猫のホテル


概要

構成員
主な作家
千葉雅子
主な演出家
千葉雅子
主な役者
千葉雅子
池田鉄洋
中村まこと
森田ガンツ
佐藤真弓
市川しんぺー
池田しん
主なスタッフ
劇団の公式ホームページ
http://www.af.wakwak.com/~nekohote/

過去の公演

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Vol.12 君ごときに。 (95.1)


--------- 【 君 ご と き に。】 猫 の ホ テ ル ---------

● 本年初観劇にして、なかなか楽しみな劇団をみつけました。

● 「猫のホテル」だなんて軟弱そうな印象ですが、芝居はしっか
りしてました。作・演出・出演の千葉雅子という人、ただ者じ
ゃないですよ。ホンについていえば、飄々としたコメディーな
んだけど、銃流入と外国人流入をベースにしてるし、宗教とか
家族とか異文化対立なんかも視野に入れて実は社会派じゃん、
と思わせておいて、最後にはまた皮肉などんでん返し。描こう
とするものへの距離の取り方が上手いんでしょうね。単に考え
が浅いって可能性もなくはないですが。演出は、未熟にみえる
点もありますが、少なくともキャラクターのメリハリがきちん
としてますから、立派だと思います。役者としては、カツゼツ
に問題ありですが、枯れた感じが個性的で好きです。

● もう一人、池田鉄洋って役者が面白いです。ひょろ長くってイ
ンテリ坊っちゃんぽくて、バカな役にも冷静にノりまくってま
した。また観たいと思える役者です。

こまばアゴラ劇場・1/11(水)まで
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【君ごときに。】 猫のホテル 12 '95大世紀末演劇展参加公演
  作・演出/千葉雅子
  出演/千葉雅子 池田鉄洋 中村まこと 森田ガンツ 佐藤真弓
市川しんぺー 池田しん
1995.1.8-11 こまばアゴラ 1.10Tue ソワレ 客席:8割
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(下の文章の文責:一寸小丸さん)


猫のホテル Vol.12「君ごときに。」1月11日(水)7時(1:25') 千秋楽
駒場アゴラ劇場 前2000円 当2200円 1/8〜11(5ステ)
作・演出/千葉雅子 03-3481-0814 客50(7割)

今年も大世紀末演劇展の季節だ。東京、大阪、新潟、京都、弘前、青森、北九州、
京都、仙台、名古屋、そして韓国の劇団、ダンサーが集う。例年にも増して多い。
・・・だけど小丸はたぶんこことF.A.だけだろう(そんな時、4000円分が
3000円で買える「演劇展共通回数券」はとっても便利でお得!)。

さて猫のホテルです。役者さん達が実に達者です。感心させられます。いい間して
ます。スライドとかもいい。なかなかのもんです・・・ですが・・・。

●在留外国人と日本人の抗争が激化した時代。銃もばんばん利用されている。
男女のニュースキャスターが命を狙われることに。逃げ込んだ先が教会。
追ってくるアジア系。実は牧師は武器密輸商。秘密を知ったが故に・・・。

と言うのは作りもの。この番組で抗争で過熱する人々の頭を冷やそうとする
企画。はたして・・・。

なんか、中途半端の未完成のもんを見せられたって感じ。役者がうまいのに、その
力量の半分も出してない感じ。稽古が全然、足りなかったんじゃあ・・・?。つま
りその、芝居を作る稽古です。セリフを覚え、そして壊す稽古まで達してなかった
んじゃあ。みんなうまいから、もっと自由にいろんなアイディアが出てくる感じな
のに、セリフが入った時点で本番を迎えたって感じなの。だから何もやってないに
等しいの。千葉さんと中村さんの掛け合いだって、もっともっといろんなワザが出
そうなのに何もしていない。市川シンペーさんも、すごくクセがあるのに、おとな
しい芝居に終わってる。森田ガンツってのは、カムカムの八嶋まで行けるかもしれ
ない高いテンションを持っているのに、不発。池田鉄洋ってのは、ヒキョーなワザ
を持ってるタイプなのに、あっというまに次に行ってしまってた。なんだそりゃあ。

ただ、一緒に見ていた知人が、やたら驚いてました。1〜2年前に見てるんだそう
ですが、役者がものすごくうまくなったと驚いてたの。前は・・・。

もひとつ不満。ホンが中途半端でしょう。セリフはキッチリ仕込まれているんです。
そして、テーマも御大層なもんです。ですが、全く消化されてません。これも、稽
古で作っていくんじゃないんですかね。どうなんでしょう。この劇団の芝居の作り
方、知りませんけどさ(役者の名前もよく知らない)。

そういえば、市川しんぺーという人がホンを書くときもあるんでしたよね。やっぱ
そっちも見ないといかんでしょうか。なんか今回、「ホンが遅れた」って感じので
きだったように感じますので、ま、もう一回はチェックしようと思います。

見終わって「あれで役者がへただったら、あぶないとこですよ。」



Vol.13 ザザ蟲 (95.07)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


猫のホテル Vol.13「ザザ蟲」7月15日(土)2時(1:49')
駒場東大前/こまばアゴラ劇場 前2000円 当2200円 7/13〜16(6ステ)
構成・演出/猫のホテル 03-3481-0814 客40(5割)

中心になっている千葉雅子と市川しんぺーが交互に作・演出を担当する形で上演続け
ている。前回の千葉雅子作・演出作品を小丸は見ている。今回は市川しんぺーのもの
ということで、比較すべく、観劇。

ところが、「都合により」構成・演出が上記に変更になっていた。5月に発行になっ
ていたアゴラ通信によると、今回の芝居のストーリーは「ザザ蟲という奇病に侵され
た男の生き様を含めた闘病記」みたいなノリだったが、全くといってもいい程違う話
しになっていた。

前回も感じたが、役者個々は実に達者である。数々のシーンは面白いものが多い。大
部分は役者の個性によって面白くされているものであり、演出の仕事はあまり見えな
い。演出面を工夫すればかなり違った印象となると予想できるが、それ程単純でない
ような感じを持った。問題の多い劇団である。問題の多い芝居であったことよ。

●無痛覚症という痛みを感じない病気に侵されている男。その上、記憶面に問題を
抱えている。自分の出生の瞬間を覚えていると言い、母親を含めての惨劇が起き
た模様。陣痛の瞬間、母親の勤める理容院にて、父親を含む数名が母親に惨殺さ
れた。男が唯一記憶しているのがその出生の惨劇なのだ。男は、その記憶を変え
てしまいたいと考えている。研究者により、その記憶が映像化された上で、新た
な記憶と入れ替えられようとしている。

新しい記憶。無痛覚症の彼のサラリーマン生活。惨劇が起きる。やり直し。三兄
弟。三人とも父親が違う。母親との平穏な日々。母は新しい男と結婚しようと。

すべては彼の幻想。記憶が蘇る。理容室で母と客とを殺したのは、父である男。
男は、惨殺のショックから記憶を失い、自らが子供であると思い込んでいた。惨
劇が蘇り、研究者により裁かれる時が来る。

出生の瞬間を表現するため、オギャーってんですっ裸の男が登場する。すっ裸である。
ナニをぶらぶらさせながら見栄を切って、芝居は始まる。話しは変わるが、この劇団
は以前、日テレの熱湯コマーシャルに出たという噂がある。30秒間、無言で熱湯に
入りきったという。そんなことするのはおそらく千葉さんだろうが、だとするとやっ
ぱ噂にすぎないことを願いたい。そこまでする必要があるのだろうか、なんて疑問も
頭をよぎる。そうは言っても、例えお客が引いてしまうとしても、あえてやってしま
うとこは嫌いではない。どっちか言うと好き。笑えないが。ちょっとヘビーだが。

役者では中村まことと千葉雅子が大奮闘する。個人的には森田ガンツという役者が生
きがいいと思うので、彼を主人公にしてつっ走る芝居の方が面白そうだ。池田鉄洋と
いう役者も面白い。中村さんも千葉さんもスゴイ役者に違いないが、なんか余裕あり
すぎてつまらない。力量の3割ぐらいで芝居してる感じ。

舞台美術や演出を、もう少し明るめ(スマート)にした方がいいのでは。暗いネタが
面白いだけに、演出や美術は工夫した方がいい。森田・池田を対峙させ、中村・千葉
がワキを固める展開が面白いのではないかしら。

見終わって「う〜ん・・・、いまいち。」



(下の文章の文責:まねきねこさん)


7/16(日)7:00-8:50PM 晴 駒場東大前・こまばアゴラ劇場  猫のホテル
 「ザザ蟲」 構成・演出:猫のホテル  最前列中央より ほぼ満員70

 初見の劇団。お話。無痛覚症男の惨劇の記憶。その不可思議な記憶を視覚化、
 秘密を探ろうとする研究者達。だが、それは形を変え始めて・・・。

 なんかちぐはぐ。前半、無駄にパワフル。されど、パワフル。役者がです。圧倒
 もされる。けど、「50%ですよ。->1/2ですか。」など、△台詞も多くて。
 げんなりねこ。それと。臆面もないとこあり。女性が生理中とか、○○○禁止用
 語類とかの台詞ばしばし。全裸で万歳もしてました。身も蓋もない感じ。こうい
 うの好きねこ。でもですよ、ためらいあってのわびさび風味。なんだかなあ。珍
 しいものみたような。

 後半、思い出したように物語。男が創る幻視、現実巻き込むディック世界かと思
 ったら、△。あっさり電気椅子でちょん。うーん。あっけらかんが狙い?。肩透
 かし。中途の物語のいかがわしさ、怪しさ、結構面白いのに。

 役者。中村まこと。生活に必要がないテンション、爆裂。なんだかすごい。ほん
 でも理性あり。切れた演技がみたい。千葉雅子。お姉顔の裏側、得体がしれない
 とって食われそうな気がする。つるかめ、つるかめ。森田ガンツ。この人、狂っ
 たらすごそお。もっと、彼の出番みたかった。
 次回は、'96/1/13-15。気になるんで、また観たいねこ。(7/13-16)


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にしかど(nskd@enpe.net)