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【 蜘 蛛 の 巣 】 アガサ・クリスティー劇場
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英国貴族風の上品な翻訳推理劇。わけありの家の居間に突然現れる死体、
愛する人をかばおうとする善意の嘘。だが嘘は嘘をよんで蜘蛛の巣となり
、人々をからめとって翻弄してゆく。コメディー・サスペンスとあるとお
り、殺人事件にしては緊張感や深刻さは希薄で、むしろ非日常での人間模
様と知的な謎解きのスリルを楽しむ。家族愛の賛美が基調にあり、最後に
はちゃんとまとまる、無難な芝居だ。主演の藤田朋子は、明るさに好感。
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5/20ソワレ アートスフィア 既に終了
《感想》
・お茶の間のテレビで映画かホームドラマをみているような感覚にとらわ
れた。特に、中盤の刑事の訊問シーンでは、『刑事コロンボ』あたりを
連想させるものがあった。
・コメディー・サスペンスとはよくいったものだが、どっちつかずの中途
半端さは否めないように思う。
・人間を殺すということへの畏怖が、コメディー色によって薄められてい
るためか、伝わってこないのだ。そこで重しがきいていないために、劇
全体がゆるんでしまっているようだ。
・コメディーとしても、仕掛けが上品というか、じじくさい感じがする。
英国風味というのが、この点では悪い方に出ているように思う。
・蜘蛛の巣も愛情ゆえの産物であり、最後にはほつれが解けてハッピーエ
ンドになる。つまり基調としては家族愛の賛美がある。この点が、年齢
層の高い客層にアピールするならば、それは評価されるべきだろう。
・主演の藤田朋子は、メリハリには欠けていたけれど、楽天的な明るさの
魅力が、この芝居にマッチしていたように思う。他の芝居でもみてみた
いものだ。
= 次回作は? = 「招待券が当たるといいなあ」
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【蜘蛛の巣】 アガサ・クリスティー劇場
作:アガサ・クリスティー 訳:加藤恭平 演出:鵜山仁
美術:石井強司 照明:原田保 音響:深川定次
出演:藤田朋子(クラリサ) 瑳川哲朗(ローランド卿) 秋野太作(ロー
ド警部) 榛名由梨(ミルドリッド) 堀米聡(ジェレミー) 他
1994.5.10-22 品川:アートスフィア 全席指定(S7000 A6000)
5/20(金)18:30-21:30 2列目中央より観劇 客入り:9割
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