ。んで芝居は、作家の創
作と、その恋人の思い出が重なり、創作の登場人物が実体化し、2人に関わ
る、って結構複雑。重層的なストーリーと、切れ目のない演出、テンポアッ
プしたセリフ、みんなイイんだけど・・・なにもない。ある水準は行ってる
から芝居初心者は楽しめるけど、これといったもんがない・・・。

見終わって「評判の割りにゃあ・・・。一番勘違いしてんのは演技。それで
もスピードで、見せちゃうんだよなあ・・・。感心。」



ハックルベリーにさよならを (91.4)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


キャラメルボックス「ハックルベリーにさよならを」4月7日(千秋楽)8時(0:54')
新宿/シアターモリエール 自1500円、指2000円 3/20〜4/7(50ステ)
作/成井豊 演出/成井豊+堤泰之 制作/加藤昌史 03-5386-0220
客400人(キャパ186) ハーフタイムシアター(45min) Vol.3

ワンステ45分(実際には54分)で1日2〜4ステ、19日間で50ステを
消化したハーフタイムシアターの第3弾。千秋楽の今日は雨の中、超満員。

前川麻子一人芝居の照明をやってた人が「軒並み観客動員を減らしている小劇
場界において唯一飛躍的に増やしている」というキャラメルボックス、見た。
その理由は何だろう?、と前川も不思議がっていたけど、もしそれが本当なら
それは「制作の力」に決まってら。で、7時の、当日券を求めて並んだ時から、
じっくり観察させてもらいました。すごい。「お並びいただいた方には必ず見
ていただきます」と。「場合によってはスタッフルームもドアも開放します」。

客入れは離風霊船を超えた。コンセプトが違う。離風霊船は、お客様に奉仕し、
懇切丁寧な気配りが感動もんだが、キャラメルは制作の加藤さんにより、客入
れエンタテイメント。「加藤さ〜ん、あそこにも」「加藤さ〜ん、ここの長椅
子、つめればあと二人は座れますよ。」ってぇ声が客から飛ぶ。普通、お客自
ら言うか? それで、キャパの2倍入れても、最後の40人が立ち見になった
だけで、残りはみんな椅子席(桟敷にしない)。今回は1時間弱だから、ほと
んど不満は出なかっただろう。1500円だし。多くの動員を得、次回本公演
へのイントロとしての戦略や、みごとである。

作品は・・・別居する夫婦の間で揺れ動く少年の不安。増水した神田川を、ボ
ート下りの大冒険。しぐさで笑わせて、泣きの芝居で泣かせて、全体をメルヘ
ンでくるみ、夢と冒険の定番ネタだし、役者はハキハキして爽やかで、悪いや
つは出てこないし、みんなお互いを好きだし、照明はきれいだし、音楽・美術
も金かけてるし。なのにど〜して私は頭痛がするの。使える役者は大森美紀子だけ。

見終わって「共同幻想。来年夏、紀伊国屋決定!。すごいっ・・・何がぁ?。」



グッドナイト将軍 (93.8)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


8/15(日)7:00-9:00 曇り  紀伊國屋ホ−ル     キャラメルボックス
  「グッドナイト将軍」  作・演出:成井 豊   8列下手

 変わらない味わいのキャラメル、ハデな照明、ジェットコ−スタ−のオマケつき。
 細かくみると、皆さんのRにあるように釈然としません。いろいろ目の前に並べて
 、後で見たらどこいったか分からないというか。次回再演では、整理して欲しい。

 でも、いいや。わたると杉山のラスト、戦友夫婦 木曽義仲と巴が連れ立つ場面。
 素直に良かったと思いますもの。現実にはそぐわなくとも、ハッピ−エンドの夢
 で終わる。本音言うと、こういうのが好き。
 天使が「人はいつも一人・・」と真実(=辛い現実)を言いながら、掟を破って
 二人を結ばせる(=夢)。こんな成井豊が好きです。だから甘くてもいいや。

 役者は走ります。もう、ジェットコ−スタ−ですね。照明ばしばし派手、ラストの
 花火はこの芝居を思い出すとき、まず浮かぶことでしょう。音楽もうるさいけど、
 観ててテンションあがるからいい。
 ギャグは、もうたたみ掛ける。なんか、コテコテの域です。拳銃に饅頭じゃ、
 いしいひさいちだよ。笑った。
 演技はいつも通り。西川浩幸は、かわいいし、町田久実子はドスコイおちゃめ、
 大森美紀子は、いつもの大森。できれば、変わらずにいてほしいな。



嵐になるまで待って (93.10)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


10/9(土)7:00-9:00PM  快晴 聖蹟桜ヶ丘・アラウホール キャラメルボックス
  「嵐になるまで待って」 作:成井豊 演出:高橋いさを  満席

 ビタ−味キャラメル。二つの味わい。ほどよいブレンド。
 キャラメルボックス同時期2公演。アナザ−フェイス。い組公演。
 
 お話し。ユーリ(酒井いずみ)は、念願のアニメ声優に合格。作曲家波多野(細川
 毅)と声が似ているといわれ。どこからか第二の声を感じるユーリ。そのとき、
 声がでなくなって・・・。

 竜馬・・以来の快作。高橋いさをのキレとスピード、緊迫感+成井のスト-リ-テリング、
 泣かせる設定。くすぐりギャグも忘れずに。枝葉を整理した贅肉のない構成。
 前回公演からすると見違えます。キャラメルの次回公演が不安になるほど。
 この組み合わせはよござんす。
 最初、サイキックぅ?。もうまた成井好きネタかと思ったら・・。このアイデアは
 面白い。サブリミナル芝居。どっかで読んだ気もするけど。
 もう、うるさいこと言わないで、楽しみましょう。ラストはバイオレンスで急上昇
 。これも、いままでのキャラメルじゃ観れません。

 役者。テンション高い世界を、西川浩幸がほよよに。あはは。竹内晶子、久々に観
 る。難しい役ご苦労様。

 パンフによると。あの、町田久美子が前回公演で結婚引退。天使のように飛んでい
 ってしまった・・。おしあわせに。


ジャングル・ジャンクション (93.10)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


10/11(月)6:00-7:50PM 快晴 六本木・俳優座劇場   キャラメルボックス
  「ジャングル・ジャンクション」 作:高橋いさを 演出:成井豊  満員

 スポーツまたは遊園地演劇。ほよよでかっこいい演出。役者はお疲れ様。
 観た気分。刑事と凶悪犯、ヒュー。OLと恋人、ヒュー。改造人間とわるいやつ、
 ヒュー。一点集中、スカッドミサイル。ドッカン。劇場は焼け野原。うーん、空が
 青いぞ。気分いいから笑っちゃお。わっはは。なんてお芝居。
 
 '87ショーマのウォルター・ミティ。ねこ観てる。けど、細かいとこ、ラストな
 ど記憶になし。ラッキ。白紙で楽しめるな。ショーマのときは、チラシが都会の夜
 のハイセンスで。観たらイメージと違うんであれれだった。今回。いつものキャラ
 メルと思うと、痛快なあれれ状態となるでしょう。
 くすぐりギャグとお遊び、あはは。ハデな照明、音楽、アドレナリンが駈けるよ。
 こう来て、あのラストは。取ってつけたようだなあ。まあいいか。

 役者。いつになくかっこいい。けど、ヘロヘロ。連続公演で、この疾走芝居だもん
 。中盤、演出のせいか、テンションおちると辛い。ラスト振り絞っての演技。
 うーん。ガンバガンバ。わるいやつ役の津田匠子が、楽しそう。おいしい役だし。

 アウラ公演とともに、なるほどアナザーフェイス。ダブルビジョン。看板に偽り
 なし。どっちかじゃなく、どっちも観るのが正解。



キャンドルは燃えているか (93.12)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


12/23(水)2:00-4:00PM 天晴れ 竹芝・ニューピアホール キャラメルボックス
  「キャンドルは燃えているか」 作・演出:成井豊   満席

 荒い・・。ちと、がっくしねこ。楽しいは楽しいけど。
 瞳(大森)の竜野(上川)への思い。竜野の仕事への固執。をもちっと、
 たんねんに描いてたらなあ。余韻の残るお芝居になったのに。
 パラドックスは別として、矛盾も多い。全体、ただ筋を流しているだけの
 印象。どうして登場人物がそうするか、良くわからないよ。
 うーん。西川さんの駄洒落であははしか、頭に残らないぃ・・。
 ホールは舞台近くて○。でも声がいまいち通らない。役者のせいか?。
 トイレは広くてえらい。(お芝居に関係ないけど)



ディアーフレンズ、ジェントルハーツ (94.7)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


7/14(木)8:00-10:00PM 晴 新宿・シアターアプル キャラメルボックス
 「ディアーフレンズ、ジェントルハーツ」作・演出:成井豊     ほぼ満席

 信じる気持ちがつくる夢の物語。初演よか、すっきりした?。記憶が??ねこ。

 お話し。しんごは、2001年からタイムスリップ。父親:影浦が江川から打った
 というホームランを確かめにきたのだ。ところが、影浦はすでに不調を苦に引退。
 そんな彼もしんごの願いを聞くうち、心動かされて・・・。
 そして、心に影を負った影浦の妹:ナツメへの、担任の教育実習生:水原の思いと
 ともに、物語は進んでいく。

 暑いです。ぐっとビールがうまいアプル。8時開演も嬉しいねこ。閑話休題。
 父を信じるしんごの思い。ナツメを気遣い、好意を告白する水原の思い。
 まっすぐ相手をみて、真摯に対する彼ら。素直で照れ臭いほど。でも、そんな彼ら
 がちと羨ましくも感じ、憧れる気持ちねこ。
 初演のときも、フォスターの話しはぐっと来た。つらい現実、夢のような幕切れ。
 お芝居はこうあってほしい。だから、ラストは心地好かった。
 舞台の物語は2つが交互にわかりやすく。中盤、段取りみたいで、だれて感じられ
 たのが残念。
 
 水原役:今井さんは、ただもう一生懸命、好感。生徒役の真柴さん、元気で可笑し
 くて○。なんか久しぶりだしね。ろっぺい役の菅野さん、ぷりぷりした動きがいい
 西川さんが、もひとつ低調。でも、近江さんとのギャグコンビは、しょうがなくて
 可笑しい。

 おまけ。初演のキャスト。お話し・役名が変っているみたいで、?もあるけど、
 ご参考まで。

  初演(公演パンフより)    今回
 '90/8/8-12  シアターV赤坂   '94/7/6-24 シアターアプル
    8/16-19 相鉄本多劇場    7/27-31 新神戸オリエンタル劇場
    8/21-9/2 シアターモリエール     8/3-7  名古屋テレピアホール

  水原  :上川隆也      水原  :今井義博
  なつめ :石川寛美      ナツメ :岡田さつき
  サワムラ:西川浩幸      沢村  :西川浩幸
  くるみ :大森美紀子     クルミ :津田匠子 (別の役柄?)
  明子  :中村恵子   (中村さんはあのキュートなダンスに出てた?)
  若林  :松野芳久      
  しんご :伊藤ひろみ     しんご :伊藤ひろみ
  ろっぺい:成瀬さとみ     ろっぺい:菅野良一
  小春  :真柴あずき     小春  :真柴あずき
  千秋  :坂口理恵      千秋  :坂口理恵
  担任  :遠藤みき子     藤森先生:大森美紀子
  カゲウラ:近江谷太郎     影浦  :近江谷太郎
  監督  :佐藤吉司      吉田監督:篠田剛
                川上チーフ:遠藤みき子
                 北村  :川上計己(初演は、今井さん?)
                 江川  :岡田達也(初演は、?)
 
  音楽  :KENT      音楽  :spiral life
  (初演:オリジナル+フォスター「金髪のジェニー」がアレンジされた形で)



ブリザード・ミュージック (94.12)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


12/23(金)7:00:00PM 晴 池袋・サンシャイン劇場 キャラメルボックス
 「ブリザード・ミュージック」作・演出:成井豊      客席?割

 再演。初演の記憶なしねこ。宮澤賢治、そして恋しい人への想いがある舞台。

 まず、ガジェット・ギャグ、個人技で、楽しませる前半。ちとやりすぎ?。お話し
 食っちゃてる。面白いから○だけど。終盤は、じじいの想いがしんみり。この人の
 気持ち、そこまでミステリーだったねこ。そうなんだろうと思うけど、終盤まで胸
 に来なかった。せつない気持ちを積んでいくのが、見て取れず。うーん、なんでか




アローン・アゲイン


 とてもいいお芝居でした。役者は、伊藤ひろみが前半やや聞き取りにくて
△だけど、西川浩幸が好演、他はまあ○。舞台美術は立派。椅子の使い方
もスマート。冒頭のダンス、ラストのひまわり幕はきれいでした。

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実生活でいろんな大変な目にあって、くじけそうになったり、でも頑張ろう
と思ったり、それでもやっぱりくじけちゃったり、でももう一度頑張らなき
ゃと思ったり、まあそんなふうに悶々としている人達は、劇場という空間で
は、「いろいろ大変だけど、頑張ろうよ。」と励ましてもらうことを切に望
んでいるらしい。

この芝居は、そんな要望に見事に応えてくれます。

構図は単純な方がいい。夢を追う若者の、挫折と回復の物語。それに、両思
い、片思い、三角関係の恋愛が絡めばよい。この構図は、芝居の前半だけみ
れば、およそ予測できる。が、それでよいのである。意外性よりも安心感が
優先されるからといって、それを凡庸と呼んでもあまり意味がない。

むしろこの種の芝居にとって重要なのは、人物やストーリーの細部をいかに
魅力的に提示できるか、という点である。最後に安心して予測できる「頑張
ろう」のメッセージが、予測されているにもかかわらずインパクトとリアリ
ティーを獲得するためには、そこに至るまでの過程(主に挫折や苦悩)の描
写が観客の共感を強く喚起する力を持たなければならない。この芝居は、そ
の点がやはりうまい。

観客の現実に通じるところの多い「挫折や苦悩の描写」で観客を共感に引き
ずり込み、最後に「頑張ろう」のメッセージで観客に元気を与える。さらに、
現実の劇団自身の「頑張り」を、パンフのメッセージなども含めてこれに重
ねることで、さらに「頑張ろう」イメージを補強する。こうした揚力(希望、
と言い換えてもいい)がこの劇団の魅力なのだろう。
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最後に、音楽について。
SPIRAL LIFEの曲はとても良かったし、冒頭やラストでは特に、劇にマッチし
ていい効果を生んでいたと思います。ただ、中盤のいくつかのシリアスなシー
ンでは、逆にイメージの盛り上げに水を差しているような感じを受けました。
プロのバンドとの提携というのはとても楽しみなアイディアですので、劇の
ための作曲とか生演奏なども含め、今後の進展を期待しています。

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【アローン・アゲイン】演劇集団キャラメルボックス
             1994アコースティックシアター
 1994.4.8-4.24 新宿:シアターアプル 全席指定
 4/15(金) 7PM 11列目中央より観劇
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ヒトミ

−−− 【 ヒ ト ミ 】 −− 演劇集団キャラメルボックス −−−

17時すぎに伊勢丹に行ったら、半額チケットがまだありました。
チラシに、水曜定休って書いてあったせいでしょうか。さて。

プロットにかなり力があって、引き込まれました。せりふが丁寧に
作られているのも、良かったと思います。甘ったるさも気にならな
いし、いいお芝居だったと思います。

でも、ラストの展開には、私はちょっとついていけませんでした。
ヒトミが本音をぶちまけるシーンまではいいのに、そのあとウソっ
ぽくなる。絶望の中にいるヒトミをあっさり救ってもおかしくない
だけのリアリティーが、それは深みでも迫力でもなんでもいいんで
すが、そういうのがヒトミの恋人の小沢(上川)からは感じられな
かったんです。

役者は、巧い西川浩幸が脇に回っているということで、ちょっとき
ついなあと感じました。下手な役者ほど「がなる」ようにしゃべっ
ているのが気になります。あと、音楽なんですが、キーになるせり
ふを、音楽がもろに後押しちゃうのは、過保護ではないかなという
印象を受けました。

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【ヒトミ】 キャラメルボックス アコースティックシアターVol3
 作・演出:成井豊+真柴あずき 製作総指揮:加藤昌史
  坂口理恵(ヒトミ)上川隆也(ヒトミの恋人)近江谷太朗
  真柴あずき 菅野良一 大森美紀子 岡田さつき 西川浩幸
  今井義博 津田匠子
 1995.5.21-6.4 シアターアプル 5.31 Wed Sw 後2 超満員
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にしかど(nskd@enpe.net)