こまつ座


概要

構成員
主な作家
井上ひさし
主な演出家
木村光一
鵜山仁
主な役者
主なスタッフ
劇団の公式ホームページ
http://www.komatsuza.co.jp/

過去の公演

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マンザナ、わが町(93.7)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


7/8(木)7:00-10:20  紀伊国屋ホ−ル こまつ座 
   「マンザナ、わが町」     作:井上ひさし     補助左E
 
 ナショナリズムを問うお芝居。アメリカよりの日本人、戦後50年たったけど。
 真珠湾奇襲。日系人達は罵声を浴びながら、急造の強制収容所に送り込まれた。
 その数12万人。その一つカルフォルニア半砂漠の、マンザナ強制収容所。
 その一室に集められた女性5人。彼女達には、マンザナの芝居を上演せよとの
 任務と台本が与えられる。強制収容所ではありません。良い町を皆で造ろう。
 
 どんでん返しを入れながら、平易な言葉と、アンサンブルの良さで長い芝居を
 飽きさせない。仕打ちを受けても、アメリカを愛し、日本に思いを馳せる。
 アジア人には、ひどい仕打ちをする日本人を嘆く。やさしい彼女たち。
 あり得ない平等を夢見るラストまで、全編におもいやりある、大人のお芝居。
 浪曲師役の神保共子が、世慣れた中年女性を好演。松金よね子が、絶妙の間で
 笑いをとり、場内を和ませる。
 当日券は、いつものように20枚程。12時と5時に販売。一時間前にはチェック。


頭痛肩こり樋口一葉(94.5)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


5/22(日)1:30-4:15pm 晴 新宿・紀伊國屋ホール こまつ座
 「頭痛肩こり樋口一葉」 作:井上ひさし 演出:木村光一 満員

 これなら死ぬのも恐くないか。と思える幽霊達。嬉々として生々?力強さ。

 お話し。一葉と家族・女達。彼女だけにみえる盆だけ幽霊をまじえて描く
 しがらみの生涯。
 けなげで前向き。地に足がついた女達。これを演じる女優(#272BOMBOさん
 R参照)達のまなざしの強さがいい。深刻な暗いお話しも、重苦しくなく。
 女性の立場への怒りも押し付け弁論でなく。基本は娯楽作、口当たりの良さ
 はさすが。最後の静かな幕切れには、しんみりちと涙目ねこ。

 高汐 巴のよく通る声が快感。かわいそうだけど、陽気なおばさん幽霊、
 新橋耐子が楽しませてくれる。こんなおばさんが好き。


父と暮せば(94.9)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


9/10(土)2:05:25pm 晴 新宿・紀伊國屋ホール こまつ座
  「父と暮せば」      作:井上ひさし 演出:鵜山仁   満席

 どうしようもない悲しみ。癒す優しさと勇気。胸に迫り、涙ぽろぽろねこ。

 お話し。昭和23年、広島。原爆投下から3年。図書館司書の美津江(梅沢昌代)
 は、利用者の教師を恋しく思っている。 だが、生き残ったという後ろめたさから
 幸せになることを拒む彼女。その葛藤が、被爆死した父、竹造(すまけい)を呼
 び出す。幽霊の父親は、彼女の恋の応援をするのだったが。
 梅沢昌代、すまけいの広島弁、二人芝居。

 より直裁な感情がある舞台。昇華した悲しみや、仕掛けのある構成の井上ひさし
 はここにはいない。親友を失い、父の死をなすすべも無くみとった悲嘆と心の傷。
 真摯な台詞、演技は、胸うたれる。後半は、涙がとまらなくなってしまった。
 悲しみを繰り返さないよう、未来に目を向けるラスト。孫に託すことを娘に説く
 のが、父親であることが説得力をもつ。声高ではないが、力強い決意があって○。

 梅沢昌代は健気で、かわいらしく。すまけいは、気のいいおやじ。悲しみを背景
 に、呑気なやわらかさをうまく。
 開場時でも、当日券を売ってました。補助席は、中程通路前はありましたが、
 前側両通路にはなし。なぜか前売りもまだあるという、近来前代未聞状態です。


シャンハイムーン(93.11)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


11/3(水)1:30-3:00PM(3:15-4:30PM)新宿・紀伊國屋ホール   こまつ座
  「シャンハイムーン」 作:井上ひさし 演出:木村光一  満員

 人を救う。その気持ちに胸熱くなる。中国の暗き時代を魯迅として、描く。

 前半だけ観ました。会社に呼ばれちゃたんで。それでも、見応えある舞台
 だったのでRします。行く末は、ホンで知るつもり。

 お話し(前半)。軍警の弾圧から逃げる魯迅と、彼を守ろうとする日本人達
 の物語。1934。上海。日本人租界。魯迅(高橋長英)。思想家にして
 作家。国民党政府の弾圧を避けて、内山夫婦(小野武彦、弓恵子)の書店
 2階倉庫に匿われている。
 ところが、魯迅はぼろぼろの身体。そのうえ、無類の医者ぎらい。
 一計を案じる内山夫婦。魯迅の妻、許広平(安南潤)とともに、医師、須藤
 (辻萬長)と歯科医、奥田(藤木孝)を呼ぶ。
 策略の上、治療に成功する。が、魯迅は麻酔ガスのため、人物誤認症に
 かかってしまうのだった・・・。

 聖人君子ではない。赤裸々な魯迅。にまず興味。そして。彼を敬愛する日本
 人達。その虚飾のない暖かみに、感動。うれしくて泣きたい気持ちに。
 陰惨な時代設定、内容なのに・・。それをおおう笑いのやわらかさ。さすが。
 木村演出は、井上のものより感情表現が細かく、しっとりしている印象。

 そして、この物語は、当時の中国=魯迅と、そこ=彼を愛した日本人達の
 精神の姿でもあるのでしょう。現実的ではないと思えるほどの善人達。
 信じられないほどの、愛情とやさしさにあふれています。とても純粋です。
 いいなあ。ねこも素直な気持ちになって、楽しめたお芝居。
 それと。歴史をしらない、ボンボンねこはちと恥ずかしく、残念にも。

 役者。安南潤。かわらず、アルトで凛とした声が素敵。見た目おばさんも
 自然体。藤木孝は、軽いノリをばねのある身体で。観てて気持ちがいい。
 辻萬長は、誠実さが感じられて好感。
 高橋長英は、後半いいらしい。えーん。できれば、また観に行きたいなあ。


たいこどんどん (95.5)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


5/1(月)6:30-9:50PM 雨 新宿・紀伊國屋ホール こまつ座
 「たいこどんどん」作:井上ひさし 演出:木村光一  超満員(400?)

 こまつ座初演?。前に見たのヘA草iタbセったのかな。井上さんの芝居なんで
 長い(3時間20分)。正直疲れるけど、芝居への興味はけっこう残ってる。テ
 ンポよくて、2転3転のお話がおもしろいからかな。今回、回り舞台を使って、
 ちゃきちゃき場面転換。頃合良く、お歌と踊り。飽きさせない。

 お話。若旦那と幇間。思いもよらぬことから、一大道中。人のいい二人は騙され
 どうし。落ちるとこまで落ちちゃって・・。
 世の中知ってるはずの幇間が、善人の業で皆よいしょと許しちゃう。昇華した神
 々しさに二拝三黙。それは、いいすぎとしてもイノセンスぶりは、胸に来る。苦
 みを口当たり良くも、巧いもの。

 幇間役の佐藤B作。いつもと同じ演技。艱難辛苦の場面とか、TSBのショーマ
 ストゴーオンの座長を思い出す。(4/13-5/2)


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にしかど(nskd@enpe.net)