(下の文章の文責:一寸小丸さん)
石井ソーゴ監督作品の「狂い咲きサンダーロード」だったか「爆裂都市」だったか
に主演し、大森一樹監督作品の「すかんぴんウォーク(吉川晃司主演作品)」では
デビューの吉川の相手役だった「山田辰夫」という役者を知ってますか。彼が所属
していたのが「劇団GAYA」というロックンロールミュージカル劇団。革ジャン
とリーゼント関係の硬派芝居を上演してました(日芸出身が多かったらしい)。
GAYA解散後、そのメンバーを中心として、「カクスコ」設立(87年)。ロック
ンロールミュージカルとは方向性がえらく違うように思いますが、当人達はもとも
とGAYAでもギャグが好きで、お笑いをやってたと言っています。そんなに違わ
ないと。旗揚げの作品が「MEN AT WORK」(87/10)で、この時から演出をMENとし
ています。ネタ持ち寄ってのエチュード的な創作らしいです(中心は中村育二)。
事務所は音楽事務所で、学園祭シーズンには大学に飛び込み、アカペラの街頭パフ
ォーマンスでのプロモーションをやったりするそうです。現在の彼らは、声優やイ
ベント屋、ぬいぐるみショーなどをそれぞれやっています。(前作で舞台となった
イベント屋は、役者のひとりが実際にやっているイベント会社がモデルだった)
現実の生活を反映させた舞台が作られることとなります。(テレビの仕事もやって
るらしいが、料理番組のアシスタントとかだったりする) 業界周辺で生きる彼ら
ではあるが、芝居作りの情熱は強く、必死のようだ。人気急上昇ではあるが、まだ
まだ黒字には至っていないとのことである。
(以上、以前「近藤京三」さんから聞いたのを元に書いてみました)
(下の文章の文責:一寸小丸さん)
カクスコ「さつき荘9月」9月27日(初日)7時半(2:05')
青山円形劇場 前2500円、当2800円 9/27〜9/30
作/MEN 構成・演出/中村育二 03−475−5262
客230=満員(男:女=3:7、10代が少ない)
第4回青山演劇フェスティバルのトップは、遊◎機械の梅田潤一プロデュースに
よる「カクスコwith岡本朗」だ。カクスコはシアタートップスで数回の公演を行
ない、そのシミジミとした芸風で人気急上昇のグループだ。今回はいつもの6人
に加え、コーラスアレンジ・歌唱指導を担当しているシンガーの岡本朗がギター
とベースを従えて参加だ。いつもの6人によるアカペラもあり、ソウルフルな曲
がたっぷりあって盛り上がる。
芝居は、ぼろいアパート「さつき荘」に集う、哀愁ある6人の男達の、悲しくも
間抜けな日常を描く。個性的な役者が、いまどきめずらしい貧乏な、猥雑な、お
おぼけな、それでいてなぜかユートピアのような世界を構築している(過去にト
ップスでやったものをアレンジして上演)。私はカクスコは4回目ぐらいで、今
回のネタは1度見たものばかりでしたが、やっぱり思いっきり笑ってしまいまし
た。ラジカルガジベリに近いけど、もっと芝居っぽい作り。大人の笑いだ(客の
年令層が高い)。
(下の文章の文責:一寸小丸さん)
カクスコ Vol.8 「陽当りヨシ!(WORK BOX IV)」12月4日7時半(2:15')
新宿/シアタートップス 前2500円、当2800円 11/30〜12/6
作/MEN 構成・演出/中村育二 03-475-5262 客180(男女=3:7)
まあね。若いもんにゃあわかんねえだろなあ。事務所とか倉庫とかには、必ず
ギターが置いてあって、夜ともなれば酒が入り、気がつくと「懐かしのフォー
ク大会」が始まってるの。歌い出すと、思わずリキんでんの。中村育二さんは
すぐ加川良で、私ら拓郎から始まって、陽水、泉谷、かぐや姫、アリス・・・。
今回は意表をついて越路吹雪でしたが、私らだって東京ロマンチカから北島三
郎だってありあり。勝手に受けてる客が多いのさ。個々の背景があんだろね。
今回の舞台は「金にならない仕事ばっかりやってる、男6人のイベント屋」。
このモデルになってる会社(実際にある)を良く知ってる私ですが、あーゆー
奴らとか人間関係って、ほんとにあるんだよね、今でも。夜ごとに会社の方向
性で議論してるの。ま、芝居としてはいつものアパートと変わりなかったけど。
見終わって「面白いけど、やっぱものたんない。テレビでまにあう。」
(下の文章の文責:一寸小丸さん)
カクスコ Vol.10「二本松酒店」11月19日7時半(1:55')
新宿/シアタートップス 前自\2500 当自\2800 指定枠+\500 11/18〜25(11ステ)横浜アリ
作/MEN,青島利幸 構成・演出/中村育二 03-3475-5262 客150(満員)
87/4に現在と同じ6人の男性で結成。(以前、さんざん紹介したんで簡単だ)
今回の舞台は、つぶれかけた酒屋。相変らず映画畑の美術屋さんが仕込みまく
っている。歌関係も音関係も手がこんでる。小丸は旗揚げの頃から見ているが、
コンセプトは全く不変。ギャグのパターンも、キャラクターの設定も、例え舞
台が酒屋であろうとイベント屋であろうと下宿屋であろうと、いつもと同じ。
なのに笑ってしまう。十分楽しめてしまう。これってすごいと思います。
確かに演劇的とは言えない。銭払って見るに値するかは疑問。私は「全員集合
派」だから楽しめるけど、「ひょうきん族派」には笑えまい。また、全体を貫
く「気は若いおぢさん達の青春」ってのも、昔、夜ともなるとギターを片手に
次から次へと歌いまくる、ってぇ感覚がわからないと通じまい。(でも客は若
い20代も多いぞ・・・さすがに10代はほとんどいない) 時々、無性に見たく
なる劇団です。
中村さんの「受け」は一級品だ。他の4人を放し飼いにして中村さんが受ける。
このパターンがグッド。暗転になった途端、そのギャグに拍手が起こる数少な
い劇団だ。笑いが止らなくなる客が必ずいるのも特徴。
アカペラは、だんだん微妙なバランスが悪くなっている。一体感が落ちた。
見終わって「カクスコを見た夜は、毎度夜中の近所迷惑。ギターが止らない。」
(下の文章の文責:一寸小丸さん)
カクスコ Vol.12「しゃかりき!〜ペーパームーンの12月〜」12月1日3時(2:06')
新宿/シアタートップス 前3000円 当3200円 11/29〜12/8(15ステ)
原作/青島利幸 構成・演出/中村育二 03-3475-5262 客160(満員)
ハードなロックンロールミュージカル劇団GAYAから、日常的な笑いを描きたい
男6人が集まって87年7月結成。不動の6人(中村育二、井之上隆志、岸博之、山
崎直樹、近藤京三、原田修一)による毎度おなじみの設定とギャグだ。ボロアパー
トや零細企業に集う男どもの、夢と現実を描き続ける。時代錯誤とも思える貧しい
暮らしの中で、歌ったりケンカしたりを毎回変わらず演じている。劇中のアカペラ
によるソウルフルな歌も特長。CDも出している。
今回の舞台はチリ紙交換屋さん。傾きかけた会社の年の瀬の悲喜こもごも。
●景気が悪い。ボロい会社の屋根は雨漏り。下の倉庫とを結ぶインターホンも
不調だし、直らないし。たまった家賃の催促も厳しい。果たして彼らに年を
越せるのだろうか。それでもなんでも、おにーさんたちは元気だよ。
もう、毎回全く同じです。大元の設定に基づき書かれた原作を、役者それぞれがネ
タに膨らまし、中村さんがまとめるという芝居作り。コント的寸劇が数本、暗転に
つながれて続きます。笑いの方法論はドリフターズ的緻密な仕込みです。役者の個
性を発揮し、役者のうまさで笑わせます。毎回思います、なしてこんな古い方法論
の笑いに、小丸は死ぬ程笑うだか?。お客の中に必ずひきつって笑っているやつも
いるし。それにしても井之上さんの笑わせ方はヒキョーな程、うまい。
フォークギターとなつメロが必ず挿入され、スタイルはちょっとノスタルジー。貧
乏な中にも一生懸命な幸せ・・・なんつう時代錯誤も、ここではライフスタイルで
す。フォーク世代(30代)のマヌケな男のダンディズムです。
毎回同じだから、あまし人には薦められませんけど、どうしても年に1回は見たく
なってしまう小丸です。ほんと、スタイルなんですよ。楽しめる人には楽しめる世
界です。
見終わって「またしても笑いすぎて呼吸困難になっちまった。あ、思い出し笑い。」
(下の文章の文責:まねきねこさん)
7/25(日)7:30-9:30 曇り シアタ−サンモ−ル カクスコ
「カクスコ総集編・年中無休!」構成・演出:中村育二 F8席
2度めもおいしい。心から楽しめる。気分は、上天気だ。
92年4月の再演。リサイクルショップの6人男。彼らのお気楽極楽。
10くらいのエチュ−ドの積み重ね。こんな気持ちのいい、お間抜けで
愉快な男達はいない。会場のアコ−スティックがTOPSより良いせいか、
いつものアカペラコ−ラスが、すっと広がる。なんて気持ちいいの。
付録として、新しいエチュ−ドも観たかったけど、まあいいや。
梅雨空に気持ちが塞いでいるあなた。周りの男達に嫌気がさしているあなた。
カクスコを観にいきましょう。こころは日本晴れになること、請け合いです。
(下の文章の文責:まねきねこさん)
12/4(土)7:30-9:30PM 曇 新宿・シアタートップス カクスコ
「とっぱらい ラビット企画頑張る」 構成・演出:中村育二 満席
うん。さらに面白い。お気楽極楽、いい気分。観に行きましょう。
今回は、ぬいぐるみ劇事務所の男達。ま、その設定も最初だけで、いつもの
と同じ。とほほで、おまぬけな平々凡々。気持ちのいい男達のつらつら。
「とっぱらい」はチラシによると。賃金即日払いの仕事。または、そういう
仕事に従事する者。との業界用語。ふーん。
おかしみの伏線うまい。わかりやすいし。あたりまえだけど、外してる
可笑しさも変わらず。あはは。今回、効果音がちと新しい試みか。
旧ネタもあるけど、何度観ても楽しめる。面白いものは、面白い。
そうそう。中村氏のぬいぐるみ姿は、もう・・。
(下の文章の文責:まねきねこさん)
2/27(日)7:00-9:25PM 晴れ 池袋・東京芸術劇場小2 カクスコ
「春はどこから」 満席
一皮むいたカクスコ。普段みれない面、あれこれ。これあんまし好きじゃない。
3話オムニバス、サツキ荘物語。初の外部作家+女性出演。
1言い出しかねて 作:岸田寛 山下容莉枝+カクスコ
マドンナ、ミヨちゃん。サツキ荘内の一人と付き合ってたけど、別の人が好きに
なったと。ところが・・。
実際は、ドロドロの男女関係。なんだけど、彼らがやるとあっさり。楽しめる。
ひとごとだからの大笑い。なんか、ぎこちないのは、ねらいでしょう。
2ジョアンナ 作:岡本螢 伊藤由美子+カクスコ
黒田(中村)さんの名を呼ぶだけの、女性が入ってきて。何者なのか?
不思議な切ないお話し。伊藤由美子がいじらしい。ラスト、アカペラは
めずらしく、中村さんリードヴォーカル。
3煙が目にしみる 作:鈴木聡 野村直美+カクスコ
昔、サツキ荘にいた仲間から、結婚式の招待。はりきって、コーラスの練習を
したんだけど。
真摯、シリアス。裏切られる苦い味わいの一幕。最後は、ぱっと明るいけど、
つらいなあ。5人の礼服姿は、一見の価値?。
というわけで、いつもの脳天気舞台とはちがう趣。ねこは、1が楽しめたけど。
うーん。カクスコには変わらずにいて欲しかったが、正直なところ。
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【 人 材 求 ム ! 】 カ ク ス コ
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便利屋を舞台に、男達の日常を描く。いい年こいても心は若く、ギター持
って歌っちゃったりもし、根が優しくて、困ってる奴はほっとけない、そ
んな仲良し男集団。どこにでもありそうで実際はなかなかない、一種の理
想郷。深みはないし、笑いもやや薄いが、どこかほっとするのは確か。
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7/19 マチネ TOPS 7/28まで
《感想》
・もっと歌ってほしかった。
・中盤、ややゆるい。特に、荷物の出し入れのシーンは、いくらなんでもち
ょっとしつこい。この部分は歌も鼻歌だしなあ。
・もうちょっと、ひとりひとりにメリハリつけてもいいような気がする。皆
いい人すぎるんだもの。そこがまあ、いいといえばいいんだろうけど。
= 次回作は? = 「3年くらいおいてからまたみようかな。」
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原案:夏野芹子 構成・演出:中村育二 出演:中村育二 他5名
1994.7.14-28 TOPS 全席指定 7/19(火)マチネ 客入り:満員
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7/24(日)6:30-8:00PM 晴 新宿・シアタートップス カクスコ
「人材求ム!〜便利屋WORK BOX '94夏」 構成・演出:中村育ニ 満席
今回、ちと切なくもあったりするけど、変んない男達。いいな。
今回は便利屋。草取り、掃除請負とかの。中村さんの役に愛人ができてたり、
彼のギターがグレードアップしたり、女関係で厳しい人がいたり・・だけど
変んない脳天気ないつもの彼らです。
あんまシリアスにドラマしないほうが、いいんだけどな。井之上さんがもひとつ
元気ないような。中村さんのフォークもあんまないし。ちょっとだけ寂しかった。
次回、一年後の公演は、脳天気で変らずに帰って来て欲しい。
アカペラは、フルコーラスで歌って欲しかった SO MUCH IN LOVE(だっけ)とか、
3曲。これも、もの足んない。でも、笑えたし、楽しかったからいいか。
(下の文章の文責:まねきねこさん)
6/18(日)6:00-8:10PM 晴 新宿・THEATER/TOPS カクスコ
「松原六丁目あたり」 構成・演出:中村育二 客席満員
本公演は1年ぶりのカクスコ。昨今リサイクル屋の店員とか、お仕事仲間
だったけど、今回ちがう。幼馴染、近所のお暇友達。喫茶店マスタ(岸)、
床屋(山崎)、酒屋息子(井之上)、うどん屋息子(原田)、教師(近藤)、
リサイクル屋(中村)てな感じ。彼らの休憩所でのあれこれのお話。もっと
も、いままでも仕事してるのどうか、??だったけど。
ちいさな波紋が、ちと大きいかなあの今回。脳天気一筋だった昔のが、好き。
でも、おまぬで呑気なのは変わらず。そんな彼らはちょっとした理想。いそう
で、いない男達。憧れるねこ。アカペラ。いつものリード+コーラス3人+バス
+ファルセット。黄金の基本型。R&B、ちゃんと聞こうかなあ、とまた思う。
(6/11-29)