気まぐれ倶楽部


概要

構成員
主な作家
山下まさる
主な演出家
大滝しのぶ
主な役者
主なスタッフ
劇団の公式ホームページ
http://kimagureclub.tripod.co.jp/

過去の公演

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ばあたあ (90.6)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


気まぐれ倶楽部「ばあたあ」6月16日7時
作・山下まさる 演出・大滝しのぶ 前1800円 当2000円
新宿・タイニイアリス(03−354−7307) 19日まで 1時間10分

気まぐれ倶楽部の男優のみでの公演。若いお客が一杯。お笑いのスターを
目指す若者4人の前に現われた「神様」。一人だけが神の奇跡を受けられ
ることになったために起こるナンダカンダ(ぜんぜん違うけどね)。
ミジカイ。役者は達者だけど、いくらなんでもキャラクターの紹介だけで
終っちゃった感じ。相鉄本多でもやったって。ふーん、そう・・・。

見終わって「女優だせーーーーえ。」



テナント (90.10)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


気まぐれ倶楽部「TENANT」10月19日7時(1:35')
新宿・シアターモリエール 前自1800円、当自2000円 10/17〜21
作/山下まさる、演出/大滝しのぶ 03-220-4729 客130/184(男女=3:7)

6月に観た時は男優のみの特別編だったんで、女優が参加する今回はどんなも
んかと思って。結局、男優のみの劇団だった・・・。女優は美人がいるのに。

西新宿に都庁が建つ、ということになんらかの思いがあったんでしょね。あの
高層ビル群を見てると、それなりにいろんなこと考えますから。最初はビルを
擬人化して、新参者に対して・・とかで芝居作りを始めたんだろうね。しかし
ビルの芝居にはならなかった。エンエン前ふりが長く、やっとビルに来たかと
思ったら、爆破だ、人柱だで大騒ぎ。散漫になっちゃったよ。

対照的な個性の役者がそろってる。そこはかとないギャグで笑いをとり、セリ
フのセンスもいい。んでも前半なんかぜんぜん動かないコントで、結局テレビ
に負けるぞ。まあ、ホンだろね。

見終わって「逆に言うと、テレビに行けばいいかも。んで、あたしゃもうヤメ」



気まぐれロードマップ (92.11)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


気まぐれ倶楽部 番外オムニバス公演「気まぐれロードマップ」11月24日7時半(1:25')
下北沢/駅前劇場 全指2500円 11/17〜24(11ステ) 客120(楽日:満員)
作/A.マーシャル、山下まさる 構成・演出/大滝しのぶ 03-3369-9929

86年6月結成。小丸は90年に2回見ている。役者の個性は買うが、ホンがいまい
ち、って印象があった。今回は6話オムニバスということで、男優のみなどでやっ
てきた番外公演の集大成ってとこだ。座付き作家の山下作品が3つと、アンディ.
M.マーシャルという人の作品が3つ。圧倒的に山下作品の方が良い。

それぞれの作品は10分〜15分程。今回のタイトルどおり、気まぐれ倶楽部の今
後の進路を決めるロードマップだそうだ。様々な設定でのシチュエーションコメデ
ィを今までもやってきたわけだが、翻訳劇風のは苦しいな。わかりやすい設定での
山下作品、それもできれば短編オムニバス上演の方向がいいと思うぞ。

●「NEWS」はNYの公園での出来事。そのベンチをラッキーポイントと決め
ていたヤッピー氏に降りかかる災難の数々。バッドラックな一日の前編。

●「キタノ氏、学校へ行く」は、大学の夜間部へ通うことになった老夫婦の物語。
あまり会話がなかった夫婦が、大学で若者と触れ合いながら、会話を見つけてい
く。妻役の橋本清美が、まるで宮地さんみたいでうまい。夫の鬼界さんはもっと
できる。

●「南国の帝王」は、場末のファッションヘルス嬢に降って沸いた皇太子妃の縁
談。と言っても、南太平洋の小国の妃だ。一瞬の夢の後の、ど貧乏国の現実との
落差を、呼び込みの男と駐日領事官とのやりとりで描く。

●「ウエスト・エッグの赤いバラ」は、傲慢な夫に虐げられている妻が、友人の
薦めでロスへと逃れることになる物語。最後の日に迎えに来た友は、ロスで成功
しているわけではなく、汚れた商売をしていることをにおわす。揺れ動く妻は・・・。

●「東から来た男」は、東京警視庁から大阪府警へ殺人容疑者をもらい受けにき
た若手刑事の物語。大阪のベタベタのやり方と、東京のクールさとを対比してい
る。

●「NEWS2」は、「NEWS」の続編。運命のいたずらで無一文になった彼
が、さらなる偶然から財産を取り戻していく。一転してのグッドラックなハッピ
ーエンド。

語るに値するのは「東から〜」のみ。山下作品は「キタノ〜」「南国〜」「東から
〜」の3本だ。翻訳物風は、ホンの規定しているものを役者も演出家も理解してお
らず、「その動きはウソだ」「それには触れないはず」と小丸に思わせ続けた。設
定の複雑さをやりこなせる力量は鬼界さんだけなのに、生かしきれていない。「東
から〜」は刑事物という設定で、観客の側が理解しやすい。大阪側のベテラン刑事
を演じる鬼界さんがいい味で、受ける東京側クール刑事の古郡さんも合っている。
シチュエーションコメディは、設定や事件で見せるのではなく、その状況下での役
者の心理を見せなければならない。役者の力量が問われる。鬼界さんや橋本さんレ
ベルでないといけない。会話の間や、役の膨らませ方が重要だもの。「東から〜」
は、容疑者の左ききをあまりにも説明しすぎで、展開が見えてしまうというホンの
まずさがあったが(腕時計と左側頭部だけでよい)、設定がシンプルだし、役者が
好演してて楽しめた。

この「東から〜」を一本ネタにして欲しい。神宮球場で阪神ファンがヤクルトファ
ンを殴り殺した後、うどん食いたさに大阪に戻り大阪府警につかまる、という設定
はイケル。東京警視庁の刑事が日ハムファンというのも秀逸。80分作品にはなる。

見終わって「だけど、現状ではオムニバスをやるほうが正解だと思う。」



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にしかど(nskd@enpe.net)