(下の文章の文責:まねきねこさん)
10/24(日)7:00-8:15PM 晴れ 渋谷・ジァンジァン かたつむりの会
「招待されなかった客」 作:別役実 演出:村井志摩子 客席8割
漠とした不安。闇と風の音。魔女ものがたり、その1の再演。
お話し。ソートン・ワイルダーのわが街を、魔女の時間の中で再生する。
神父(内山森彦)の訪ねたのは、魔女(楠侑子)の家。招待状をもって。
それは、何十年かまえに、グローバーズ・コナーズにいたエミリーからのものだった。
無銭乗車をとがめられた神父。その時、出てきたのがその手紙。住所を訪ねて
金を借りるよういわれたのだ。よもやま、二人の記憶の内に。テーブルの上に
作られたわが街のミニチュアから、ソートン・ワイルダーの世界が広がる。
そして。神父はかつて、魔女狩り担当であったため、破門されたと告白する。
魔女のまた、エミリーの願いを聞くため、魔法を使い、スポイルされていた。
自分に言い聞かせなければ、神父でも魔女でもない。風のなか、あてどもなく旅立
つ二人・・。ミニチュアでは、カーニバル。まわるメリーゴーランド。
わが街を知っていれば、目の前に舞台が広がる。そして、その街を知る神父と
魔女もまた、お客の前に存在することになる。しかし、話しの上では。二人の
存在の証しがないこと、この不安感。心に風がふいたお芝居。
ひさびさに観て。この後のシリーズ。魔女が段々ふてぶてしくなってるのを
再確認する。
(下の文章の文責:まねきねこさん)
6/17(金)7:00:10PM 晴 渋谷・ジァンジァン かたつむりの会
”消えなさい・ローラ” 作:別役実 演出:村井志摩子 客席9割
原作を彼方からみた”ガラスの動物園”。謎解きのような面白さと乾いた哀しさ
お話し。”ガラスの動物園”から年月を経て。廃屋のようなアパートの一室。
テーブルには、砂に埋もれたガラスの動物達。トムが家出した後、母親と
二人暮らしのはずの部屋には、ローラ一人。姿が見えない”母親”と会話する
彼女。と、そこに葬儀社と名乗る男がたずねて来て・・。
ローラを追想するトム。彼の追想を見つめる原作者T.ウィリアムズ。それらを
離れた位置眺め、真意に思いを巡らす別役実の新作。
荒涼感と行き場のない哀しさの原作、その後味がそのまま。狂気に閉じこめられ
たローラの姿には息が詰まりそう。息抜きは、男とのやり取り。奇妙な可笑しさ
乾いたユーモアでさらり。”サイコ・スリラー”の謎解きのような中盤も楽しめ
る。けど、ちとめげた。苦手な作品。