野田秀樹


概要
夢の遊眠社NODA・MAPでの活動の他に、野田秀樹がプロデュースする公演。

構成員
主な作家
主な演出家
主な役者
主なスタッフ
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不明(たぶんない)

過去の公演

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野田秀樹のから騒ぎ (90.8)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


東宝「野田秀樹のから騒ぎ」8月15日1時〜3時50分(休憩25分)
潤色・演出/野田秀樹 出演/斉藤由貴、三浦洋一、樹木希林 装置/岩井正弘
日比谷・日生劇場(03−591−2333) C席3000円
(チケットは売り切れですが、開演3分前にキャンセル分が発売される)

そーか、「はいすくーる落書2」が手抜きになってたのは、芝居の稽古のおかげ
だったのだなあ。こんなん、やってたんだな、斉藤由貴は。とにかく、「はいす
くーる落書2」は、前に比べて全然ひどい。絶対NGだってーのが通ってる。C
M入り前のキッカケのセリフがやたら大げさで、「今のはいったい何だったんだ
?」って思うことがあったけど、理由がわかった。野田秀樹の影響だ。ドラマの
録りと芝居の稽古が重なってたんだろうね。忙しいから、NGもあまり出せない
のじゃあ・・・。しかしパート1と比べると、いろいろ劣るんだ。まず生徒のレ
ベルが低い(個性的なのがいない)。先生は石倉三郎、稲川淳二の方がずっとす
ごくて、今回は弱い弱い。その上、父親の話しはよけいで、ストーリーが散漫に
なるし、諏訪いずみのキャラクターをぼかしてる。性格が定まらないぞ。パート
3は絶対ないなあ、あれじゃ・・・。(と、ここまで書けば、まるで「から騒ぎ」
を見たのは「はいすくーる落書2」のレビューがしたかったからだけみたいです
が・・・その通りです)

で、「から騒ぎ」ですが、斉藤由貴の才能についてはみんな言ってるんで、言う
ことないですが、得してます。三浦さんはテレビの人になってて、「犯すぞ」っ
てえ迫力はない。希林さんは希林さんとして使われてて、もったいない。結局、
東宝だから、テレビのキャラクターをいじられないんで演出家としては悲しいも
のがあるね。それでも野田さんは遊眠社の原点である、体育会系のノリと、立体
的な装置で、いい仕事してました。裏方も細かい技、やってる(琴の音が舞台で
回転するとか)。まあ、シェイクスピアだからどーしても古い価値観ってあって
置き換えにも限度があるんで、あれだけ楽しいものに作ったってえ力量は充分評
価に値するもんです。

(「鏡」の、私の解釈)

だいたい、「演出意図なんて、猫に食わせろ」ってえもんで、私は勝手に解釈し
ます。よーするにあれは「年頃の娘の部屋」を象徴したもんですよ。あんだけイ
ロイロ仕込みが多いと、一つの道具でシーンを決めないといけないわけで、娘た
ちの部屋を象徴できるものってんで鏡を選んだんでしょね。嫁入り道具にゃ三面
鏡があるぐらいだから。でも別に、レースのカーテンでも、ピンクのベッドでも
いいわけでしょう(ま、鏡の方がイイけど)。今回はただ鏡だすんじゃつまんな
いってんで、ちょいとスモウしちゃったんで、意味がボケちゃったんでしょうが、
でも、あれはあれで面白いと思いますよ。とにかく、大きなセットが組まれてて、
すべての景を同じ場でやるのは、小細工がいるんで、演出の腕の見せどころなん
で、そりゃあ大変だよねえ。

−−−

「私的野田秀樹論・・・とかなんたらかんたら」

9月4日27時20分(5日朝3時20分)の、たぶん東京ローカルでしょが
フジテレビのTV PLUS90は面白かった。9月末に原宿クエストでやる
「古舘伊知郎のトーキングブルース」の前宣の番組なんだけど、ネタが光って
た(「浪曲、コーカサスの赤いゴルビー」の政治的発言に入るピーにゃまいっ
た。橋本龍太郎までピーで消すんだもん。テレビってしょうがない)。たぶん
トーキングブルースのライブより面白いんじゃ・・・?

で、その中で、小田島雄志さんとの対談で、「野田版から騒ぎ」の話しがあっ
て、古舘さんは「愛とねたみがガップリ四つ」というセリフに背筋がゾクって
したそうな。私が一番気にいったのは「お互いに疑い(オタガイニウタガイ)」
ってーのなんだけど、あの芝居、ホンは良かったよ。野田さんの才能が光って
て、野田とシェークスピアがぴったりだってことの証明になった。ってーか、
セリフなんかじゃ芝居が見れないこの時代に、シェークスピアの無駄に饒舌な
セリフをちゃんと言葉遊びにして、能書きを避けたのが良かった。グローブ座
での多くの芝居が、せっかく設定を変えても、セリフをいじってないから、じ
ゃまなセリフに自己主張されてるのが多かったのと対照的だ(から騒ぎって作
品のせいでもあるけどさ)。ある意味で、小田島さんがシェークスピアを自分
のものにして誤訳したように、野田さんも自分の創作にしたのが良かった。役
者はみんなして商業演劇しててしょうがないけど、ホンだけは楽しめたよね。

おっと、ちなみに私は遊眠社を最近見てません。初めて見た時(駒場で2万7
千光年がどーしたって話し)の感動とゆーか、ショックは大きく、思わず受け
付けで売ってたガリ版刷りの上演台本を買ってしまったもんです。でも3回で
飽きました(ってハッキリ言うと怒られるか)。しかし野田さんは好きです。
まだ無名のころ、ライバルは、毎日5万人の客を集めるジャイアンツです、と
言ってたツッパリ方が好きです。つかこうへい事務所に入れてもらえなくて、
自分で芝居を始めたってのも好き。戯曲を読んで楽しめる、数少ない作家のひ
とりです(あとは若いのでは北村想ぐらいか)。

さて、長くなりました。なぜこれを書こうと思ったかと言うと、実はあずささ
んの「芝居で一番大事なのはセリフ」というのを見たからです。から騒ぎでは
セリフが聞き取れないことがあり、不満だったと言うことですが、あえて言い
たいのは、「セリフなんかどーでもいいじゃん」ってことです。どーしても思
っちゃうのは、セリフが前面に出るんなら芝居じゃなくてもいいでしょってこ
となの(たぶんシェークスピアだって、テレビ時代にいたらテレビの売れっこ
だったでしょ)。そーゆーセリフ中心の、新劇とか演劇とかを否定するのが、
唐、寺山の第一世代から始まった小劇場運動だったんだから(私の解釈です)。

野田のホンがいいと言いながら、セリフはどーでもいい、と言うのは矛盾して
ると感じるかもしれませんが、私の言いたいのは、何が一番前に来るかと言う
ことです。他にも色々有るじゃないの、芝居を面白くするのは、ってこと。何
でもアリが今の芝居だもの。もちろん岸田理生みたいに、別役の流れか、セリ
フが字幕スーパーのように舞台を横スクロールする芝居もありますが、今の小
劇場のブームを作ったのは「ナンデモアリ」の芝居です(最もハデにやり、影
響の大きかったのがつかさんでしょう)。そして色々有る中で、生の舞台で最
も重要なのは、役者でしょう。伝えるのはセリフではない、そこにある情熱だ、
パッションだ、ってーのはつかさんですが、役者の生身で勝負して欲しいし、
それが一番感動できるんですよ(って押しつけちゃいけません)。

じゃ野田のホンはと言えば、芝居の一要素であり、舞台いっぱいにフレーズが
ばらまかれているだけ。お客が勝手に気にいったフレーズを拾えばいい。その
意味で、光るフレーズが多かったと思います(だけど商業演劇ですから、稽古
も足りないし、持ってる情熱も違うし、それを伝えようと言う意気込みが違う
から、芝居全体では、まあまあのレベルに・・・)。あのホン、早く単行本に
なんねーかなあ・・・。





虎〜国性爺合戦 (94.12)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


12/18(日)5:00:00PM(休憩25)晴 日比谷・日生劇場
 「虎〜国性爺合戦」 作・演出:野田秀樹     客席8割?

 ひさかた日生。うねうね壁、天井になごむ。〜4:50新宿でジテキン観。だもんで
 20分遅刻。寝てたおじさん、起こして着席。すまなく思うねこ。

 お話し。遅刻で発端??。5年前のも観てるけど記憶なし。うーん。クミトリ一族
 とヤマタイのヒミコが敵対。ヤマタイの姫がさらわれ、乞食の女とすり変わって、
 とかなんとか。ともかく国家と継承の争いらしい。#142フリーク小野、#144増田都志彦
 各さんRがあります。

 ぼーっとしてみる。中心となる人物がいないと、注意散漫となるねこ。今回見出せ
 ず。つうか、役者がみな強烈。あちこち目が行き、ぐるぐる状態。揃いすぎるのも
 どーかなあと思う。贅沢な不満っすね。

 相変わらずのレトリック、洒落ばしばし台詞が楽し。伊原、大竹の遥か永遠を語る
 言葉に酔う。野田芝居みた甲斐あり。キルみたい、椅子とか使った演出もおもしろ
 し。でも、新鮮味はあまり感じなかった。期待しすぎるのもいけないか。

 王子?・シロウト役、伊原さん。個性は小だけど、まっすぐでねこは好き。姫役の
 大竹さん。どうしても目がいく、いつ見ても不思議な存在感。ヒミコ弟役、古田さ
 ん。すっかり古田さんで嬉し。ヒミコ役の白石さんもそう。いっけいさん、よかっ
 たけど、その他大勢の中って感じ。もったいない。



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にしかど(nskd@enpe.net)