月蝕歌劇団


概要
暗黒少女歌劇。セーラー服と血のりが飛び交う。

構成員
主な作家
高取英
主な演出家
高取英
主な役者
高野美由紀
吉田香織
中島秀央
吉見絹
野口員代
有元めぐみ
広瀬みちる
柴田智子
天野晴薫
加納千歳
一ノ瀬めぐみ
主なスタッフ
J・A・シーザー(音楽)
劇団の公式ホームページ
月蝕歌劇団

過去の公演

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Vol.14 邪宗門 (90.9)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


月蝕歌劇団 Vol.14 「邪宗門」9月13日(2日目)7時半(1:55')
下北沢ザ・スズナリ 前2400円 当2600円 17日まで(混んでる)
作/寺山修司、演出/高取英、音楽/JAシーザー、03−419−7455

おぎさんの変態的熱烈応援でおなじみの月蝕歌劇団、見ました。あたしゃ最前列
中央のカブリツキでしたが、おいしかったぜ。まあ、10回ケトバサレて、血の
りの雨浴びて、ピンクの水玉もらいましたが、それでも満足でしたよ。

客入れの時から、舞台では赤い長襦袢の娘達がうごめき、客席では真黒な黒子達
が日本刀を振り回してる。客電が落ち、音楽が高まり、黒子も舞台に上がり整列
すると・・・突然セーラー服の一群が現われ、並ぶ。長襦袢と黒子とセーラー服。
あたしゃそれだけでキャッキャ言って、手を叩いて喜んでしまいましたよ。久々
の寺山のセリフもいい。集団芸が楽しめた。まあ、寺山ですから、母殺しだあ近
親相姦だあ、女郎だ変態だと、危ないもんがそろってますが、そーゆーのは平気
で笑っちゃいましょう(声にだして笑うのは難しいですが)。だって変だもん。

個人芸が未熟だ、黒子の存在が曖昧だとか、難点もあります。音楽はJAシーザ
ーもいいけど、90年の寺山としては、ミカエラみたいに西ドイツのバンド「ク
スコ」とかを使って欲しかった。んでも不気味で猥せつで、こーゆー危なさに、
70年代の少年少女は感化されたんだなって思った。で、あずささんとか、ちの
さんとか、ななこさんとかが見るとどう思うんでしょね。笑っちゃうか、頭に来
るかのどっちかでしょうかね。

見終わって「おぎさん、今回は期待していいよん。28〜30の大阪公演、よろ
しく。(月蝕歌劇団・大阪 06−263−8318)」



続聖ミカエラ学園漂流記 (91.5)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


月触歌劇団「続聖ミカエラ学園漂流記」5月23日7時半(2:20')
浅草六区/天幕劇場 前2500円、当2900円 5/21〜26(6ステ)
作・演出/高取英 03-3419-7455 客130(満員)

'82年初演のミカエラの続編。なぜミカエラが傑作であったのかというと、役者
という素人の肉声が込められていたし、クスコの音楽が良かったし、小松杏里
の演出も正しかったから。高取に演出の才はない。邪宗門が良かったのも寺山
の功績。言葉も演出も寺山のもんだった。

現代と太平洋戦争と天草四郎の乱と少年十字軍の話し。戦中、恋人を失った由
紀が全ての大元であるミカエラ学園、そして少年十字軍の失敗を、天草四郎に
倒された池田理佳を蘇らせ、歴史を改変することで恋人を取り戻そうとする。

役者の中に光る子がいるが、へんに芝居させてるから面白くない。真面目にセ
リフ喋って、物語りしちゃあいけない。思わず「こいつらホンキかよぉ?」と
考えてしまった。頭いたいぞ。違うか、ホンキなわけないのにホンキのふりし
てるからだめなんだ。もっと遊べばいいのに。初演の美加理は遊んでたぞ。楽
しそうだったぞ。大鷹さんにしろ、長沢さんにしろ、冬さんにしろ・・・。

J.A.シーザーの音楽もズレてると思うなあ。芝居にリズム出ない一因だ。

見終わって「でも、月触はあんなもんだよね。あ〜あ。」



Vol.16 G線上のアリア (92.7)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


月蝕歌劇団 Vol.16「G線上のアリア」7月5日7時(2:10'-7')
池袋/文芸坐ル・ピリエ 前2700円 当3000円 7/1〜6(8ステ)
作・演出/高取英 03-3419-7455 客150(超満員=桟敷あり)

なんせ、「月蝕版ベルサイユのばら・G線上のアリア〜フランス革命異聞」って
くらいですから。音楽はおなじみJ・A・シーザー。これでもか、ってぐらい来てます。

マリー・アントワネットを中心としたベルばらフランス革命の物語があります。
現代女子高生セーラー服を含む月蝕定番があります。ばあさんが若返りの薬を飲
んでトートツに女子高生になるもんです(着物まで若返ってセーラー服になるす
ごい薬だ)。フランス革命も不死の薬がキーポイントです。ところがここで、松
井須磨子と島村抱月の芸術座が絡みます。「サロメ」や「●●」(忘れた)が劇
中に入ります。島村の本妻であるなんとかさんの怨念がメインだったりします。
でも、ほとんど演劇的ご都合主義で、つじつまはあまり問われません。いろいろ
重ねて、難しそうに見せるのが月蝕ですから。情念とかロマンとかの前では問答
無用みたいです。底は浅いです。(がははっ、言いたい放題だ)

いつものように、月蝕学芸会ではありますが、吉見絹がいい。そりゃ、高野美由
紀はベルばら芝居で損してる(はまってたけどさ)。斎藤小百合はいろんな役を
やれて得してた。宗形恵は少女なババアで笑いを取ってた。あと、映画・演劇評
論の松田政男が、ピンサスを浴びてセリフを読んでいた(そうゆうことやると、
あんたの劇評の価値が下がるんだぞぉ)。メインの役者陣の成長の跡が見れたの
は奇跡だね。演出はいつものパターンだ。

見終わって「とりあえず、高取に進歩なくても、きれいな子が、そこそこやって
るから、それなりの満足はある。なんか、予定調和してるかなあ。」



女神ワルキューレ海底行


● 月蝕歌劇団8年前の旗揚げ作品の再々演です。

● 月蝕をはじめてみたのですが、独特の雰囲気作りに感心しました。
「暗黒」と「少女」の取り合わせの妙とでもいうのでしょうか。
セーラー服、黒服、血糊、炎、懐中電燈などのアイテムも効果的
で、とにかく場の雰囲気に圧倒された2時間でした。

● 昭和19年、石川真理子率いる女子挺身隊12名が忽然と姿を消
した。真理子が、父の若き日へとタイムトラベルを謀ったのだ。
父の運命を変えた七里ヶ浜の事件とは、そして真理子の出生の秘
密とは……。といった感じの話です。時間と輪廻に関する感覚に
は、手塚治虫の「火の鳥」を思わせるものがあります。最終的に、
辻褄をきっちりあわせているところに好感を持ちました。

● 父の失意に関する描写に、「罪と罰」を持ってくるのはいいので
すが、集団で叫ぶせりふがききとりにくくて、いまいちピンとこ
なかったのがやや残念です。

● 高野美由紀、中島秀央はなかなか安定した演技をみせていました。
少女達の中では、有元めぐみが群を抜いて可愛いです。中学生く
らいにしかみえませんが、一体何歳なんでしょうか?

● 演劇の客席には男が少ないなあ、と思っていたのですが、今回は
男が過半数でした。やっぱり、むさくるしくていかんですね。(^^;

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【女神ワルキューレ海底行】 月蝕歌劇団 8周年記念公演
 作・演出:高取英 音楽:J・A・シーザー
 高野美由紀(四角すず子/山本上等兵)吉田香織(石川真理子)
 中島秀央(石川父)吉見絹(斎藤久江=教師)野口員代(浪子)
 有元めぐみ 広瀬みちる 柴田智子 他
1994.9.7-11 文芸座ル・ピリエ 9.7Wed 最前列 客席満員
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ドグラ・マグラ

−−−− 【ドグラ・マグラ】 −−−−−− 月蝕歌劇団 −−−−

血の呪いに縛られて婚約者を殺害してしまう少年と、彼を実験台に
して恐ろしい学説を立証しようとする医師達の、怨念うずまくおど
ろおどろしい物語です。(原作は読んでません)

発狂気味の主人公の少年を二人の女優が演じたことで、心中の分裂
と混乱がうまく表現されてました。怪奇的な演出も、さすがという
感じです。こだわりのある舞台というのは、いいもんです。

ただ、どうも女優陣が……。おどろおどろしい部分ばかりが目立っ
てしまってます。どす黒さの中にパッと赤く咲く華の部分を、私は
もっとみたいと思うのですけど。その点、ちょっと残念でした。

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【ドグラ・マグラ】 月蝕歌劇団 結成10周年記念公演
 原作:夢野久作 脚色・演出:高取英 音楽:J・A・シーザー
  吉田香織 一ノ瀬めぐみ 野口員代 中島秀央 加納千歳 天野晴薫
 1995.5.18-22 萬スタジオ 5.18 Thu Sw 桟敷2列目 満員
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聖ミカエラ学院漂流記 義経・ジンギス汗編 (95.1)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


1/14(土)2:30-4:20PM 晴 下北沢・スズナリ 月蝕歌劇団
 「聖ミカエラ学院漂流記 義経・ジンギス汗編」 作・演出:高取英 客席9割

 8年ぶり観た。女子高生の汗と涙はいずこに?。隙間風ぴゅー、でちと寒芝居。

 今日は昼から寒い。びり当日券客に北風。肩の筋肉痛、が痛い。風邪のせいか。
 月蝕旗揚げの年公演以来。その間、ローマ編とか江戸編とかあったらしい。冒頭
 スライド。いままでお話し説明。良くわかんないけど、親切と思う。ひさかた行
 ったのは、女の子みたさと、客演・三上寛の粘り声聞きたさ。

 お話し。もともとは。女子高生を過去に遡り、慰安婦として売り飛ばそうとする
 シスターと、陰謀に気付いた転校生の戦い。で、二人とも前世とかからんで、時
 空飛び越えるというもの。今回は、平安時代。義経=ジンギス汗説を絡めて、女
 子高生時代のシスター登場編。

 平安時代に機関銃。15で成長を止めた少年。神に捧げる2000人の女子高生。
 日本刀を振りかざすセーラー服の子達。など、時空を超えての強引な展開とあや
 しいアイテム・言葉、楽し。でも、中途半端。もっと生き生き、カタルシスを期
 待ねこには、もどかしい。役者の間合い、もひとつのせいかな。

 細身でショートヘアの吉田香織は、いい。もっと笑顔がみたかった。そういう芝
 居じゃないが。三上寛は、少し歌う。野太い声がいい。



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にしかど(nskd@enpe.net)