鳥獣戯画


概要
明るく楽しいミュージカル劇団。
HARUさん:「小劇場界の宝塚」の異名を持つ。ここ数年は年3回の公演が定着してきた。春は本多劇場クラスで歌舞伎ミュージカル、秋〜冬にスズナリ〜地方でパフォーマンスドラマ、あとひとつは第2の作家・知恵理丸のゾンビもの。いろんなものをやるには下地が要るというわけで、タップダンス、三味線、日舞、モダン、マット運動など日変わりのメニューで稽古しているそうだ。

構成員
主な作家
知念正文
知恵理丸
主な演出家
知念正文
知恵理丸
主な役者
ちねんまさふみ
石丸有里子
倉田英央
柴田直郁
小柴友美恵
平本八千代
主なスタッフ
劇団の公式ホームページ
http://www.linkclub.or.jp/~giga/

過去の公演

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ゾンビレラ (90.6)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


鳥獣戯画・場外乱闘公演「ゾンビレラ」6月16日9時半
作・演出 知恵理丸 中野坂上・鳥獣戯画アトリエ(03−369−7668)
前2000円 当2200円 17日マチネまで 1時間40分

若手中心での場外乱闘公演。16日は、2時半、6時半、9時半の3回公演。
特に最後は、ミッドナイトシアターだって。
小劇場界の正統派ミュージカル劇団として有名な鳥獣戯画ですが、最近はベ
テランは、大舞台やTV、CMで稼いでて、とうとうアトリエまで持っちゃ
って。あいかわらず踊りはていねいでした。
さて、イキナリ知念さんと石丸ゆりこさんが並んで靴袋渡してて、本番前に
はワインの振舞酒。終演後は、役者個々からのプレゼント抽選会。いつもの
ように客入れから大騒ぎでしたが、今回はいつにも増して・・・。こーゆー
知念さんの考え方、好きです。おかーさんも安心の劇団です。突発的な知念
さんと石丸さん(この2人、ホント、小劇場界のスターなんだよ)のゴキブ
リダンスも最高。末永く、がんばって下さい。

見終わって「ストーリーは、ゾンビのシンデレラ。知念さんの弟子の作品。
ただのお祭りです。でも、ここはミュージカルだから・・・。」

ここの宴会が予想できたから1日3作品観劇ができたんだ。よかったあ。



Vol.40 トリッピング・ミスターじじい (90.9)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


鳥獣戯画 Vol.40「トリッピング・ミスターじじい」9月29日(初日)7時
(1:45'+次回予告15')下北沢ザ・スズナリ 前2800円、当3000円 9/29〜10/7
作・演出・振付け/知念正文 03−369−7668 客110(7割)男女4:6

劇団を主宰する知念さんのお父さんが4月に痴呆症になったんだって。で入院
させたんだけど、その病院のシステムに知念さんは我慢できず、自宅へ連れて
きたんだって。で、今回の副題である{ぼくの家は戦場になった}んだって。
そして、そのお父さんから様々なことを学び、考えさせられ、作品が生まれた。

かつてない社会派の芝居です。老人問題と土地問題をからめ、後半は、そのや
り場のない思いを、漫画のようなハデな展開で盛り上げます。知念さんとして
も最後まで社会派で通すのは苦しかったんでしょね。
私も劇団に対するイメージがあるんで、そーゆー問題をここで見せられても・・・
なんてシラケた感情がありました。しかし、結構真剣に取り組んでて、熱意み
たいのも感じ、思わずしっかり受けとめてしまいました。いつもは和物ミュー
ジカルなんだけど(予告編でハデに見せる)、時々不思議なネタをやるなあ。

見終わって「石丸有里子さんのツメえり学生服姿はグッと来るぜっ!」



Vol.41 真夏の夜の夢 (91.2)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


鳥獣戯画Vol.41「真夏の夜の夢」2月23日(1:50'+10')
下北沢本多劇場 前3000円、当3200円 2/21〜24(6ステ)
原作/シェイクスピア 脚本・演出/知念正文 03-3369-7668 客380(満員)

やっぱりフィナーレが一番面白かった。本編とどこが違うかと言うと「音楽」。
本編では「歌舞伎ミュージカル」というコンセプトで、つまんない曲に和物的
振り付けでシェークスピアを大江戸大絵巻にするという企画としての面白さだ
け。ノリの悪いのは、「ミュージカル」的音楽・振り・熱唱にあてはめたから。
フィナーレはポーラ・アブドゥルだもん。ほとんど、本編の欲求不満を解消し
てた。やっぱ、芸術文化振興基金を受けると「お子様からおばさままで」楽し
める(おとーさんは寝る)、わかりやすく、地方公演可能のレベルになるのか
しら。でも、本編で体力使わないのはGIGAらしくないなあ。スズナリの客
席中央に切った花道を、連続バック転で登場した知念さんはいずこ。

ほとんどシェークスピアのままです。和物ですし、世話物ギャグですけど。倉
田秀人さんや石丸有里子さんという才能を外で活躍させとくのは惜しい。もっ
とハチャメチャな動きのミュージカルをやれるはず。体力が持てばですけど。

見終わって「ちっこい小屋での公演の方が面白かったよ。」



ゾンビはねばいものがお好き

(このレビューの文責:HARUさん)

●“知念正文の膝ッ小僧(秘蔵っ子?)”といわれるGIGA第2の作家
知恵理丸の作品は、なぜか決まって<ゾンビもの>。
でも内容はスプラッタではなく、アメリカンライトコメディ。
●「ゾンビレラ」はシンデレラを夢見るゾンビの話だったし、
「番町皿ゾンビ」は魔女ウツラを主人公に番町皿屋敷と眠り姫を
ミックスして、河童とミイラで味付けした不思議な話でした。
●ほとんどが若手公演ですが、同じGIGAメンバーが素材なのに、
本公演の知念作品とは全然違うのです。
知念作品が和食なら、エスニックフードという感じでしょうか。
とにかく一度、お試しあれ。
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一番最近のゾンビシリーズ
【ゾンビはねばいものがお好き】(若手公演)   作・演出/知恵理丸
 音楽/千里・雨宮賢明 振付/柴田直郁
 岸田典子(ウエンディ)平本八千代(ピーターパン)
 小柴友美恵(ティンカーベル)柴田直郁(フック船長)
 伊藤健太郎・小林延江(オオカミ男)指田ゆかこ・虻川美穂子(ミイラ)
 樋口春香・三浦利佳・伊藤サオリ(ドラキュラ)荻野たけみ(ピラルク)
 高橋邦智・樋口聡子・鈴木江美子(フランケン一家)
 成生和司・長谷山良典(フックの手下)堀内裕子(店員)
 1994.3.10-13 新宿プーク人形劇場  3.13Sun 客席:ほぼ満員
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好色五人女

(このレビューの文責:HARUさん)

●石丸有里子が、恋する五人の女を演じる
GIGAの「歌舞伎ミュージカル」の代表作です。
●目のあたりにしないと信じられないと思います。
駆け落ちに失敗し気が狂ってしまうお嬢さん「お夏」
手代と駆け落ちして刑死する若女房「おさん」
男色家に近づくため男装、最後に恋人になれた少女「お万」
夫と恋人の喧嘩で、刺されてしまう樽屋のおかみさん「おせん」
恋人に会いたいため火事を起こして火あぶりになる「お七」
(有名な八百屋お七ですね)
年齢も性格も違う5人の女を一人の役者が演じているなんて。
●ほとんど悲恋なんだけど、いろんなシーンがおかしいのです。
お夏の兄嫁は「ハイホー、ハイホー、男が好き〜」と歌いながら
登場します。兄嫁の勧めるリンゴをお夏が断わり本人に食べさせたら
苦しみ出す。「やっぱり毒リンゴやったんだ」「うちはシソーノーロー
やさかい、リンゴを食べると歯茎から血が出ますんや」…。
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【好色五人女】 鳥獣戯画 Vol.50 作・演出・振付/知念正文
 石丸有里子(お七/お夏/おさん/お万/おせん)
 ちねんまさふみ(おさんの夫/おせんの恋人の妻)
 倉田英央(お万の恋人/おせんの恋人)
 柴田直郁(おさんの駆け落ち相手の手代)小柴友美恵(お夏の兄嫁) 
1994.5.17-22 下北沢本多劇場  5.22Sun 客席:立ち見(座布団)出た
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家族ダンス


● 家族がテーマのホームドラマ・ミュージカルです。

● 娘は潔癖性で家庭内暴力、母親は世間知らずでオロオロ。頼り
の父親も大蔵省で出世争いに敗れて出社拒否→家庭内暴力。姑
がやってきて嫁を追い出して、上司が押し掛けて、もう大変。
こうなったら暴れろ暴れろぶち壊せ、音楽かけて踊っちゃえ!

● てなわけであらすじはシリアスですが、問題をはらんだ部分は
表現を過剰にしてコミカルな味付けにしてありますし、感情が
高まると多人数で踊っちゃいますので、舞台は明るいです。役
者がうまいので、イヤミになったりシラケたりすることもなく、
楽しい時間を過ごせました。

● 初見でしたが、固定ファンの多そうな劇団ですね。

● 石丸さんの明るさが物語を救い、舞台を彩っていました。
好きです。

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【家族ダンス】 鳥獣戯画 Vol.51 作・演出・振付/知念正文
  ちねんまさふみ(夫)石丸有里子(妻)倉田英央(上司)
柴田直郁(カウンセラー)小柴友美恵(姑)平本八千代(娘)
1994.10.12-19 下北沢スズナリ 10.14Fri 客席:ほぼ満員
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トリッピング・ミスター・じじい

(このレビューの文責:HARUさん)

●ボケちゃったじじいと2人暮らしの中学生ワタルが
悪徳不動産屋にだましとられた土地を取り戻す現代の冒険譚。
●装置は白い鉄骨でできた「ワク」だけ。それが回ってじじいの家、公園、
不動産屋、テレビの画面などになる。
●90年にこの作品が初演されたのがGIGAの「パフォーマンスドラマ」の始まり
です。それまでのGIGAは和服で踊る歌舞伎ミュージカルがほとんどでしたが、
この作品から、きびしい現代社会を写しだした(でも歌あり踊あり)の
シリーズが始まりました。
●公園のシーンでボロボロのぬいぐるみの犬が出てくるので、お客は笑います。
次の瞬間、老犬は老人に変貌し、笑った分だけゾ〜っとさせられるのです。
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【トリッピング・ミスターじじい】 鳥獣戯画   作・演出・振付/知念正文
 ちねんまさふみ(じじい)石丸有里子(ワタル)倉田英央(不動産屋)
 柴田直郁(キャスター)小柴友美恵(政治家「富田林 珠」)
 下間徳嗣(じじいの次男)樋口春香(その妻)
 1995.2.3-5 グリーンホール相模大野  2.3Fri 客席:ほぼ満員
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SUKEROKU

−−−−【SUKEROKU】 −−−−− 鳥 獣 戯 画 −−−−

20周年記念公演の第一弾、歌舞伎ミュージカルです。スケベ男の
ノーテンキ世渡り物語。おきらくごくらく。

天下きっての色男、助六(ちねん)。金も地位も何にもないけど女
にゃモテモテ。遊郭の女達もみんなメロメロでハラボテで大騒ぎ。
ある日、将軍の家老を名乗る男(倉田)がうまい話を持ってきた。
欲求不満の鈴木保奈美似の側室を、夜這いでなぐさめてほしいとの
こと。実はこれは、男が本物の家老と側室を陥れるために仕組んだ
陰謀。城内は、子のない本妻(石丸)と男子を生んだ側室との跡目
争いの真っ最中だったのだ。そうとは知らずノーテンキに夜這いを
かける助六。ところが部屋を間違えて、本妻の方に夜這っちゃった
からさあ大変。本妻の方も欲求不満だったもんだから……。

やはり、石丸有里子はいいですね。この人みてると、とにかく気分
が明るくなりますもん。倉田英央、ちねんまさふみもいい味だして
て、楽しいです。

でも、いまいち盛り上りに欠けます。ノリきってないというか、散
漫というか。うーん。どうもホンがね。前作のスズナリでの現代物
『家族ダンス』の方が、私は楽しかったな。

音楽は、「朝日のあたる家」とか「マイ・ガール」とか「ダンス天
国」とか、そんなのもありでした。もちろん替え歌です。

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【SUKEROKU 花菖蒲助六恋賑】 鳥獣戯画 Vol.52
  脚本・演出・振付:知念正文 音楽:雨宮賢明
  石丸有里子 ちねんまさふみ 倉田英央 小柴友美恵 平本八千代
  柴田直郁 他多数
 1995.4.12-16 本多 4.13 Thu Sw 4列 7割
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はちかつぎ姫異聞 (95.09)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


9/5(火)7:00-8:15PM 晴 渋谷・ジァンジァン 劇団鳥獣戯画(0429-26-9201)
 「はちかつぎ姫異聞」 作・演出・振付:知念正文 前売、当日2500
  最前列上手より 満員(100人)
 
 20数名での和洋折衷「歌舞伎ミュージカル」の鳥獣戯画。今回は劇団20周年記
 念スペシャルの一つ。主宰・知念正文、看板女優・石丸有里子の二人芝居。石丸
 さんの一人芝居は、観たことあるけど、二人は初めて?。
 作品は、6年前「前野博人形劇団」にて上演。日本での初演は評価を得なかった
 が、請われて公演したヨーロッパでは評判。追って石丸さんでの公演も予定され
 ていたが、前野氏の不幸により立ち消えとなった、いわく付きとのこと。前野氏
 はたびたびジァンジァンで公演しており、化けてでるかも(舞台をお酒で清めた
 とも)なんて、終演後にお話あり。

 お話。まず元は、お伽草子の話。継母の憎悪によって、鉢を被せられ追い出され
 た姫。長者の娘でありながら流浪。出会った貴族の息子に見初められるが、周囲
 は反対。「姫くらべ」で追いだそうと企む。が、姫の鉢がとれ、金銀財宝と愛ら
 しい顔が現れ、万々歳。幸福となった姫は、観音様の導きで、後悔の果てに修行
 僧となった父親と再開。喜びをわかち会うというもの。
 この作品は、いわば元の裏返し。明にたいする暗。鉢=貞節、純真・・を取り、
 美貌によって上り詰めようとした姫が、地獄落ちをするというもの。父親とも知
 らずといえ、同衾。その父親も救われることはない。

 舞台には下手に平台。旅芸人の人形遣い(知念)と語り手・太夫(石丸)が人形
 や鳴物を使い、数奇な姫を語り、演じる。に加え、芝居と現実の二人の関係が、
 渾然としてくるひねりあり。何処までほんとか嘘か?。漠然としてくるのが面白
 い。人形劇自体も○。都はるみの唄使ったり、木偶なのに動きを良くつけて、楽
 しめたねこ。知念さんは、単純な舞台でもショーアップ、忘れず。さすが。

 役者。実は戯画みるのは、5年ぶり。石丸さんは変わらず、はつらつ。そこはか
 色香。うれしいねこ。知念さんは、汗かいてたな。人形使いは大変そう。派手に
 かますより、こんなすっきりした舞台のが好きねこ。また、二人でやって欲しい
 (9/4,5 2ステ)



お母さんはフランケンシュタイン (95.10)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


10/9(月)7:00-9:00PM 曇 下北沢 ザ・スズナリ 鳥獣戯画(0429ー26ー9201)
 「お母さんはフランケンシュタイン」 作・演出・振付:知念正文
 桟敷最前列より 客席満員(150人)

 劇団20周年、4作品上演の最後。ねこ、初めて観たのは10周年記念(桜姫恋
 袖絵)の時。もう10年。もっとも7年前の公演が悪乗り過ぎに感じて、ちと遠
 ざかり、ブランクあり。今回観たのは、先の知念・石丸二人芝居(ジァンジァン)
 で、活力ある石丸さんの魅力に再会したため。

 お話。幼児虐待重ねる母親。家族に無関心亭主。ある日、行きすぎ暴力で子供は
 病院にかつぎ込まれ、虐待発覚。たまりかねた医師と夫は、彼女の「病気」を治
 療しようとサイコ・セラピー、トラウマを見つけたのだが・・。
 パンフのあらすじから、だいぶ変わってる。実際、上演された内容の方が、家族
 を直接描けてて○と思うねこ。

 戯画らしく、ダンスとか演出いろいろでショーアップされた舞台。虐待をプロレ
 スに摸しちゃったり、火事を赤いテープとダンスで様式化したり。汽車のおもち
 ゃを走らすとか小道具の工夫もいろいろ。知念さんの振付は巧みで、素直に楽し
 い。客席の子供にも受けてる。ブラックな笑いの中、家族の場は真摯な直球芝居
 で好感。悪戯に重くさせず、エンターティメントしながら、ポイント抑えてて○
 結局、本人の意思力で治癒、ハッピーエンドは楽観的。ものたんないけど、すっ
 とした後味が気持ち良い。

 役者。石丸さんは子供だったり、母親だったり、溢れる元気に微笑みねこ。変わ
 っていないのもすごい。役者もみな生気あふれてて、○。
 本編後に次回公演の予告編と1〜20の数に絡めたお唄メドレーショー付き。お
 まけと思えないまとまり良さは相変わらず。ラストの唄も変わっていないのね。
 (10/4-10 8ステ)


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にしかど(nskd@enpe.net)