健康


概要
ナイロン100℃の前身。

構成員
主な作家
主な演出家
主な役者
主なスタッフ
劇団の公式ホームページ
不明(たぶんない)

過去の公演

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Vol.10 ボーイフレンド (90.8)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


健康/Vol.10/「ボーイフレンド」8月25日7時〜8時50分
新宿/シアタートップス 前2500円、当2800円 9月7日まで
作・演出/ケラリーノ・サンドロビッチ (問)03−466−4430

(初見)噂の健康、見た。フジテレビ木曜深夜の「でたらめ天使」は全然
笑えないけど、舞台はずっと笑える(おもしろい、とは書けない)。ある
設定の元に、関連のないネタを次々とつなぐ。そのムチャクチャで意外な
展開がウケル。でも、例えばコントグループの形でやっても、ウケナイだ
ろうなあ、あのネタじゃ。芝居だから意外なんで。もっと広い小屋だった
らどうなるか見たい。寄席芸レベルのような・・・。でも10秒に1回は、
笑ってしまったぞ。大堀浩一のほうがみのすけより・・・。

見終わって「ずっと東京ボードビルショーの喰始(現WAHAHA)作品
を思い出してた。おしゃれ度は健康の方が上かもしれないが、
パワーやとんでもない度、発想のでんぐり返し度は喰作品の
方が上だ。おまけに10年も前だ。」



アルタードステーツ (90.10)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


健康プロデュース「アルタード ステーツ」10月17日7時(1:45')
新宿御苑前・ビプランシアター 前2300円、当2500円 10/16〜10/20
作・演出/宮沢章夫 03-466-4430 客210(定員114)(男女=3:7)

ラジカル・ガジベリビンバ・システムの首領であった宮沢氏は、現在情報誌
シティロードの「今月観た芝居・来月観る芝居」で毎月辛辣な評を載せてい
る放送作家である。健康側からの、笑いのない芝居を、に応えての登場。

昔、偶然見た映画「アルタードステーツ」が気にいって、その原作かシナリ
オがないかとずいぶん捜し回ったことがありました(結局見つからなかった)。
アルタードステイツとは意識の変化した状態であり、睡眠・夢・トランス状態
をさす。ある大学の研究室において、超能力の研究がなされており、一人の被
験者が実験によりその能力を目覚めさせ、そして不思議な事件が・・・。

クリ坊こと犬山犬子までが、笑いのない芝居をやってて、それは良かったんで
すが、主役のみのすけが弱いから、いまいち。全体としては健康と言うより、
パラノイア百貨店的モダンホラー(パラノイアの井元工治客演)。言い方が悪
いけど、芝居好きの(お笑い系)放送作家が、んじゃあやるか、って作った感
じ。照明・音楽の変化、暗転の仕方、ことばの別役的反復など、みんなカッコ
イイけど、それで何を作るのかがわからない。芝居の方法論は完ぺきだが、な
んのために芝居をやるのかが見えない。動機がないんだね(笑かしたいは立派
な動機だ)。尻切れで終わった。その先があるだろうに。

見終わって「イス席114が定員のとこに、全桟敷で200(当日30)もつ
めこんだら、地獄だぞ。やっぱ、急に決めたんだろなあ。稽古も
本も不足だよお。あと、美術やオブジェ(斉藤将仁=元マシュマ
ロウェイブ)が三上晴子してたのが印象的。



愛と死 (91.2)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


健康「愛と死」2月15日7時半(2:40'-5'+10')
新宿/スペースゼロ 前2800円、当3000円 2/15〜17(5ステ)
作/天久聖一、中川いさみ、山田花子、ケラ 構成・演出/ケラ 03-3466-4430
客450(男女=1:9) ツールドモダンシアター’91第一弾

マンガ界の3人を作家として迎え、全国10都市を回ってのツアー最終公演。

日出町の様々なエピソードの連なり。高校での創立記念日の演劇公演と、一夫
婦の子供の事故と、パン屋の職人にまつわるあれこれ。役者が好演。

どんどんズレていくホン。本筋からどんどんズレ、なのに時々、本筋近くを
ニアミス。その距離感がスリリング。演劇からもズレる。笑いからもズレる。
お客の予想をどんどんズラシテいく。お芝居を見に来たお客に安住させない。
笑いに来た客として余裕を持たせない。突然、新劇したりする。演劇そのも
のを遊んでいる。しかし・・・それが狙いであろうと、刹那的過ぎて、印象
が固まらない残らない。たぶん、シンになる強い役者の不在のせいだろう。

見終わって「開演25分押して、おまけの10分芝居までが終わったら10時
45分。全然いいんだけどね。でも1時間もんでも同じだろう。」



Vol.12 カラフルメリィでオハヨ (91.7)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


健康 Vol.12「カラフルメリィでオハヨ〜いつもの軽い致命傷の朝〜」
7月18日7時(2:40'-10') 下北沢/本多劇場 前\3090、当\3399 7/17〜22(9ステ)
作・演出/ケラ 03-3466-4430 客470(階段桟敷席までギッシリ120%)

ロックバンド「有頂天」のリーダー・ケラが、85/8結成。ブラックでナンセンス
な笑いが特徴で、最近は不条理劇化している。演劇を弄んでいる。今回は、3年
前にスズナリで公演したものの再演。パラ百の山崎一が好演。充分面白いぞ。

「ある病院で、一人の老人が死の際にみた夢」とか言うけど、もうムチャクチャ。
キのつく人達が、病院アマゾネス軍の追跡を受けながらも脱出を試みる話しと、
ある家庭の、ある痴呆症老人を中心としたいつもの非日常の話しが融合する。毎
度の脈絡のないギャグ連射だが、今回は芝居仕立て。劇構造してる。

センスです。音楽はもちろん、笑いのずらし方、客の期待のずらし方のセンスは
相変らず鋭い。役者もうまくなったなあ。まあ、私としては前回までの暴力的と
も言える「演劇性への挑戦状」の方が快感だが、ま、本多だしね。ケラの成長な
んでしょか。この一年、「劇団健康」が「健康」になり、テレビをやり、事務所
を作り、MODEを観劇し、有頂天を解散し・・・どこへ行くんだろうか。

見終わって「健康以外には芝居なんか見ない客が、大勢いたに違いない。」



Vol.13 ウチハソバヤジャナイ (92.4)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


健康 Vol.13「ウチハソバヤジャナイ」4月10日7時(2:00')
池袋/東京芸術劇場小2 前3300円 当(有り)3500円 4/9〜19(14ステ)
作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ 03-5477-8145 客250(ほぼ満員)

すげぇ面白かったなあ・・・かっこ良かったなあ・・・。だよ。

芝居志向で寸劇をやってたロックバンド・有頂天のケラが85/8に結成。バンドが
解散して、より強力になった?。清水宏、長田奈麻が参加。いいぜぇ。

開場と同時に照明が、開演15分前には音楽が、テクノなムードを盛り上げる。
最近「芝居」してた健康が、ちゃんと出鱈目に戻った「テクノカツゲキ」だ。

社会管理センターのメインコンピュータにウィルス。高野家の奥さんマチルダに
出前の注文。高野家の娘に吹き矢。高野家の主人に子供の編集者。高野さん病院
へ。医者は眼科か。患者は富豪の息子。息子はバカ。医者は胃の中に。腕のいい
職人はエレベータに密封。出前の配達は社会管理センターから。娘の担任ヤンさ
んは何人。腕のいい職人は延びない麺の秘伝を開発。奥さんは出前で大忙し。高
野さんは文筆家。社会管理センターは分泌家。バカ息子は行方不明。近所のあん
ちゃんは回し者。それを押すと大爆発だ。なのにマチルダは配達に行く。アルジ
ャーノンはバカ丸出し。お前はウンコモラシか。子供みたいだ。うちはソバヤだ。

途中に入るロンバケ(ケラの新しいバンド)がかっこいい。犬山犬子もかっこい
い。ヴォキャブラリィが停止するほどかっこいい。においもついてるし、色っぺ
ぇし、何にも残らないし、考えないし。しっかり消費してしまったぞい。

見終わって「こざかしいエンタテインメントなんか、うんこ食べろだ。」

−−−

「92年第一・四半期の演劇市場とスプロール化経済」

小丸「お、お前って何でもやってる野郎だぜ。も、もしかして売春もやったの?」
女!「えっ・・・・ないわよぉ。」
小丸「ちょっと待て。今の間は何だ。ま、まさかお前・・・」
女!「やだ、ないってば。ホントよ。たださ、終わったらお金くれた人がいただ
けよぉ。」
小丸「それを言うんだよ。」
女!「ちっがうわよ。全然違うわよ。目的じゃないもん。結果としてそーだった
だけで、そのつもりだったわけじゃないもん。例えば、ホステスやってる
時にさ、熊谷の土地成金にキスしたら5万円くれるって言われて、そいで
やったことはあるけどさぁ・・・・そーゆーのと違うでしょ。」
小丸「5万円か・・・・おいしいなぁ。」
女!「そよね。でも3回目の時、お店が終わったら食事でも、って言われて、や
ばいと思ってやめたの。えらいでしょ。」
小丸「んでもさ、キスで5万だったら・・・・もしかすると・・・・その人、今、どこに
いるか知らないの?」
女!「知ってどーすんのよ。」
小丸「いや、あの、ちょっと商品価値は下がってるけんどさ、その、あの・・・・」

12月にはCSによる「衛星映画演劇放送」が始まらんとする激動のメディア胎動期
において、天下のニナガワでさえ吹けば飛ぶよな存在であることがあからさまとな
ったこの国のエンゲキなるものは、未だ文化の1ジャンルだと思っている人々によ
って支えられてんだ。ありきたりの若者論とこむずかしい文字言語で演劇が語れる
と思っている人種を絶滅に追い込む次世代のガキンチョは、ノリが悪いもんは見ね
えんだよな。ノリのないクリエーターに、んなもんが供給できるわけねぇじゃんか。
あんた、今どきのガキンチョが面白いと思うもんを、どー思うかね。クラバーとか
って、流行とかトレンドとかってジャンルにくくってんだろな。だせえんだよ。マ
ーケティングで語るなよぉ。ムーブメントなんだからよお。

アートが消費されるのって、悲しいよね。んでも、消費はライフスタイルなんだか
らしょうがない。そもそもメディアなんか消え物だもの。つうことは、定着を恐れ
なくっちゃなんねんだ。だから劇団なんてぇ前世紀の遺物的集合体がなくなるのは
当然だぁね。そーゆーもん「維持」してどうすんだか。レトロウィルス的フレキシ
ブルさが必要だで、DNA部分さえあれば遺伝的アルゴリズムにカオスぶっこんで
ドピューじゃん。緞帳のこっち側は、もうすぐ21世紀だっつうの。

92年3月21日「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」CD発売。

マルチメディアとかヴァーチャルリアリティとかって喧伝される程には実体が見え
ない。なんのことない。言ってるやつらが見えてないんだもの。形の違うデータを
いっぺんに扱えることがどれほどの役に立つってんだ。そもそも、普通の生活の中
で、マルチな瞬間ってどれほどあるってんだ。ないんだよ。だって、マルチな思考
しないもの。ましてやデータでなくてメディアとしてのマルチなんてさ。ちょびっ
とのビジネスにだけだ。先にマルチなコンセプトが生活を侵食してくんなくっちゃ。
俺んちなんか全部スタンドアローンだぜ。まとめて襲いかかる瞬間ったら・・・・。

音楽とテキストと映像と生身とコンセプトと空間とニオイと未来と時間と情報と、
そんなマルチなシャワーこそが「ケラ」だ。かつて芝居は総合芸術と言ったらしい。
それを言うならマルチメディアだ。ケラの頭の中こそが唯一の出鱈目な空間だ。

もう一回、見たい。

−−−

前回(10日)は中央より後ろでしたが、今日は最前列の下手ハジッコでした。
あっ、当日券は開演の1時間前(つまり6時)より発売のハズですが、1枚も
用意してありませんでした。キャンセル待ちの整理券が配られます。5時半に
並んだ小丸は9番でした。私の後ろにも20人ぐらい並んでましたが、おそら
くほとんど入れなかったと思われます。私がチケットを手にしたのは7時2分
ぐらいでしたもの(開演は7時15分ぐらいだった)。(整理券は25枚ぐら
いだったでしょうか)

さて、エンディングの後についた「後日談」です(10日の観劇ん時にはなか
った)が、私だって意味わかりません。意味ないでしょ。私にすりゃ「じぇん
ぢぇん関係ねーじゃねーか」の一言です。たぶん、いつも3時間はやる健康が、
今公演は2時間ですので、なんかものたんないと感じたケラが突然思いたった
んでしょ。考えてもみて下さい。健康の芝居って、いくらでもシーン増やせま
すもんね。出鱈目ですから。なのに今回は2時間で我慢したケラはえらいなあ
(褒めてんだろか)。

ちなみに、その「後日談」が終わって暗転になって客電がついても誰一人立ち
上がらないもんだで(だって、何か出そうじゃないですか)、ケラが舞台を横
切りながら「終わりで〜す」と言い放ってましたよ。毎回でしょか。

そう言えば客入れん時のDJ中野照夫さんのかけた音楽は10日ん時と全然違
ってました。今日はヴォーカル曲が多かった。なんせ最前列なもんで、ちょう
どDJブースの真ん前でして、山積みのCDに感動してしまいました。好き勝
手にかけているようです。

それでね、10日ん時はほとんどインストの曲だったのですが7時10分ぐら
いに「ラジオ・スターの悲劇」(バグルズ)がフルコーラスかかったんです。
たら客席がシーンとなってしまいました。みんな曲に聞き入っているんです。
それまでのリズム中心のハウス系の曲と比べるとヴォーカル及び曲の完成度の
違いでしょうかしらねえ。みんな当然芝居が始まるものと構えてましたよ。で
も始まらなかったもんだで、次の曲になったらまたおしゃべりが復活してまし
た。おかしかったあ(なんて気にしてんの私だけかしら)。

とりあえず、2回見れて満足の小丸です。今回は役者の顔も良く見れましたし
ね。どう考えてもこの「ウチハソバヤジャナイ」は傑作ですよ。見れなかった
人・・・・ざまあみろ。(公演は19日まで)

(今日はサードステージの細川社長とか、篠崎はるくさんとかがいた。はるく
さんはむちゃくちゃやせていた。当日券に並んでおられたようだが・・・ハテ?。)

−−−

健康 Vol.13「ウチハソバヤジャナイ」4月15日7時(2:00')
池袋/東京芸術劇場小2 前3300円 当3500円 4/9〜19(14ステ)
作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ 03-5477-8145 客250(満員)

健康の再観劇のレビューです。もう一回書かせて下さいな。あまし意味ないかも知
れませんがストーリーを解釈してみるのだ。

22世紀初頭。完全にコンピュータによって支配されたネットワーク社会。高野氏
は作家を目指しながらオンラインコラムニストとして雑文を書いて生計を立ててい
る。国民管理局のメインコンピュータにウィルスが入った。そのせいでネットに混
乱が生じている。高野氏の家へも出前の注文が舞い込み、仕事先からもニセ編集者
がアクセスするようになった。妻マチルダは出前で大忙しだ。

当局側は高野氏をマークした。どうゆうわけかソバヤとして繁盛した高野家に、従
業員として国民管理局の調査員を送り込む。日々の行動をモニターさせている。

高野氏は悩んでいた。コンピュータに管理される社会へ疑問を持っていたのだ。彼
はその作品「高野正五郎の冒険」の中の登場人物をオンラインに解き放った。目的
は一つ。国民管理局のメインコンピュータを破壊し管理社会を打破することだ。メ
インキャラクターのアルジャーノン少年は、ネットの中を走り回り、南海の孤島に
ある後前原中央病院に隠れた国民管理局を発見する。その陰には、ソバヤになって
しまった高野氏自身が混乱したかのふりをしながらの誘導があった。南海の孤島を
発見し、先に乗り込んできたのも高野氏であったし、国民管理局側のソバヤ従業員
を足止めしておくなどのフォローもしていたのだ。少年はメインコンピュータに近
づく。防衛プログラムとの戦いが始まる。あと一歩のところで、高野氏の願いもむ
なしく、少年のプログラムは破壊されてしまう。見守る高野氏は絶望する。

しかし、実はアルジャーノンはしたたかだった。危機一髪のとこで生き永らえてい
たのだ。そのことは高野氏だけに伝えられる。希望を取り戻した高野氏。次のチャ
ンスを目指し、高野氏とアルジャーノン少年のオンラインアドベンチャーは続く・・・。

・・・もちろん、こんな話しかどうかは知らない。こんなストーリーを追いかけて
芝居を見てませんから。個々のギャグに笑うのでせいいっぱいです。でも、再観劇
が終わって30時間ぐらい経ってから、ふと「あっ、あれはハビタットだ」と思い
ついちゃったんですもの。だで、解釈してみました。

三つのレベルがあると思うんです。つまり、「高野正五郎の冒険」の世界だけがハ
ビタット(富士通が主宰するオンライン疑似社会)だとする場合と、妻マチルダを
含める(高野氏以外の)すべてが架空のオンライン社会だとする場合と、高野氏を
含むすべてがコンピュータ管理のハビタット疑似社会だとする場合。最後のが一番
わかりやすいんですけどね。つまりハビタットの住人が、コンピュータに管理され
てることに疑問を持ってしまったとこから話しを始めるの。オンラインの世界なら
すべての不条理が自在に説明つくもんね。でも、ま、あえて現実を中心に前述のス
トーリーを解釈してみました。

そもそもこんな解釈が浮かんだのは「カジノフォーリー」の記事を(芝居を見た後
で)読んだからです。「通信をテーマにした・・・」と紹介されてたから。もちろ
んここでの通信は電話のことだろうけど、戸田奈津子が165才になる時代なら当
然オンライン社会になるわけで・・・。

再び言うけど、芝居を見てるときにはこんなことは考えてません。でも、今回の公
演は、いままでのナンセンスギャグだけの公演に比べ、未来的なイメージを構築し
ていたという点で一線を画すものだと思います。ずれるのがギャグ・笑いだけでな
くて、世界そのものがずれていきましたから。そして、音楽や映像やコミュニケー
ションなどを融合できていたとこが、ケラのマルチメディア指向を見せていたよう
で、とっても鋭かったと思えるのです。



Vol.14 スマナイ。−PARTY MIX− (92.8)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


健康 Vol.14「スマナイ。−PARTY MIX−」8月11日7時(2:42'-10')
下北沢/本多劇場 前3500円 当3800円 8/7〜23(20ステ)
構成・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ 03-5477-8145 客300(8割)

最近ではポップ指向のバンドであるロングバケーションのヴォーカルであるケラが
率いるプロデュースユニット。山の手事情社で活躍する清水宏や、元パラノイア百
貨店の山崎一の他、手塚とおる、秋山菜津子、犬山犬子ら常連が参加。

「スマナイ。」は3年振りの再演。『from MONTY PYTHON AND THE HOLY GRAIL』と
いうことで一応それのリメイクだそうだ(能書きに曰く)。小丸はモンティパイソ
ンとか知らない。前作「ウチハソバヤ〜」がすごく面白かったけど、今回はそれほ
どではない。

●「教室」があって「先生と生徒」がいて「用務員のおぢさん」もいれば「アー
サー王」は捕われの「お姫さま」を救いにいく。「ばか」にもいいとこありま
すよぉ、「ばか」のいいとこ見つけてくだぁさいー。はたして教授は木こりに
なれるでしょうか。清水宏のもちネタ「スプラッタ・サザエさん」大公開!。

基本はモンティパイソン的だらだらだ。そこそこのネタが無制限に続く。始まって
5分で小丸は「3時間」を予感した。「愛と死」のノリだもの。「カラフルメリィ」
で芝居のポイントを押さえる役を果たした山崎一さんを今回は持て余している。ス
ピードが生まれそこなった。「ウチハ〜」には「電話」や「ソバヤ」という一貫し
たキイワードがあったが、今回の「教育」や「アーサー王」はモチーフとして弱い。
ほんとうにとりとめがなくなっている。これがMPの世界なんだろうけど、小丸は
「ウチハ〜」のドライブ感が好きだ。なんつうか、芝居の展開をずらすのが健康だ
けど、横移動ばかしで縦への変化がなかった、って感じ(なんのこっちゃ?)。

見終わって「ギャグのセンスは好きですよぉ、ばかのいいとこ見つけてくだぁさいぃ」



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にしかど(nskd@enpe.net)