MODE


概要
松本修が毎回役者を集めて公演を打つ形を取っている。「MODEはオトナに観てもらいたい。MODEはコドモに観てもらいたくない。」

構成員
主な作家
松本 修
主な演出家
松本 修
主な役者
久保酎吉
梅沢昌代
黒木美奈子
小嶋尚樹
久保田美佳
有薗芳記
伊東景衣子
主なスタッフ
劇団の公式ホームページ
不明(たぶんない)

過去の公演

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きみのともだち(93.10)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


10/17(日)3:00-5:00PM くもり 下北沢 ザ・スズナリ   MODE
  「きみのともだち」    構成・演出:松本 修   客席9割

 T.ウィリアムズから遠く、「ガラスの動物園」には近い。共感できるお芝居。

 舞台。70年代の影を感じる。客入れの曲。おっ。マイルスのミュート。BLUE IN
GREEN。すでに上機嫌ねこ。MODEおなじみの長テーブル、ベンチ。物置状態の
 箱のつみあげ。天井桟敷。勝手にしやがれ。マリエンバート。浅川マキ。などポス
 ター。本は不明。背後にはしご一杯、現場作業の趣。アトリエ公演の時とおなじ。

 お話し。「ガラスの動物園」を、1975年、日本の地方都市の設定で。
 わたし(トム:久保酎吉)は、つまらぬ仕事の毎日にうんざり。家にはおせっかい
 な母(アマンダ:梅沢昌代)。と、内向的な姉(ローラ:黒木美奈子)。毎夜、
 酒をのみ、映画に通う彼の夢は、シナリオライターになること・・。
 
 この舞台は、私達のもの。時代を分かちあうことが、「ガラスの動物園」を引き寄
 せる。山口百恵の曲、ATG映画など。年代にもよるが、近親感がポイント。
 役者名は、原作どおりに。これが奇異な設定でも、常に「ガラス・・」であること
 を意識させる。この演出は、大正解。

 ラスト。MODEは、気のきいたラストを付け加える。夢か現実かは、わからない
 。トムの心の北風を感じて、暗い気持ちになることもない。これはすてきな蛇足。
 
 役者。MODEはみんな○。ねこは、梅沢昌代にちらり、母をおもう。
 「前略、元気にしてるでしょうか。ねこはあいかわらずです。」

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


MODE「きみのともだち」〜T.ウィリアムズ「ガラスの動物園」より〜
9月1日3時(1:40') 小竹向原/アトリエMODE 2500円 8/30〜9/8(10ステ)
構成・演出/松本修 03-3357-0524 客65(定員)当日若干あり(要確認)

文学座出身のメンバーが中心で松本らが89/2結成。現在は松本の一人劇団で、
毎回多彩な役者で公演を行ない、急速に評価が高まっている。今回は初のアト
リエ公演。レギュラーの久保酎吉、梅沢昌代、黒木美奈子、小嶋尚樹が出演。

がらっぱちのおっかさんと、映画のシナリオライターを夢見る息子と、内気で
足の悪い娘の一家の話し。娘の将来を心配した母親が、生活力のない息子に、
姉の為に男を紹介するよう頼む。ある日、夕食に会社の同僚を招待した。さて!。

どうしても文学座の新劇臭さが見えてしまう松本演出に対し、新劇と無縁の役
者達が勝負を挑むのがMODE。新劇を壊される快感こそが松本さんの狙いだ
ろうし、その意味でこそ一人劇団の存在理由がある。新劇への異議申し立てを、
外部でやるか、内部でやるか(俳優座の某氏のように^_^;)はそれぞれ。演劇
の方法論は新劇であっても、より面白く自由に、との思いはすごく理解できる。

妙に気取った芝居が多かった大劇場での公演に対し、ここアトリエでは自由だ。
4人しかの役者の個性(小技)が出ざるを得ない。ずっと面白い。

見終わって「安いし、狭いし、チャリンコ2分だし、もう大劇場公演は見ない。」



ぼくの伯父さん(90.6)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


MODE「ぼくの伯父さん」6月13日7時半 G席 3000円
構成・演出 松本修(チェーホフ「ワーニャ伯父さん」より)
青山円形劇場(03−797−5678) 17日まで 1時間40分
(出)黒木美奈子、伊東景衣子、深浦加奈子、篠崎はるく、他(美人順)

おっしゃれー。大人じゃん。噂に高き美人ぞろい。やぱ文学座ルーツしてる。
円形劇場をちゃんと円形に使ってた。袖幕も何もなしで、出入りも排して、
見事なもんだ・・・ちょいと演出が演出しすぎてるきらいはあったけど・・。
子役の有園さんはヒットだぞ。有閑マダムのはるくさんは欲求不満だぞ。で
も、自由気ままに舞台を跳びはね、チェーホフすら吹き飛ばす軽さは、やっぱ
注目に値する劇団だ。(個人的には、あまし軽やかなのは・・って)

見終わって「いきなり話しかけてきた隣の50過ぎのおじさんは、いったい
なんだったんだろー。小劇場が最近好きになって、見まくってるんだって。
もっと早く知れば良かったのにって、悔しがってた。もー商業演劇とかとて
も見る気になんないってさ。MODEと梁山泊とガジラがいいんだって。」



乙女のワルツ(92.7)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


かもねぎショット+MODE「乙女のワルツ」7月22日7時半(1:25')
新宿/シアタートップス 自2700円 指3000円 7/21〜26(9ステ)
作/かもねぎショット+MODE(「若草物語」より) 演出/松本修
(問)03-3357-0524 客140(ほぼ満員=桟敷まで)

かもねぎショットの高見さんが海外に行っているので当分公演がないかと思っていた
ら、MODEとのジョイントで公演がかなった。出演はかもねぎの木内さん、多田さ
ん、MODEの梅沢・桜井・久保田美佳の女優陣5人。加えて有薗・久保のMODE
男優二人が参加(三田村・小嶋が客入れだ)。

若草物語の四姉妹。上(長女)から木内、多田、久保田、梅沢の順。母親が桜井。隣
家の老人と少年を久保と有薗。梅沢の末娘が、かわいらしすぎるぅ(^^;)。

本来、この「おばさん」女優5人で「乙女のワルツ」をやるっつうんなら、「いいと
しこいて乙女してるけど、けっこう疲れんのよね、でも、気合い入れて乙女してるし、
根はれっきとした乙女だもんね、なんか文句ある、こちとら乙女にゃ年季が入ってん
だからさ、どすこい。」になるもんだと思う。オープニングのナイスミディパスっぽ
いシーンはそれを暗示させた。るんるんもんで、缶ビールぷはっ、てね。自転車りん
りんもね。なのに、話しが膨らまない。普通に「児童劇:若草物語」やってんの。

とにかく7人ともテンション低いや。面白いのは、無言のシーンではかもねぎ組が良
く、セリフになるとMODE組がそこそこやるってとこ。でも、全体のレベルは低い。
いいときのMODE・かもねぎから比べれば、地をはうようなテンションだ。

松本修さんは何もやらなかったに等しい。

見終わって「10月のMODEは柳美里の作だ。青山円形は高そうだなあ。かもねぎ
は来年の秋の『婦人ジャンプ3』まであたしゃ待ちますよ。」



今宵かぎりは(91.11)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


MODE「今宵かぎりは」〜デュマ・フィス「椿姫」より〜11月26日7時半(1:55')
青山円形劇場 3000円 11/23〜30(9ステ)
構成・演出/松本修 03-3357-0524 客180(6割)ガラガラ

元文学座の松本らが、「ちかまつ芝居」解散後、89/2に結成。基本的には松本の
一人劇団で、毎回役者を集める。メンバーはだいたい固定している。今回は、い
つもの黒木・伊東・梅沢・桜井・有薗・久保・小嶋・三田村に加え、たしか文学
座がらみだったはずの美香・高乃(よく知らない)と、小嶋さん同様の上海劇場
がらみの佐々木和也が参加。椿姫を上演する予定の劇団の、劇団内オーディショ
ンの形を取って、舞台は進行する。

毎度おなじみの「古典」と「現実」の融合。いつものラブシーンも健在。遊びか
ら始めるパターンも踏襲。黒木さんと有薗さんはやっぱ子供っぽいキャラクター
で、伊東さんは大人で、梅沢・桜井はおばさん、男達はおぢさんで、同じ同じ同じ。

今日の伊東さんのテンション最低。いつもその美しさにだまされてたけど、芝居
になってない。相手役までひきずられて、単調な退屈芝居になってたなあ。入り
が6割だったんで、いまいち燃えなかったんだろか。

松本さん、佐々木和也との勝負を逃げた。以前、はるくさんをも使い切っていな
かったけど、佐々木さんも無駄にした。せっかくの「歩く異化効果」なのに。

松本さんの解釈は面白いんだよ。椿姫を現代の男と女の話しに移した手腕やみご
と。でも、解釈で見せる芝居ってつまんないよ。「設定」のすべてが「説明」だ。

見終わって「佐々木さん、あんたはそんな芸風は覚えんでいい。」



三人姉妹−逃げ去る恋−(90.11)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


MODE「三人姉妹−逃げ去る恋−」11月21日7時(1:45')
池袋/東京芸術劇場隣接特設テント 3000円 11/21〜23 男女=3:7 ネクタイ20%
構成・演出/松本修 問03-590-1091、MODE03-357-0524 客200(定員600)

そーなんです。テントは公園の噴水(直径10m)の上にあったんですね。それ
を囲んで舞台が切ってあって、効果的に噴水を吹き上げさせていました。街頭
ノイズを消すために、音楽を流し続けた上に、マイクを仕込んで、しっかり会
話劇にしてた。でも、ショーマをはるかに上回る役者の力で、客を引きつけて
ました。さすがだ。(深浦さんは出てない)

チェホフの三人姉妹のセリフの一部を用いているが、「東京へのあこがれと、
くんずほぐれつの大人の恋」をモチーフとして創作してました。ヴァーニャ伯
父さんを読んで、青山円形のときのを見直しました。作品はちっとも面白くな
く(時代背景や社会システムを知らないと読めない)、大人の恋に描き替えて
楽しませた青山円形の舞台は評価できると思います。んがーあ、演出が演出し
てるとこは面白いんですが、アイディアだけです。そのアイディアを楽しめる
人には面白いんでしょが。私は実は楽しかった。でも、伊東・黒木のきれいど
ころがいて、久保・三田村のニヒルでダンディな(なんて表現)男優がいて、
有園・小嶋・梅沢・他の個性がいるのに、とても生かしきっているとは思えな
い。文学座でもやれる。

見終わって「でもオープニングは秀逸だべ。だいたい二組の三人姉妹の美女達
が並んでおしゃべりしてるだけで、おぢさんは負ける。」



わたしが子どもだったころ 瀬戸内版(94.2)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


2/25(金)7:00-9:50PM  晴れ 下北沢・本多劇場   MODE
 「わたしが子どもだったころ 瀬戸内版」演出:松本修 台本:坂手洋二 満席

 じわり、涙ぐみ。悲しくて、暖かな気持ちをなんと言いあらわそうか。

 T・ワイルダー「わが町」、MODE版 92−5スパイラル他公演の再演。
 「わが町」。この何の仕掛け、装置もなく、どんなときでも戻ってくれば、暖かく
 迎えてくれるようなお芝居。機会があれば観るようにしてる。
 中村伸郎=台本構成の素朴な味わいもよかったけど、身近さ、鮮やかではMODE
 が最高。今回は、脚本に坂手洋二氏。設定部分だけに、手をいれたのかな。全面改訂
 かと思ってたので、ちと予想外。
 
 始まりは、昭和40年。ねこのおにい、おねえの時代。無為で何事もなく、家庭に
 あったときを思い出す。確かに幸せだったころ。その時は考えもしなかったけど。
 一連のカーペンターズ。いろいろの気持ちがやってきて、知らず涙ぐみねこ。
 スマートで、気さく。達者な役者たちによる高水準の舞台は変わらず。お薦め。


わたしが子どもだったころ 北海道版(94.2)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


2/26(土)7:00-9:40PM  晴れ 下北沢・本多劇場   MODE
 「わたしが子どもだったころ 北海道版」脚本・演出:松本修 超満席

 すっきり、テンポのよい北海道版。ねこには瀬戸内版のが良かったけど。

 2/25瀬戸内版に続いての、オリジナル・北海道版。
 改めてみて、瀬戸内版の改訂いろいろに気付く。オリジナル忘れてたねこ。
 土地柄か、配達される牛乳が増えて2本だったり。10年さかのぼっての設定も
 小道具、会話の随所に。ヨッちゃん(有薗芳記)をはじめ、みんなより大人の
 印象は、時代のせい?。

 ラストは置くとして、だいぶ印象が違う。坂手さんのは、生活のエピソードを
 ふくらませてる。そのせいか、10分長い上演時間。でも、全体親切な印象。
 松本さんのは、スマートさで○。刈込まれて、無駄がない印象。
 2本では、瀬戸内版が好き。時代の身近さと、明日を感じさせるラスト(#2逸行
 さんR参照)がその理由。


窓からあなたが見える(95.3)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


3/5(日)2:00-4:30PM 晴 池袋・東京芸術劇場 小2 TOKYO演劇フェア'95
 「窓からあなたが見える」作:平田オリザ 演出:松本修    満席

 弧を知って、家族の暖かみを知る。語り手のいない、ソーントンワイルダー「わが町」。

 MODEの松本氏演出による、北海道版(作:松本修)、瀬戸内版(作:坂手
 洋二)に続く東京版。舞台は昭和40年代、池袋。主人公の女の子の家は、新聞
 配達屋。男の子のほうは、サラリーマン(?)。大筋は原作と同じように、二人
 の何でもない生活と結婚、死別。けど、歌謡曲、学生運動、事件とかで、当時の
 日本を思い起こさせる趣向。
@曹Q皀悄△發少し前の時代、そして地方。そのせいか、洗濯、食事、仕事、だ
 んらんといった生活感あり。今回はもっとクール、ドライ。悪くいえばべたべた
 した家族がない。男の子もシニカル。宇宙規模の手紙の宛て先の挿話でも、驚く
 のじゃなくて、書くのが大変だよね〜、って感じ。みんな悩んでて、観ててちと
 心沈むねこ。軽い感触の北海道版、涙の瀬戸内版のが、感情移入できた分、ねこ
 は好き。でも結婚式の場面は、隠し玉だった桜井さんとか素直に楽しめて、○。

 死別した恋人を忘れられない、不幸ないー女:高乃 麗さんの自信に満ちた顔と
 ボディラインが、◎。ほんと声がでかくていいねの石井ひとみ さん。なんか可
 笑しくて、ほっとする有園 芳記さんも好き。



聞かせてよ愛の言葉を(94.6)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


6/11(土)7:30-9:15PM 晴 小竹向原・アトリエMODE MODE
 「聞かせてよ愛の言葉を」  構成・演出:松本修     超満員

 遊び心と真摯な演技。bチきり終わるのもMODE流。

 お話し。何者かに追われている男二人(有薗、久保)。問わず語りに
 映画の話しを互いに語り。それは、”蜘蛛女のキス”(久保)と、
 ”東京物語”(有薗)。舞台は、劇中劇が織り込まれる”蜘蛛女”と
 同じ趣向で進んでいく。

 予想の不条理劇の無気味さなどなし。”蜘蛛女”を中心にほとんどその
 まま。映画を思い出し、微笑ねこ。ウィリアム・ハート(おかま役)
 良かったなあ。その役に有薗。ちと唇に紅さしたメイク、ほんのり色が
 あって○。二人の触れ合いも細やか、好演。心いたく、感動。
 逃走中のお遊び、楽し。悲劇で終わらず、ピンクレディ(だったか)
 ラストソング・デュエットで。すっきり、気持ちよく。

 あと。相変わらず、すげえ暑苦しくなるアトリエ。備えあればナントやら
 体に国産米、心に風鈴、片手に扇子。のガッツ?はちといる。


旅路の果て (95.4)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


4/8(土)7:00-8:30PM 新大久保・Pグローブ座 MODE
 「旅路の果て」  構成・演出:松本修   客席7割(1F)

 お話。小高い丘。一面の落ち葉とベンチ、一本の白樺。初老の老人達と医師、
 看護婦。とぼとぼと集う。やがて、ぼつぼつ交わす会話。すぎた日の悔恨。
 残り少ない日々と消えぬ欲望。中年〜初老?の役者中心の黄昏芝居。

 恋の気持ち、言葉が直裁。それも脂ぎって感じて、いや。老人の嫌な部分を
 観た感じ。それが哀しくも感じれば、まだしもなのだけど。
 台詞は、三人姉妹とか、かもめとかの引用多い。あの怠惰な小理屈ばかりの
 貴族達が、そのままいるよう。後味悪し。

 唯一若い、ナビの桂梯かこ。疲れてやり切れない表情、○。スカートたくし
 上げて、男にまたがる演技とか、する。あぁ。あんな彼女は観たくなかった。

 照明が人を浮かせるような感じで、まぶしくて疲れた。バックの黒幕とのコン
 トラストありすぎのせい?。(4/5-9)


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にしかど(nskd@enpe.net)