東京壱組


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過去の公演

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Vol.9 分からない国 (91.1)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


東京壱組 Vol.9「分からない国」1月29日7時(2:30'-10')
下北沢/本多劇場 3000円(当日あり) 1/26〜2/3(10ステ)
作/原田宗典 演出/大谷亮介 03-3380-7856 客360(9割)

大谷亮介、余貴美子ら、自由劇場の中堅が独立し、86年旗揚。小説家原田(す
ばる文学賞)の作品や、吉田秀穂、大谷の作品を上演。素早い本多進出。

始まって30分、橋田寿賀子的ドラマで忍耐を要求される。しかし、ここで寝
てはいけない。装置も横長の家で三越劇場かと思われる時間が過ぎる。しかし。
1990年の断面を、細かいディテールと、多くの登場人物で綴る。大谷は柄
本明みたいで好演。乾電池と比べられるなあ。岩松のホンに匹敵する。より視
点は確か。戦争人喰い世代と、土地株小市民世代と、ブランドディスコ世代の
渾沌で、わけが分からないこの国を斬った。力作のホンの勝利。

でも、この芝居の感動を確かにしたのは「東南アジア難民お手伝いさん」の存
在。外国人労働者って、そのひたむきさ故に、存在だけで感動させる。IQ150の
丹野さんも使ってたけど、より暖かい目で描いた。もし私がCM屋さんなら、
すぐにでも使う。おぢさん達がコロっといくのもうなずけらあ。

見終わって「演劇的にはオーソドックスだけど、ひたっちゃったぞ。サンシャ
インボーイズ以来の練り込まれたホン(東京サンシャインボーイズの「12
人の優しい日本人」は3月にトップスで再演される)」



Vol.10 箱の中身 (91.5)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


東京壱組Vol.10「箱の中身」5月9日7時(2:20'-10')
下北沢/ザ・スズナリ 2800円 5/2〜12(12ステ+若手公演4ステ)
作/原田宗典、演出/大谷亮介 03-3380-7856 客170(9割)

86年に元自由劇場の大谷や余貴美子を中心に旗揚げ。すばる文学賞の原田作品
を多く上演。1月に本多劇場で公演した。本作は再演。Wキャストは山口智恵。

前半は、生真面目な時計店主の妻えみ子の失踪に関する精神科医の調査。大量の
血痕の中に立ちすくんだ主人は、自分の幻想の男との会話に閉じこもり、真実が
見えない。妻は死んだのか。間男は。犯人は誰なのか。いったい何が起きたのか。

後半は一転、留置場の中。タイトルを争った元ボクサーの二人が偶然の再会。ヒ
モとなり、女の連れ子の世話をする男が、偶然町で出会った前の女房。惚れてい
ながら別れた二人は、すぐ寄りを戻す。その女こそ時計屋の妻えみ子。かくして。

単なる「痴情のもつれ」ってやつです。どこにでもころがってる話し(普通なら
死にませんが)。その、よくある話しを力技で引っ張る作家の根性。なかなか。
でも、大谷さんのテンション低かった。終演後、観劇のお願いを土下座する位な
らもちっとテンション上げて欲しいね。山口智恵は前回公演のガオルーンのアク
セントが残っててムチャクチャなイントネーションだったけど、うまい。

見終わって「山口智恵の出身地はどこ?。変な日本語でやんの。テンション高い
から全然かまわないけどさ。私もガオルーン引きずってるなあ。」



Vol.11 お金 (91.10)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


東京壱組 Vol.11「お金」10月14日7時(2:08')
築地/ブディストホール 前3000円 当3300円 10/11〜22(16ステ)大阪アリ
作・演出/大谷亮介 脚本協力/原田宗典 03-3380-7856 客130(8割)

85年、大谷、余らが自由劇場を退団して結成。すばる文学賞の原田らが本を書き、
丁寧で手堅い芝居を見せる。笑わせながらもホロリとさせようって魂胆。うまい。

とにかく、ディテールの書き込み、役作りの徹底ぶりは感心する。個性も強い。

貧乏古道具屋で私立探偵希望の亀さんとこに、ついに難解な事件の依頼が舞い込
む。家族や近所の役立たずの貧乏人が、寄ってたかって調査に乗りだす。報酬金
額が莫大であるのだ。大金持ちの一人息子の自殺に不信を抱いた母親が、嫁の犯
行と疑っているのだ。翌日その嫁が「義母に殺される」と言ってくる。さらに、
その義母の死体が。最初の依頼を受けた時刻には既に死んでいたはずと言う。謎
が謎を呼び、登場人物の個性同様、わけわかんない方向へと進展していく。

キャラクターがおかしいし、事件も意外で充分楽しめた。役者の質が高いよ。

小丸はヒネクレてるから、若手がハデな芝居をやると、思わず大谷さんを見てし
まう。案の定、ニヤッと笑っている。それ、楽しい。

見終わって「難しくない娯楽を目指す壱組の、到達度は高い。お客が・・・。」



夏の夜の夢 (92.8)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


東京壱組「夏の夜の夢」8月14日7時(1:50')
新宿/シアターサンモール 前2500円 当2800円 8/13〜17(7ステ)
作/シェイクスピア 訳/小田島雄志 演出/大谷亮介 03-3380-7856 客300(満員)

自由劇場にいた大谷らが、86年に旗揚げ。大谷は先日、パルコ劇場の「ソング・オブ
サイゴン」に演出・出演していた(作/斎藤憐)。今回はアクトアライブ参加という
ことでベテラン勢を除く若手公演。シェイクスピアを日本のど田舎に置き換えて。

●山彦・日の出姫の婚礼を前に、爺の一人娘に駆け落ち騒ぎだ。親が決めた相手より
も好きなんだと。そんだこんだで、若者4人(男2女2)が森の中へ迷い込む。

森の中では宴の最中。虫や草木の精霊達が、ウシガエルおばばと大騒ぎ。困ったヒ
キガエル亭主は、カッパガエルと一計を案じる。言わずと知れた「惚れ薬」だ。目
覚めた時に最初に見たものに恋してしまうという魔薬。そこに現われる村人達。婚
礼の出し物の芝居稽古は「四谷怪談」。精霊・村人・若者達が入り混じり・・・。

シーンをつなぐ歌と、化け物に徹した美術と、スモーク&照明での幻想的な雰囲気作
りが成功している。「真夏の夜の夢」で面白かった翻案って見たことないけど、これ
は楽しかった(野田秀樹見れず)。夢の世界で大騒ぎして、最後に現実に戻ってオシ
マイで良かったような。最後の村芝居は、いらないなあ。

小丸はとりあえず山口智恵ですから。今回はコミカルなカッパガエルですから、どう
ってことないです。彼女はギリギリの役の方がすごいです。ま、しょうがない。大谷
さんはセリフを思い出しながら喋ってました。周りの役者は大変です。でも、そんな
東京壱組の雰囲気が、あたしゃ好きですね。

見終わって「アクトアライブ恒例の開演前の場内アナウンスが、余貴美子さんでした。
みんな芸がないなあ。1番「僕調」、2番「中津川」だねぇ。」



チャフラフスカの犬 (94.1)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


1/15(土)7:00-9:20PM 晴れ 新宿・紀伊國屋ホール 東京壱組
 「チャフラフスカの犬」 作:原田宗典 演出:大谷亮介 満席

 ぴあでネタ明しあり。筋がわからないで観たほうが、おもしろいのに・・。
 世界の終末にいたるお芝居。現実的な幕切れに、好感と悲しみ。

 お話し。東欧の小国(名前のお遊び)の教会。突然一週間(ぴあでは3日
 でしたが)後に、彗星が地球に激突。人類が滅亡するとわかって・・。
 なんでもある舞台。重い設定を楽しく、肩凝らずにの大谷演出。
 ばたばたする者、現実的で賢い者達、終末に向かうそれぞれはおかしく、
 悲しい。結幕は、シビアで妥協がない。納得しながらも、さびしさを・・。
 神様(山口智恵)がこてこて関西人で○。あんな神様なら、終わりもわるく
 ないか。



もう大丈夫 (94.9)

 ついたてやベッドがびゅんびゅん動いたりして展開にスピード
感はあるのですが、あの内容で2時間半はやはり長すぎかと思い
ます。大谷・余の他では、政治家の吉田鋼太郎がいい感じでした。

 終演後のあいさつによると、土曜日に空席が多いので是非きて
ほしいとのことでした。あと、大阪・名古屋はさらにがらがらだ
そうです。(劇団03-3880-7856)



(下の文章の文責:まねきねこさん)


9/18(日)2:00-4:35PM 晴 下北沢・本多劇場 東京壱組
 「もう大丈夫」     作:大谷兄弟 演出:大谷亮介 満席

 皮肉さを軽妙に。でもあのわざとら演技は??。沈む後半と長いのが辛い。

 お話し。人生苦節75年。院長・村田(大谷亮介)は念願の病院改築。でも
 最新の手術台に乗るのは、痔の患者ばかり。それも、娘の男子(おとこ:
 余貴美子)の専門。結婚のそぶりも無い彼女。跡継ぎも無く、だめな看護婦
 、やくざな患者とぼやく毎日。そんなある日、親友の国会議員が治療にきて

 大丈夫と思ってて裏切られる。そんな皮肉な展開。それも人生ドンドンパン
 パンと軽く笑いで流す壱組流。前半、いつにもまして、大仰過多な演技。
 なんなの?。ちと飽きる。役者が巧いのと、テンポ良くていやみないけどさ。

 きれいな女優に変メイク・かぶり物は今回なし。余貴美子、水野あや、安藤
 亮子とうれしい今回。余貴美子のベットで肩脱ぎ、○。演技もね。男性じゃ
 、大谷亮介がやっぱいい。すっとぼけで軽くて、巧い。ほほえみねこ。



分からない国 (95.11)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


11/17(金)(6:10-)7:00-10:00PM(休憩10) 晴 下北沢・本多劇場 東京壱組
 「分からない国」 作:原田宗典 演出:大谷亮介 前売3600,当日4000
  最後尾16列より 客席満員(380)

 開演50分前から。トークショー「原田宗典 世界最低会議ライブ」。小説家原田
 さ+?・長岡毅さん、に大谷さんが入っての井戸端あーだこーだ。お題は難しい
 話?。宇宙の果て、原子の隙間?とか。それもなし崩し。ジャズ喫茶からコンサ
 ート、美空ひばり凄い話に。開演10分前に役者がぞろぞろ出てきて(それだけ)
 おしまい。

 '91,'92上演。もっとも再演希望が多い作とのこと。ねこはあと「箱の中身」の
 トリッキーさも好き->再演希望。
 お話。新宿のビル。のなか、300坪の日本家屋。ワンマンの日下部(くさかべ)
 老人を頭に妻、3世代家族が同居。長男の銀行家夫婦と高校生娘、次男のぷー
 たろ男。ある日、日下部老人の言動がおかしく。痴呆症。あたふた家族。そこに
 土地の利権を巡り、老人の弟といわくありげな政治家も巻き込んで・・・。

 一筋縄じゃない、癖有り登場人物達+時にこてこて演出。壱組らしい。暗いテー
 マも笑いを交え、3時間引っ張って○。戦争や金がらみの背信の顛末なども、散
 りばめ、揶揄ぴりり。世代ギャップ、奇妙な政治世界もさらり取り込み。巧し。
 そんな中、家族達の誠実さな姿が浮かぶ。当たり前のことが、失われた不幸、ふ
 れた喜び。しんみり感動ねこ。ラストの老人の夢。現実の辛さ、癒すようでうる
 うる。
 
 役者。日下部老人・大谷さんは別格。ばかやっても、◎。ベトナム人女中・山口
 智恵。やっぱいい。巧いし、かわいいし、歌も◎。余貴美子、二瓶鮫一さんがい
 ないのがちと寂しい。(11/8-19 14ステ 神戸22,23 津25,26 三鷹29,30)


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にしかど(nskd@enpe.net)