グローブ座カンパニー


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不明(たぶんない)

過去の公演

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ロミオとジュリエット (94.11)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


11/13(日)2:00-4:35PM 晴 新大久保・Pグローブ座 グローブ座カンパニー
 「ロミオとジュリエット」 演出:Jレタラック    客席8割(3F5割)

 14歳、ショートヘヤに笑顔。いちだんと愛らしい長野さん。を観て幸せねこ。

 浪漫な虚飾を排したモノクローム舞台。奥の薄暗がりには、次の出役者。背を
 向けたり、ポーズをつけたり待機。ファッションショー?。てなかっこ良さも。
 音楽=パーカッション(ドラム、バイブとか)の単音、舞台にあって○。

 しゃれとかレトリックは削減、すっきり。展開ちゃきで気持ち良し。主役ふたり
 は、おなじみ恋の殺し文句。反面、演技はストレート。まるで子供な喜怒哀楽。
 相思たしかめての幸福な姿が微笑ましい。とくに長野さんの理知と無垢を相持つ
 輝き、◎。二人は、不幸ももてあそばない。あっさりと死と直結。それに悲しみ
 というよりも、清々しさ、おだやかな幸福を感じたねこ。


夏の夜の夢(93.7)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


7/27(火)7:00-10:00 曇り パナソニック・グロ−ブ座  グロ−ブ座カンパニ−
  「夏の夜の夢」 演出・音楽:ペーター・ストルマ-レ     2F N40席
 
 猥雑さとスマ−トさ。終始、リラックスしてみれたのも嬉しい。
 昨年は、出張先からとんぼ返り。でも、最後の1時間しか観れなかった悲しい
 思い出の公演。今回、頭から観れてともかくよかった。
 山崎清介、加納幸和が、ケダモノのような妖精と凛とした人間の演じわけ。さすが。
 山崎さんのあのくっきり良く通る声は、いつ聞いても気持ち良い。
 ポイントは、男女のどろどろ愛憎(夜)と、理性(昼)かな。
 パック(上杉祥三)も、半獣半神のようなこしらえ。対比が面白い。
 客席に降りての趣向。お客におごってもらったビ−ルを飲むパック。
 舞台と近くなる演出で、好感もてる。


ウィンザーの陽気な女房たち (92.12)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


グローブ座カンパニー「ウィンザーの陽気な女房たち」12月5日7時(2:24'-15')
大久保/パナソニック・グローブ座 指4000円 自2000円 12/3〜6(5ステ)
作/シェイクスピア 訳・演出/安西徹雄 03-3360-1151 客400(7割)

グローブ座カンパニーは公演ごとに組織される集団。上杉祥三が中心となる「暴君シ
リーズ」が有名だが、多くは演劇集団円が中心となって組織されている。今回は東京
壱組と円との合同によるグローブ座主催の公演。

すばらしかったです。基本的に小丸はシェイクスピアを面白くないと思ってますので、
こんなに楽しんだシェイクスピアは初めてです。見事に壊してます。こんなやり方が
あるんだと、感心してしまいました。大谷(亮介)さんの勝ち。

シェイクスピアがなぜ面白くないかと言えば、その「饒舌さ」です。あんなオシャベ
リはリアリティがありません。この国では、やたら形容詞や比喩を使って喋るやつを
「軽薄なやつ」とみなします。男は黙って勝負するのであり、寡黙こそを良しとしま
す。もちろん江戸時代じゃないんだから、変化してますけど、それでもシェイクスピ
アの饒舌さは、うっとうしいだけです。

グローブ座の無料パンフに載っていた大谷さんのインタビューでもそのことを指摘し
ています。この国の現代の人にリアリティをもってわかってもらえるものにしなけれ
ばならない、と。「シェイクスピアをやろうが何をやろうが、観客は日本の一般の人
で、その人たちに、どういう風に見てもらいたいか、というのはありますから。(中
略)役者も演出家もお客さんも、みんな日本人なわけだから、日本の世の中とか人間
とか、現代の人間の生き方とか、そういうことに興味あるでしょう。なんとか頑張っ
て、そこのところを考えていきたいと思ってます。」だってさ。

さて、んでどうしたかというと、こうだ。例えば、てめえの女房が寝取られたことに
気がついた亭主がいるとします。シェイクスピアは「なんということだ。悪魔の森に
住むという恐ろしい妖怪とて私をこのようなむごたらしい不幸におとしめることはな
いだろう。あのような汚らわしき醜悪なる男が、騎士道にも背き恥という言葉の意味
をも知らぬとしか思えぬような男が、私の最愛なる可憐なひな菊のような女房どのの
愛のまなざしを奪い去るとは。」みたいなセリフをぐちゃぐちゃと言わせることでし
ょう。長い長い独白を語らせることでしょう。ところがこの芝居では、その亭主の苦
しみと嫉妬と憎悪の感情はそのまま生かし、それをセリフにする段階で現代に訳しま
す。すると・・・「ちくしょー」の一言になるのですね。亭主一人残された舞台で、
大谷の「ちくしょー」3連発で全てを表現してしまいました。素晴らしいです。

その他にも、間抜けなやつや、バカなやつを表現する上で、マンガ的な処理を施しま
す。デフォルメして作ってます。単純化してます。必ずしも成功とは言えませんけど、
円の役者にはそれぐらいがちょうど良いのでしょう。やむを得ぬ処置でしょうね。

●乱暴者の男が金策のため、金持ちの女房を色仕掛けで口説き、財産を巻き上げよ
うと企てる。二人の女房に恋文を出すが、一字一句違わなかったため、友達同士
の二人の女房は、男を騙し討ちにすることを思いつく。関心あるふりをしておび
きだし、こらしめてやるのだ。ところが、途中の部分だけを聞いた亭主は、女房
が浮気しているものと思い込み、現場を押さえてやろうと躍起になる。策略や憎
しみ、思い込みや嫉妬が渦巻く爆笑喜劇。悪は滅び、誤解は解ける大団円。

パンフに載っていた5幕のストーリーの中から、乱暴者や亭主の右往左往を中心とし、
装置を全く使わずの素舞台にして、暗転なしでスピーディに展開します(2幕)。人
間の滑稽さを見事に描きました。大谷さんと演出の安西さんの手柄でしょう。

とにかく長ゼリをことごとく壊してます。ほとんどコケにしてるような爽快感があり
ます。いえいえ、シェイクスピアの物語としての面白さのみを抽出し、今の人間のこ
とばに置き換えたということでしょう。心理はそのままですもの。

見終わって「とにかく感心させられた。楽しかったよお。」



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にしかど(nskd@enpe.net)