DEEP


概要

構成員
主な作家
岡本圭之輔
主な演出家
林和義
主な役者
主なスタッフ
劇団の公式ホームページ
不明(たぶんない)

過去の公演

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心臓クラブ(94.10)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


10/2(日)3:00-5:00PM 晴れ 下北沢・駅前劇場 DEEP
 「心臓クラブ」     作:岡本圭之輔 演出:林和義  満員

 期待はずれ。猟奇世界が三日坊主。寝てしまったねこ。役者は揃ってるのに。

 お話し。活力ある生を得ようと、健康な心臓を求める兄妹。の奸計が主の猟奇
 な芝居(のはず)。これに筋の通ったき○がい:父親・召し使・医師・発明家
 が絡む、トリッキーな顛末。

 展開が、唐突で??。なんか、どんでんがえしに凝らずともよかったのでは。
 怪しい世界の方をしっかり作ってほしかった。声が裏返ると、ミッキーなヨタ
 ロウ(父親)のねこ雰囲気、疲れた美人顔が、○な宮田早苗?(後妻)。まつ
 おあきら(医師)、工事現場2号(発明家)の醒めた感じ。ファンクな召し使
 い・・と、よさそうなのに。どしてか、もひとつ、楽しめない。
 最後の血のシャワーも、縁側の水撒きみたい。欲求不満ねこ。


(下の文章の文責:一寸小丸さん)


DEEP「心臓クラブ」10月1日7時半(2:00')
下北沢/駅前劇場 前2500円 当2800円 9/28〜10/2(7ステ)
作/岡本圭之輔 演出/林和義 03-3422-7602 客200(超満員)

休眠中のパラノイア百貨店が、不完全な形だが復活した。裏方に関してはパラノイア
の面めんが集合。しかし、演出が岡本さんでないことがやはり・・・。岡本さんはフ
ァックスでホンなどなどを送ったということだ。役者はといえば、三宅弘城、まつお
あきら、伊藤ヨタロウ、工事現場2号、宮田早苗(東京乾電池)などなどだ。

かなりできは良かったと小丸は思う。演出がオーソドックスで、どっちかというとイ
メージが拡散する岡本さんの演出の方が好きだが、それでも林さんはキッチリ作って
いたと思う。役者も装置も、そしてホンも高い水準だったと思う。なかなかこれだけ
の役者を集めるのは難しいだろうけど、続けて欲しいもんです。(次回は決まってな
いみたいだけど・・・年に1回だろうなあ)

●心臓です。入れ物である肉体を選んでいます。どれにしよう・・・。

とある屋敷。心臓に病いを持つ娘は、父親に気にいられるための顔の整形をし続
けている。そこに一人の青年が大けがをして通りかかる。彼は片耳がつけ耳。父
親は彼を気にいる。娘も気にいる。外科医も気にいる。そして・・・。

その屋敷のまわりでは人が行方不明となる噂。何も知らない青年は、言われるま
まに居ついて・・・。

娘の胸に手術の痕。心臓の弱い娘は、拒絶反応と戦いながら心臓移植を繰り返し
ていたのだ。もちろん材料となる素材は・・・。青年はかつてその父親に捨てら
れた行方不明の息子。娘がより拒絶反応の少ない素材として探し出したもの。そ
してついに、手術の時がくる・・・。

二転三転します。それぞれの存在がナゾで、うそが飛び交います。最後にも、しつこ
く仕掛けがあります。それはそれで楽しめました。

毎度のように血しぶきが飛びます。エンディングの血塗られた顔はきれいでした。

心臓そのものの存在より、人間同士のカケヒキというか、人間ドラマしちゃってて、
きれいなお話しとして楽しんじゃった私です。二転三転する構成も好き。よくできた
お話しだと感心しちゃいました。これで、役者がいつものパラノイアメンバーだと、
こうはいかないよなあ。

三宅さんはうまいです。まつおさんもよく頑張ってました。ヨタロウさんはヒキョー
な手を使ってましたが、ま、面白いからしょうがないでしょう。宮田さんは初演の
「アイスクリームマン」で、早苗の姉(男とナニするエッチな姉さん)の時以上にす
いたらしい存在で、嬉しかった。佐々木和也は佐々木和也以外のなにものでもない。

客席がギュー詰めで地獄でした。そんで客席も豪華でしたねえ。松尾スズキ、清水宏、
秋山菜津子、などなど・・・。

終演後の飲み屋で、某劇団の座長(作・演出する人)さんと一緒になり、感想を聞き
ました。私はけっこう褒めたのですが、彼女はちょいと不満みたいでした。その感想
がとても面白かったので紹介しちゃいます。

彼女が不満だったのは、岡本さんというのは、唯一、内臓への愛を書ける人なのに、
今回の作品ではそれが充分出ていない、という点だそうです。「岡本さんは心臓を愛
しているんだなあ」という感じは分かるんですけど、いままでの作品程は充分に表現
できていない、と残念がっていました。

小丸はこの感想にけっこーショックを受けました。「内臓への愛」なんてとこまで考
えませんでしたもの。「どーゆー話しだったと感じました」と聞かれ、必死で「スト
ーリー」を話してしまったのでした。したら「それはストーリーでしょ」と一蹴され
ちまいました。う〜ん・・・。

確かに、いつものパラノイア程、内臓への偏愛が感じられませんでした。生肉を食う
シーンで、みんなちゃんと食ってませんでしたもの。もしかすると、役者達が充分な
愛を持っていなかったことが出てしまったのかもしれません。裏方程、徹底してませ
んでしもんね。

エンディングで、人工心臓をつけられた彼女が、終止符を打つために、友人に「心臓
を突き刺させる」というアイディアがあったそうです(実際には、心臓に至る血管を
切った)。それに対し、岡本さんは断固として反対したそうです。私も聞いた瞬間、
絶対違うと感じました。あの心臓には触れません。そんな気がしました。今回、いつ
ものパラノイア程、内臓への愛が確立できていなかったのかもしれません。

それにしても、最近の私は確かにストーリーを追いたがる。Rのためなんですけど。
ちゅうか、その背後にあるものまで考えずに、ストーリーんとこで安心しちまうんだ。
それってまずいよな。「お話し」を楽しむようになったらおしまいだ。

見終わって「林さん、もうゼニがないらしい・・・たいへんだよなあ。」



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にしかど(nskd@enpe.net)