加藤健一事務所


概要

構成員
主な作家
主な演出家
綾田敏樹
主な役者
加藤健一
坂口芳貞
市川勇
大島宇三郎
松本きょうじ
酒井敏也
六角精児
大久保了
主なスタッフ
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加藤健一事務所

過去の公演

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Vol.17 おかしな二人 (91.7)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


加藤健一事務所 Vol.17「おかしな二人」6月30日2時(2:10'0')
下北沢/本多劇場 前4000円 当4300円 6/26〜7/14(27ステ)
作/ニール・サイモン 演出/綾田俊樹 03-3557-0789 客450(満員)桟敷・立見

80年、モノローグドラマ「審判」で旗揚げ。最近は翻訳ものの喜劇が多い。今回
の公演は、89年に「加藤健一・平田満8年ぶりの共演」として話題となり大ヒッ
ト、その初演の打ち上げの時には再演を決めていたというもの。女優陣を入れ替
えたものの、ほぼ同じ形での再演。

ニール・サイモンは、アーサー・ミラー、T・ウィリアムズ、E・オールビーらと共にアメリカ現代劇を
代表する作家。数多くの傑作が、日本でも舞台化されている。「おかしな二人」
は離婚した大雑把な男(加藤)と、離婚寸前の異常に几帳面な男(平田)が、一
緒に暮らすことになり巻き起こるテンヤワンヤ。「チリ一つ見逃さない男」のコ
ミカルさは既に喜劇やコントの定番とも言えるネタ。いかにもアメリカ現代喜劇
の、軽妙洒脱な会話でアップテンポに舞台が展開、十分楽しめるものとなってい
る・・・としか言えまいなあ。ちょっと遊び過ぎで、「切ないコメディ」として
の「切なさ」があまり出ていない。離婚してしまった男の、一人ぽっちの痛切さ
を伝えていない。元の奥さんからの電話での「しんみりシーン」が浮いた。ちと
加藤さんに余裕があり過ぎたんじゃあ?

見終わって「やっぱ石丸有里子さん、うまいや。」



くたばれハムレット (93.6)

(下の文章の文責:まねきねこさん)

 
6/27(日)14:00-16:10 梅雨晴    本多劇場    加藤健一事務所
    「くたばれハムレット」  作:ポ-ルラドック 演出:綾田峻樹 I7席

 演劇への愛情とシェイクスピアへの敬意。 センスの良さに才知と
 茶目ッ毛を感じる。バランスのとれたお芝居。
  ニュ-ヨ-ク。人気テレビ俳優アンドリュ-(加藤)は、今は亡き名優バリモア
 (坂口)が住んでいた部屋に引っ越す。アンドリュ-は、初めての舞台
 ハムレットで主役が決まっていた。いまいち乗り切れない彼の前に
 バリモアの亡霊が現れ、演技指導が始まる。
  恋人のディアドリ(長里)との煮え切らない関係を並行して、テンポ良く
 進む。しゃれた感じは、50年代のハリウッド映画の雰囲気も。
  役者は適材適所。皆巧い。テレビプロデュ-サ-役の小宮が上滑り、役自体が
 そうだけど。あと、長野里美がかわいらしく、元気。うれしくなる。
  終盤、カ−テンコ−ルの演技指導。アンドリュ−の至福の時に、共に
 居合わせる幸福。お芝居が好きでよかったあ。
  東京7/11まで。大阪7/14-21。神戸7/22-24。京都7/25-27。



三人姉妹 (93.11)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


11/13(土)7:00-9:00PM 大雨 下北沢・本多劇場 加藤健一事務所
  「三人姉妹」   演出:加藤健一     満員

 快速。486 25MHZ相当のチェーホフ。感情もストレート。好感。
 カトケン初演出。人物の色分けがくっきり、わかりやすいのがいい。

 お話し。モスクワ行きを夢見るお嬢様達が、現実に生きる決意をする物語。
 テンポ、ちゃきちゃき。とばします。後半の暗さも、さほどじゃない。
 地に足がついた者が、笑い者になるチェーホフ世界。ねこはいつもながら、
 うらうらしてる主人公達の方に大笑い。哲学のはなしとか。もってまわって
 なんなんだよう。劇場じゃ、おおっぴらに笑えないけど。

 マーシャ(白木)、イリーナ(香月)をはじめ、思いをこめた演技。
 三人姉妹を観てて、胸が痛くなるとは。不意打ちねこ。

 香月のよろこび、悲しみの表情。が印象に残る。アンドレー(加藤健一)の
 奥さん役、みやなおこ(だっけ)。ぱたぱたママぶりが、かわいい。



パパ、I LOVE YOU ! (94.3)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


3/18(金)7:05-9:05PM 晴れ   下北沢・本多劇場 加藤健一事務所
 「パパ、I LOVE YOU!」 作:レイ・クーニー演出:綾田俊樹 満席

 30秒おきに笑えます。脚本と演出のうまさに、パチパチ拍手。
 お話し。ロンドンの大病院。エリート医師(角田卓造)は、学会スピーチを2時間後
 に控えてる。と、彼を訪ねてきた元看護婦(重田千穂子)。18年前の不倫の子が今
 きてるの、といったから、さあ大変。同僚の医師(加藤)を巻き込んでのドタバタの
 始まり・・。

 うその上塗り。の加速度がついていく面白さ。角田、加藤がグルになる後半は、爆裂
 の可笑しさ。何がなにやら、ごっちゃなのに、観ててわかる。だから、笑える。
 ラストも、小憎らしいどんでんがえし。うまし。
 奮闘熱演の角田さんには、花束をあげたい。パンク子供、奥居くんはこの出演者じゃ
 負け。博多弁、大阪弁、こまかいくすぐり。なんでもやっちゃう、綾田演出は◎

 このお芝居で困るのは、笑いすぎて、顔が疲れること。途中10分休憩がありがたい



It's SHOW TIME! (94.6)


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【 I'ts SHOW TIME ! 】 加藤健一事務所
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ブロードウェイ産のバックステージコメディー。舞台の成功を夢見て資金
繰りに奔走する人々のドタバタを描く。プロデューサーのミラー率いる劇
団は、公演を目前にしてホテル暮らしをしている。自信作なのだが、興業
のスポンサーがいまだみつからず、ミラーは無一文、宿泊料のつけはたま
る一方だ。ついには即刻立ち退きを迫られ、絶体絶命の大ピンチ。唯一の
望みは、明日会いにくるというスポンサー候補なのだが……。舞台への思
いに支えられ、次々に訪れる急場を機転とごまかしで明るくしのいでゆく
様子は、楽しくて飽きがこない。役者も無難にまとまっている。
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 6/15ソワレ                   本多 7/10まで

 《感想》

  ・まあうまく仕上がっていると思う。2時間、飽きることなく楽しめた。

  ・バックステージものといっても、場所はホテルの一室で、主に資金繰り
   をめぐってドタバタが演じられる。主人公のミラーは、ともかく初日の
   幕さえあけばよいと、時間稼ぎのためにその場しのぎの嘘やごまかしを
   重ねていく。要するにサギみたいなものだが、そんな無茶が、自分の劇
   への深い愛着と自信と夢とに基づいているというのが、このお話のミソ
   だ。自然と主人公を応援してしまうことになる。

  ・チラシの裏をよめばだいたい内容は予想がつくのだが、まったく予想通
   りの内容だった。いい意味でも、悪い意味でも。

  ・役者は総じて、安定した演技をみせていた。劇作家役の酒井敏也・ウェ
   イター役の市川勇・スポンサー代理人役の大久保了・取り立て人役の照
   屋実あたりが、個性が出ていてよかった。

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【It's SHOW TIME!】 加藤健一事務所 Vol.26
  作:ジョン・マーレイ/アレン・ボレッツ 訳:小田島恒志
  演出:綾田敏樹
  美術:石井強司 照明:五十嵐正夫 音響:原島正治 舞監:大山慎一
  出演:加藤健一 坂口芳貞 市川勇 大島宇三郎 松本きょうじ 酒井敏也
     六角精児 大久保了 他
  1994.6.11-7.10 下北沢:本多劇場 全席指定(前4000 当4300)
  6/15(水)19:00-21:10 15列目上手より観劇 客入り:ほぼ満員
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(下の文章の文責:まねきねこさん)


6/26(日)2:00-4:10PM くもり 下北沢・本多劇場 加藤健一事務所
”It's SHOW TIME!” 作:J・マーレイ/A・ボレッツ 演出:綾田敏樹 満席

 七転八倒に旗振り応援ねこ。爆は少だけど、とほほ、気の利いた笑いで○。

 お話し。ブロードウェイ。資金繰りで苦労のプロデューサーとスタッフ。
 稽古場のホテルを追い出されるかの所、スポンサーが現れたが・・・。
 (配役など#400 亮さんR参照ください)

 芝居好きには嬉しい舞台。ここしばらくの、グルグル設定芝居と違うストレート
 さ。お話しは、金絡みなんで結構シビアだったりする。だから、ラストの収まり
 には、安堵と拍手ひとしお。結局、金でちゃんちゃんは、アメリカン。ドライで
 小気味良い。

 酒井さんの舞台、ひさかた。気弱だけど、主張がある作家キャラ。この味わいは
 彼ならでは、◎。松本さんの軽さも気持ち良い。



What a Sexy Dinner! (95.3)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


3/5(日)6:00-8:10PM 晴 下北沢・本多劇場 加藤健一事務所
 「What a Sexy Dinner!」作:マルク・カモレッティ 演出:綾田俊樹 客席9割

 糸まきまき、こんがらがるスト−リーは、セレステさんRを参照ください。
 他人の不幸はやっぱ面白い。の、つくられた土壺が巧い。誰も傷つかない、嫌な
 事にならないのもいい。いーかげんだけど、それなり(見て見ぬ振りでも)納め
 てくれます。大人っすね。ラストのブイブイは、終わらないお楽しみを暗示して
 て、○。大人(ケダモノ?)っすね。ほんと、愛人いるなんていいよな。

 戸田恵子さんが、野放しで楽しげ演技。お歌も聞きたいよ。ばら座以来だから、
 すげー聞いてない。(3/26まで。次回は予想外待望のつか作品、楽しみ楽しみ)


松ヶ浦ゴドー戒 (95.6)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


6/17(土)7:00-8:40PM 晴 多摩センタ・パルテノン多摩 加藤健一事務所
 「松ヶ浦ゴドー戒(まつがうらゴドーのいましめ)」
 作:つかこうへい 演出:松本きょうじ 客席9割(300人)

 1974年初演。みた人います?。ゴトーじゃないゴトー。楽しく、ちと泣かせて。

 お話。茨城の田舎の公民館。大衆演劇、旅回り一座。講談「松ヶ浦ゴドー戒」。
 下層階級のエストラゴン、ウラジミルは、救世主ゴドーを待つ。あぁ。血と涙の
 日々なのだよ。
 
 と、前半は、加藤の講談。後半は、どんがらがっしゃんなゴドーショー?とか、
 歌謡ショーとか。絶妙な快作「力こぶ」(来年再演あり!)とおなじ松本演出。
 結構シビヤな本も、緩急息抜きいれて。飽きさせない楽しさ。よいよい。
 
 取り澄ました「不条理」なし。TVの前で、うんうんと親父がうなずいちゃうん
 だよな、浪花節な、愛と痛みな、「わかる」ゴドー待ち。あざとさも、ざーとら
 しさも、お芝居でござんすと、周知のお楽しみ。その裏のなさけない劇団の素顔
 が見え隠れするのも、○。しょーもなくて、人間くさくて、こういうの好きねこ。

 役者。達者。神戸さんは、かわらず怪物。喋りだせば(出ただけか)もう彼の世
 界。なんであんな変なの。酒井さん、舞台ひさびさ観る。艶やかなのよ、これが
 (ねたばれ)。加藤忍は、発見。よく通るきれいな声。ショートカット。すっき
 り顔。8月の空組公演が気になる。役者の絡みはも一つだけど、個人技が楽しめ
 たねこ。(6/21-7/16本多 7/19-23近鉄 7/25-27京都 7/28-30神戸)



(下の文章の文責:一寸小丸さん)


加藤健一事務所 Vol.30「松ヶ浦ゴドー戒」6月24日(土)7時(1:40')
下北沢/本多劇場 前4000円 当4300円 6/21〜7/16(31ステ)
作/つかこうへい 演出/松本きょうじ 03-3557-0789 客380(満員)

あなた変わりはないですか、手抜きのレビューを書いてます。見てはもらえぬ
正統派、寒さこらえてアンデスメロン。そんなー、ゴドー待ち、見れんでしょ
う。あなた、おいしい、ネタのはず。

ああいかにしてつかは行く。そんな芝居に誰がした。これは芸能か芸術か。じっ
ちゃんばっちゃんありがとう。いやごらんなれ、夢芝居

あのカトケンは熱海では、グラサン光りマイウェイ、あれから幾年幾星霜、声も
出ないでなぜ歌う。見てきたように講釈するも1時間は長いよねぇ。

・=Eだよねー。

まあ、なんちゅうか、これ「つか芝居」じゃないですもんね。加藤翻訳劇団の、
たまにゃ和ものもいいでしょう、ってんでしょね。やぱ、つか芝居はくどいです
から。あのホンのままでつかさんがやったら、1時間20分で終わりますもの。
もっとも、もっともっとハデなシーンをごちゃごちゃとおまけすることでしょう
けど。

でもさ、つかの初期のホンですから、つかのその後の芝居のエッセンスが濃縮さ
れて入ってますのに、そーゆーものをすっとばして作るのって、なんだかなあ。
たたみこんでくるはず、挑発してくるはず、のものを、現在の加藤さんのキャラ
クター通りに、笑顔だけでゆるゆるにしてくるのって・・・いいけど。

見終わって「しょうがないなあ。」


セイムタイム・ネクストイヤー(95.9)


〇〇〇〇〇 セイムタイム・ネクストイヤー × 加藤健一事務所 〇〇〇〇〇

● おひさしぶりでございます。

(1,マル) つまんなかったっす。
(1,亮 ) いきなり場を凍らせるなよ。
     ひさしぶりの登場なんだからさ。新人さんがびびるだろ。
(1,マル) だって期待外れだったんだもん。ね、はなさん。
(1,はな) うーん、まあ、期待しすぎだったのかも。(^_^;
(1,亮 ) さて、気を取り直して行きましょう。互いに家庭を持つ二人の男女
     が毎年一度、海辺のホテルで密会する25年間を5年ごとに描いた
     心暖まる作品ですね。(^^)
(1,マル) でもつまんないけど。
(1,亮 ) お前はさー。そーゆーこと書いてると、きらわれるよ。
(1,マル) 誰に?
(1,亮 ) 誰って、セイムファンの皆様とか、カトケンファンの皆様とか、
(1,マル) ヌルいっすねー、亮さん。
     あのですね、読者に嫌われるの怖がってたら、いいレビューなんて
     一生書けませんよ、言っときますけど。
(1,亮 ) まあそりゃそうだけどさ。そうはいってもいろいろあるだろ。
     人間関係ってもんがさ。
     だいたい、お前が吐いた暴言、みんな俺の責任になるんだぞ。
     この前だって「内輪客に甘やかされてる」とかヌカしやがって。
(1,はな) まあまあその話はまた別の機会にやりましょう。(^_^;
     マルくんも、ちゃんと説明しなきゃ、ね。(^_^)

● 大人のメルヘンはハートウォーミング?ヌルすぎ?

(1,マル) まず、加藤健一の演じたジョージみたいな情けない男、オレ、嫌い
     なんすよ。見ててイライラしちゃって。
(1,はな) わたしはまあ、かわいいところある人だな、とは思うけど。
     ちょっと男性の不倫願望が都合よく満たされちゃってるかな、って
     ところが引っかかっちゃった。(^_^;
(1,マル) でね、全体的に、ヌルすぎるの。そりゃ、年に一回会ってするセッ
     クスはさぞかし気持ちいいでしょうよ。近況報告も年に一回なら盛
     り上がるしね。でもそんな、適度の障害を前提にしたほどよく抑制
     のきいた気持ち良さを「愛」とか言われてもねー。オレにとっては
     そんな愛って、リアリティーぜんぜんない。
(1,はな) ジョージが奥さん死んだとたんにドリスにプロポーズしたのには、
     ちょっとついていけなかったわ。(^_^;
(1,亮 ) なるほどね。マルの恋愛観はよくわかったよ。はなちゃんのいうこ
     とももっともだしね。ただ、二人とも、この芝居を、ちょっとこう
     真剣にとらえすぎてるんじゃないかな。
(1,マル) じゃいいかげんにとらえればいいんすか。へらへらりー。
(1,亮 ) いや、だからさ、これは「メルヘン」なんだよ。メルヘンだから、
     どろどろしたリアルな恋愛感情は必要ないし、願望が都合よく満た
     されたって構わないわけ。こんな話あるわけないけど、あったらち
     ょっといいよね、っていう、そういうものなんじゃないかな。
     ま、演出がさっぱりしすぎってのはあると思うけど。
(1,はな) マルくん、メルヘンにくってかかるなんて、大人気なーい。(^_^)
(1,マル) 裏切り者め。>はな
     そういうもんすかねー。>亮

● ひさしぶりの天気予報。

(1,マル) くもり。
(1,はな) 晴れときどき曇り。飽きさせない作りはさすがだったし。
     ではごきげんよう。(^_^)/

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【セイムタイム・ネクストイヤー】 加藤健一事務所
 作/バーナード・スレイド 訳/青井陽治 演出/宮田慶子
 出演/加藤健一 高畑淳子
 1995.9.13-10.8 本多劇場@下北沢 関西公演などあり
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