大人計画


概要

構成員
主な作家
松尾スズキ
宮藤官九郎
主な演出家
松尾スズキ
宮藤官九郎
主な役者
松尾スズキ
池津祥子
宮藤官九郎
山本密
顔田顔彦
久留蝶丸
阿部サダヲ
主なスタッフ
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過去の公演

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猿ヲ放ツ (91.2)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


大人計画 Vol.5「猿ヲ放ツ.」1月31日7時(1:40')
下北沢/駅前劇場 前2000円、当2300円 1/30〜2/4(8ステ) 03-3465-7064
作・演出/松尾スズキ 出/山崎一(パラノイア)、戸村由香 客150(満員)

88/4結成。まだ3年だが、WAHAHA、健康に次ぐギャグ劇団として定評あり。
コントをオムニバス式につなぐのと、一応ストーリーがある作品に分かれる。

今回はストーリーある。20年前、UFOを見たという男が支配する街。そ
の男の大企業と様々に関わり合う住人。ひとりの男の家で殺人事件が起きる。
捜査する刑事たち。対立するキツイ顔の一族と、サーカス好きの一族。実は
20年前飛来した宇宙船に乗っていたのは・・・・おおげさな話しだ。

この複雑にして、おおげさなネタを、そこまでやるかってぇギャグでズタズ
タに刻む。スッポンポンになるわ、オッパイもむわで、もー大変。あたしゃ
思わず叫びたかったよ「あんたら恥ずかしくないのか」って。そこまで確信
持ってボケるか。ちょっとこわいぞ。戸村さんまでボケ倒してる。恥ずかし
い・・・。しかしまあ、すごいぞ。

見終わって「完徹明けで、笑いながら寝ていた私っていったい・・・。でも、
松尾・温水の“鼻と小箱”が見たかったのに。」



絶妙な関係 (90.9)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


大人計画「絶妙な関係」9月4日(初日)7時半(1:50'+30')
下北沢・駅前劇場 前2000円、当2300円 9日まで
構成・演出/松尾すずき 03−465−7064

客演にWAHAHAの村松利史、パラノイア百貨店の林和義。10分程の
ナンセンスコントを数本つなぐ構成。前半、ひねりが足りないのか笑えな
い(初日だし、新作っぽいし)。しかし、後半の明るい子供ミュージカル
「オナニー」あたりから乗る。でも、こーゆーコントだとワハハと比較し
てしまい、その差は大きい。喰始さんは天才ですが(今月のシティロード
の143頁のWAHAHAの写真、見たあ?)、笑いのひねりとゆーか、
重層構造とゆーか、脳味噌捻転度とゆーか、あたしゃ尊敬してます。松尾
さんは、芝居へのヒネクリは面白い。あと、おまけでやった30分の、松
尾・温水組のコントは一番のヒットでした。ちょいとズビームっぽいけど、
あたしゃこっちが好きだ。

見終わって「健康とかも、WAHAHAと比べちゃうとなあ。たいがいの
笑いは喰さんがやってるしぃ・・・。もうひとひねり・・・」



溶解ロケンロール (91.6)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


大人計画新人公演「溶解ロケンロール」6月1日2時半(1:30')
下北沢/東演パラータ 前1500円、当1800円 5/31〜6/2(5ステ)
作・演出/松尾すずき 03-3465-7064 客120(満員)

大人計画を見るのはまだ3回目だけど、おそらく「松尾すずき久々の会心作」
だ。使えない役者どもを縦横無尽に動かし、ギャグ無法地帯を構築した。

大人計画新人部隊・ホモ小憎Vol.1は、GSゴミミュージカル。歌えや踊れや。
離婚管理センターのある町へ向かう列車に乗る夫婦の、別れたくない夫が自分の
青春と共に垣間見る一夜の夢まぼろし。町よ、なくなってしまえ・・・。

長髪パンタロンな住民達は、時には母のない子のようなフォークジャンボリーを
腹々時計でオルグるアジる。3畳一間の高岡健二はキャベツばかりを由美かおる。
先にブレーキ踏んだら負けだから、友よ夜明け前の翼を下さい。渡辺のジュース
の元ですもう一杯。新谷のり子はぴょん吉だじょー。梅さんは自転車に乗りアベ
ックをからかう。ラムちゃんはお寺のお掃除だっちゃ。そして世界は溶解する。

お客は10代が多い。いったい彼女らは、60年代〜70年代ネタをどう感じて
笑っているんだろう。おぢさんなんか、腹筋が痛かったぞ。死ぬかと思った。

見終わって「だって、渡辺のジュースの元、知らないだろ。既に死語になった言
葉や価値観、常識を、次から次へと。これが松尾の世界だろな。」



サエキナイト (91.11)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


大人計画シークレット大作戦「サエキナイト」11月21日(初日)7時半(2:00'ぐらい)
渋谷/シードホール 前2600円 当2800円 11/21〜26(8ステ)
構成・演出/松尾スズキ 0422-46-4745 客200ぐらい(満員)

88/4結成。オムニバス形式の「絶妙な関係」シリーズが好評だが、6月の新人
公演の「溶解ロケンロール」や、ワハハの村松らとやった悪人会議ユニットが
圧倒的に面白かった。今回はエッチュボンボ企画のドラマトリックス91への参
加で、「溶解ロケンロール」の続編にあたる。

続編ったって、「溶解〜」の世界は溶けてしまったんだから、続かない。基本
的にはストーリーなしの、ギャグ連続。きっちりネタに作っている。お客をい
ぢる。いぢめる。「ムーディーを探せ」って副題は伊達です。

しかし、松尾さんのセンス光る光る。計算づくのダサさは健在。選曲といい、
いいかげんさといい、あたしゃ好きだ。好きってぇより、感覚が同じなんだ。
だから楽しめる、ってだけかもしんない。感覚がずれると笑えまいな。

(ネタばらしを一つ)
途中でもBGMで1曲使われてたけど、暗転の中、維新派の千兆千億1千万個
の曲のイントロが聞こえてきた瞬間、小丸はパニクった。明かりが入って少年
街の服を着た役者が歌いながら出てきた時、小丸はつっぷして顔を上げれなか
った。200人の観客で10人ぐらいしか反応しなかったけど(客層が違う)、
死ぬ程受けたよあたしゃ。呼吸困難ぢゃった。

見終わって「悪人会議ん時と、地ノ果テノ舞踏会ん時に隣りに座った可愛い女
の子が、今日も隣りだった。3度目の正直でお話ししてしまった。
3度も隣りになるなんて運命的なものを感じるよね。今日は彩古
さんが一緒だったから挨拶だけだったけど、も一度偶然が起こる
んなら・・・そんな演劇的作為が起きるっつうんなら、そんときゃ・・・
・・・やっちゃうぞ。」



やられたい男 (92.1)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


大人計画プロデュース「やられたい男」1月24日7時半(1:13')
赤坂 PLAY BOX 前1800円 当2000円 1/24〜26(5ステ)
作・演出・出演/温水洋一&青島寒月 03-3302-4026 客140(地獄=立ち見も)

大人計画を最初に見た時、全然面白くなかった('90 絶妙な関係)。その前に見た
「冗談画報」出演のもつまんなかった。のにのに、その後も見続けたのは、松尾ス
ズキ・温水洋一の二人ユニット「鼻と小箱」のミョーな世界が私のどっかをつっつ
いたからだ。絶妙な関係の最後に「オマケ」でやられたこのコントに、私はひっか
かった。笑わせない笑い。悪意に満ちた意志。ネタは忘れても、意志は残っている。

検閲に松尾スズキ、演出に宮藤官九郎(誰ぢゃ?)を置き、温水・青島ユニットの
スタートだ。大人計画としてはストレートな笑い。「不条理」&「時空の歪み」だ。

ネタは4本。別役的閉鎖空間(うそうそ)の「断崖」、ほろにがい青春を描いた(
なんやそれ)「やりたい男」、世代のズレをえぐった(ぷっ)「遊眠社劇団員の父
さん」、偏執狂的疑似恋愛大作(いやん)「さらこな君に」。好きだ。

小丸は「長イス」のネタに撃ち落とされました。あーゆーネタが大好きさ。基本的
には温水さんの高い演技で楽しませる芝居ですが、突発的な仕込みが好きなのさ。

見終わって「後ろにいる人間の存在が、あるんだよね。主体が相対化されてるの。」



冬の皮 (92.3)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


大人計画 Vol.6「冬の皮」3月21日7時半(1:35')
新宿/シアタートップス 前2600円 当2800円(全桟敷) 3/18〜25(10ステ)
作・演出/松尾スズキ 0422-46-4745 客200(超満員)

88年4月結成。奇才・松尾スズキを中心に以前は、あまり脈絡のないショートコン
トシリーズ「絶妙な関係」と、ストーリー中心のものの2種を上演していたが、昨
年の6月の新人公演「溶解ロケンロール」と「ふくすけ」から変わった(と小丸は
思っている)。シニカル無法ギャグドラマ。

トップスで全桟敷たぁ・・・、そこまで顧客をセグメントすんのは、やばくないかい。

3年前の大事故の賠償のため「あやまりに来た男」の物語と、10年も勝手に住ま
れてしまった怒りの「とろんとした目の男」の物語と、誰も返してくれないレンタ
ルビデオ屋の店主の悲話と、東京に憧れるホテルマン、禁酒法でも営業するスナッ
ク菓子酒場のママ等々の人々が住む春の来ない冬の町カルナバルでの出口のない物
語が重層に絡まって展開する。今回もストーリーはわかりやすい。

いやぁ、あんときは最高でしたよ。いきなり家がなくなっちゃった上に、かあさん
死んじゃいましたでしょ。もう、みんな気の毒がって寄付してくれたし、だいたい
あんなかあさん死んで良かったですもの。嫌われもんでしたから。もう、不幸のど
ん底ってんですか、テレビは来るは週刊誌は来るはで大騒ぎ。時の人ってんでしょ。
楽しかったですよねぇ。ええ、その後もがんばってますよ。親子二人、なんせお風
呂が大破しましたんで、今もちゃんと銭湯です。不幸を背負ってます。悲劇のヒー
ローですから。ま、最近、みんなの記憶も薄れちゃって、なんかそろそろ事件がな
いと、って思ってんですけで、そうしょっちゅう墜落とかってありませんもんね。
どっちかが後遺症とかで死ぬとかあればなんですが・・・なかなかつらいとこです。

どっちかゆうと、役者のパワーで勝った「ふくすけ」や、圧倒的なテンポで笑かし
た「溶解ロケンロール」の方が面白かった。でも、松尾さんは方向を定めたようだ。
役者も20人になり、下手なりに配置してもらい、個性も出てきた。今後もこの、
スペクタクルなストーリーと、つっこませないギャグと、誰も知らないマイナーな
ネタと、笑っちゃいけない危ない笑いを、どんどん極めて欲しいもんだ。見ている
間中何度も思った。こんなネタを面白いと思ってやっている松尾さんと、喜んでい
るお客さんって、もう普通の生活には戻れないに違いない。特に10代の子は不幸
だ。世の中、斜めに見るしかないもの。いえいえ、これからの時代って、そーゆー
時代なんだよね。自己を相対化して、冷ややかに燃えるんだ。冷たい炎の時代だ。

見終わって「しかし、大人計画の笑いを文字で表現するのって難しい。私は単なる
ギャグ劇団だと思っているんだが・・・。」



インスタントジャパニーズ (92.8)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


大人計画 Vol.7「インスタントジャパニーズ」8月13日7時半(1:43')
新宿/シアタートップス 前2700円 当3000円 8/11〜19(12ステ)
作/宮沢章夫 演出/松尾スズキ 03-3331-4490 客180(満員)

88年4月結成。今回、初めて外部作家の書き下ろし。外部と言っても、悪の巣窟の
一味(なんのこっちゃ?)の宮沢章夫だ。80年代半ばのギャグ業界で一世を風靡
したガジベリの仕掛人だった人。「遊園地再生事業団」という演劇ユニットをも主
宰している。一昨年は健康に「アルタードステーツ」を提供している。

「インスタントジャパニーズ」というタイトルから簡単に想像されるのは、昨今の
在日外国人問題だ。南米ではマブタの裏にシリコンを入れて日本人の顔だちに似せ
ることまでされている。そこまでするに値する黄金の国ジパングだ。でも、この物
語はそんなに簡単じゃなかった。面白かった。

●人手不足である。水商売のオンナも足りないし、移植臓器も足りない。人間には
腎臓は2コあるんで、1コは売れる。結構、切り売りできるもんって、ある。そ
れを商売にしている会社があった。在日外国人を捕まえては、整形病院へ送りこ
む。「日本人になれる替わりに」だ。そしてそのタナカキョウコはできあがった。
また一人、日本語学校の生徒が・・・消えたなぁ。

宮沢さんがホンに専念すれば、松尾さんは演出で対抗します。そこまでするかってぐ
らい演出過多のところもあります。けど、同時平行での混沌とした状況が、なだれを
打ってエンディングに向かう「松尾スズキ的方法論」が宮沢さんにより踏襲されてい
て、実に大人計画的芝居でした。宮沢さんの独自性は、その特異な言語感覚で発揮さ
れていました。「エンゲルハンス島」とか、人名とか、むちゃくちゃです。好きです。

メノジ百科の新井亜樹が、どんどん強烈になっている。「演歌な〜」でも、たった一
言だけでポイントを獲得してたもん。ちょっと目が離せないぞ。(「猿で行く」でも
「重いで〜す」が決めのセリフだった)

温水洋一復活。そりゃめでたいや。やっぱ、重要だね。ちょっとずれるけど、「強者
をおちょくるには、ヒサンな弱者はかかせない」ってことだろう。

私の知ってる松尾スズキものに順位をつけると、1.溶解ロケンロール、2.悪人会
議、3.演歌な〜、4.インスタントジャパニーズ、5.サエキナイト、ってとこだ。

見終わって「すぐに順位が変わるんですけど・・・。」



猿で行く (92.8)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


大人計画+マダムキラー Vol.1「猿で行く」8月17日2時半(1:54')
新宿/シアタートップス 前1000円 当1200円 8/13,14,17,18(4ステ)
監督/藤田秀幸+松尾スズキ 脚本/松尾スズキ・宮藤宮九郎 客160(満員)

企画集団マダムキラーは大人計画の作家陣と映像作家の藤田秀幸により、92年4月
に結成された。藤田は大人計画の芝居の中の映像全作品を撮っている。先日の「演
歌な〜」の8ミリ映像も手掛けていた。「猿で行く」は、大人計画役者陣に加え、
元パラノイア百貨店の林和義・山崎一、AV男優兼監督の井口昇、ワハハの吹越満
らの「演歌〜」組に加え、健康の手塚とおる、元健康のまつおあきら、大人計画振
付師にして歌手の八反田理子、マシュマロウェーブの小林拓生、川勝正幸、中山亜
弓、松尾貴史らが参加。それぞれの個性を発揮していた。同時上映は「サエキナイ
ト」での劇中映像「パレード万歳!」。

だから最初に言うべきでしたが、映画(8ミリ)です。でも、この公演の構成は、

1.「浅草4天王(立石、宮藤ら)」によるボーイズ漫談(10分)
2.「松尾スズキと人造妹」による漫談(5分)
3.「八反田理子」オンステージ(デビュー曲「形からはいろう」3分)
4.「猿で行く」上映(1時間20分)
5.「猿で行く」出演者によるレビュウショー(5分)
6.AV対談・温水くんと井口くん(5分)
7.「パレード万歳!」上映(5分)

とにかく出演者が大人計画ですからね。一種のパフォーマンスですよ。で、Rです。

ちょっとヤバイぐらい面白いぞ。松尾作品は映像でも可だということを証明してしま
った。うーん、まいったなあ。

●幼なじみの仲良し6人組の男達、もういい年だ。みんなプラプラしてるぅ。アキ坊
は警察官だけど、弟が頭が弱いのでみんなで観察・実験して遊んでる。仲良しだ。
カッチャンはフミオの勧めでピラミッドグループに入る。会員を増やすとガッポリ
儲かる仕組みだ。ヒマな主婦を口説いたりしてる。アキ坊は警察官だけど、オンナ
が妊娠したりしてる。みんなでピラミッドしてて会員獲得に必死になる。手にいれ
たリストでオンナを誘って海に行く計画。直前で退け物にされたヨッチャンは、ぐ
れて芸能人になってしまう。アキ坊は警察官だけど、オンナに飛びげりくらわす。

ヨッチャンが吉幾三と共演している。所ジョージとも共演している。CMだ。大出
世だ。不思議な宗教団体に入会したら、デビューできたんだと。なら、みんなでデ
ィナーショーやるべぇ。カッチャンは燃えた。でも当日、お客が来ない。みんなで
ヨッチャンをリンチする。そこへ来たのが、アキ坊の頭の弱い弟だ。そいつがアキ
坊の拳銃をヨッチャンに向けてぶっぱなす。みんな仲良しだ。

確かに大人計画の作品は、松尾スズキの「ホン」が第一です。演出的には、松尾さん
が結構つかや転位が好きと知られているように、オーソドックスです。その点で、映
像も可なのでしょう。もちろん、普通の映像作家の撮り切れるものではありません。
アップを多用してのセンスが重要であり、藤田さんは効果を上げてます。選曲も重要
です。良かったなあ。編集とかむちゃくちゃですけど、それを補って余りある才能で
す。暴力的なカメラワークと、破壊的なセリフが、相乗効果してますね。

特に、警察官の女が「あなた(小坂明子)」を歌っている幸せムードを、警察官の飛
び蹴りでカットアウトするシーンと、みんなでヨッチャンをリンチするシーンでの感
動的な音楽には、わかっていながらはまってしまいました。後者で泣くとこだったぜ。

またしても新井亜樹に3000点。手塚とおるも水を得た魚のように生き生きしてる。
小林拓生も徹底的だ。小劇場界が誇る「バカユニット」として映倫の網の目をくぐっ
て、長く活動してもらいたいもんです。

松尾スズキは、1.溶解ロケンロール、2.悪人会議、3.猿で行く、4.演歌な〜。

見終わって「こおゆう映画に出演するのって楽しいだろうなあ。みんな嬉々としてん
のな。出れなくて悔しがってるバカも多いことだろう。」



鼻と小箱 (93.5)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


5/30(日)7:30-   TOPS  大人計画  '93不穏な動きシリ-ズ2
   「鼻と小箱」  松尾スズキ、温水洋一        階段2列中央   
 
    3年前の公演では、最前列で、温水氏に肩に足をかけられたのも、
   良い思い出です。今回は、お客で遊んだりしません。ちょっと、残念。
    ていねいに、細かく造られてます。松尾スズキ、成熟(?)の証明か。 
   おなじみネタもうれしく。踊る松尾氏を観れたので、うれしさも倍増。
   幕間、藤田秀幸氏の映像が、おもしろかっこいい。鉄男以来のうれしさ
   です。ネタがみんなわかるのもいいよね。
    本公演も、こんな感じでいって欲しいものです。



(下の文章の文責:一寸小丸さん)


●5/31 7:30〜「鼻と小箱」シアタートップス

大人計画不穏な動きシリーズ2。前回の「SEX KINGDOM」を見て「私はやっぱり大
人計画が嫌いだ」と確信を持ちました。その理由は、天才松尾スズキの世界を描く
には、あまりにも役者が未熟だからです。松尾スズキ作品は、悪人会議の達者な役
者陣や、竹中直人らの狂気の役者によるテレビ化、あるいは高度な映像処理による
マダムキラー映画などでのみ構築できるのであり、直接的な表現となる舞台で、現
在の役者では、ほとんど表現できていない。個性的な役者達ではあるが、まだまだ。
そのことを3年前に初めて見た時にも感じました。面白くなかった。なのに見続け
ることになったのは、その公演で終演後にオマケでやられた「鼻と小箱」の松尾・
温水二人ユニットがすごかったから。この二人の描く世界はすげかった。
てなわけで、今回もすごかったです。特に松尾さんは天才ぶりを発揮しまくって
ます。世の中が隠蔽しようとするものを白日の下にさらします。また、不条理から
文学物から、エンタテインメントものまで、様々なものを並べました。藤田さんの
映像(幻の大人計画版コーラCMも見れた)もいい。現実に行なわれているイベン
トをフィクションにからめた作りが、スリリングだったなあ。



ゲ−ムの達人 (93.9)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


9/5(日)7:00-9:00   晴れ   ザ・スズナリ    大人計画
  「ゲ−ムの達人」 作・演出:松尾スズキ

 松尾スズキ、大復活のきざしか!。リアル・マジック演劇の快作。観ないとだめよ
 新機軸(?)をうたいながら、空振りつづき。松尾スズキも、もはやこれまでか。
 と、思ってたら。帰ってきましたよ。あの、モザイクサイケSF冒険大河活劇が。
 
 お話し。昭和20年。東京に原爆が落とされた。焼け野原の東京に、ロボット会社
 蛇寅社設立。表一(温泉)が、ロボットを売り込んだ鬼狗里(後に佐渡が島と呼ば
 れる)、日本からの独立を宣言。鬼狗里に乗り込んだ表一は、スパイ容疑で拷問。
 自白剤での自白ショ−で、スタ−になる表一だったが・・。
 表一の三人の妻。火星。天皇仮面。追い付く弟、裏一。UFO。脳味噌ぐるぐる。

 演出。構成。よいです。役者が多彩で、初演の水準を越えてます。問題点クリア。
 みんな、なにを考えて演じているのか、解りません。ぞくぞくします。グラチェ。
 ただ、松尾自身の出番が少ない。久留蝶丸の登場でも満足しません。松尾、もっと
 踊ってくれ。片葉みはるは、いい役でちゃんと芝居してた人だった。再発見。

 ギャグもしっかり再演したきっちり芝居。さすが演劇界の良心地獄、大人計画。
 この野蛮なリアル・マジックを、新作で復活してほしい。期待してます。
 
 ところで、松尾氏の狛江9月公演。これの主旨、三こと主義。
 もっと「ひどいこと」、もっと「ふざけたこと」、もっと「ほんとうのこと」。
 これに連動した「悦び組」。会場で定期購読を申し込みました。大人計画の事務所
 でも受付中。たぶん、面白いと思う。今月のテ−マは「街で見かけたキチガイ」
 楽しみですね。
 


愛の罰 (94.5)

【概要】
  センスホロコースト状態の、アナーキーな時間(パンフより)
【ストーリー】
  女優をやめた女が、故郷の島に帰る。島には、不可解な人間達と、
  死に歩き達。(ゾンビのようなもの)。ボートでやってくる、破壊
  工作班に、フィリピン嫁。そして混沌……
【色】
  救いもオチもないニューワールド(パンフより)
【ひとこと/ひとりごと】
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   舞台には、不快の匂いばかりがたちこめている。

   小学校というのは、とても不思議なところだった。ただ地域だけで区割り
  されて、農家の息子もお店の娘も社長のガキもスナックのチビも、貧乏人も
  金持ちも、とーちゃんがいない少女もかーちゃんがいない少年も、日本人も
  日本人でない人も、健康な人も病気持ちの人も、自由なひとも不自由な人も、
  天才もバカも、変態もきちがいも、みんなみんな一緒に存在していた。いつ
  も誰かがひどくいじめられ、いつも誰かが暴れていて、別の誰かはいつも笑
  い、また別の誰かはいつも沈黙していた。いつしか僕はそういうところから
  隔離されて、そのままずーっとこうしてやってきたけれど、あの頃の理不尽
  で混沌とした世界の手ざわりは、今でもある種の恐れと不快感をもって思い
  出すことができる。

   朝鮮、フィリピーナ、小児マヒ、車椅子、びっこ、かたわ、きちがい、ち
  んぽ、しっぽ、ブス、拳銃、ナイフ、弓矢、石、打撲、銃撃、出血、流血、
  内臓、死体、しにあるき、指落とし、兄妹相姦、ホモ、電気ショック、ゲロ、
  うんこ、強姦、水死、死体姦、人食い、エイズ、スパイ、監禁、…………

   不快さは、不埒な笑いへの誘惑を携えつつたちこめ、それにあがらうべく
  僕のモラルは必死に立ち上がろうとするけれど、理不尽は舞台をますます縦
  横無尽に駆けて、僕のうすっぺらい過保護のモラルくんは、吹き飛ばされま
  いと過剰な自意識にうちふるえるばかりだ。

   自意識?

   この舞台をみて、過激なブラックユーモアが小気味よい、なんて澄まして
  言ってしまっていいのだろうか?いや、そういう感想は、清廉すぎるように
  僕には思える。清潔で、落ち着いて、秩序だっていて、均質で、……、そん
  な僕達の世界がもしかしたら閉じたまぶたの裏にうつったまぼろしにすぎな
  くて、恐る恐る目を開ければ、ほら、そこにはあの日のあの混沌が……
----------

   万人向けではないと思いますが、強烈で力のある芝居でした。
   当日券もあるようです(この日は、三十人くらい並んでいました)。
   (大人計画 03-3327-4333 / 本多劇場 03-3460-0005)

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【愛の罰 AI NO BACHI 〜生まれつきならしかたない〜】 大人計画
作/演出 松尾スズキ
CAST 松尾スズキ・片葉みはる・池津祥子・山本密・顔田顔彦・村松利史
     久留蝶丸・阿部サダヲ 他
  1994.4.27-5.2 下北沢:本多劇場 全席指定(当日\3500あり)
  4.27(Wed)初日 3列目上手より観劇
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(下の文章の文責:まねきねこさん)


5/1(日)2:30-4:30PM 晴れ 下北沢・本多劇場 大人計画
 「愛の罰」      作・演出:松尾スズキ  満席

 きれいにしめてくれて。すっきり、わかりやすい大人計画。寂しい期待外れ。
 お話し。朝鮮半島が見える九州の小島。2、3年にいちどは死人がよみがえる
 「シニアルキ」が名物。尻尾をもつ人間。気がふれて島に戻った女優・・。
 過疎、閉鎖、差別、暴力と自虐の島、破滅までの狂気の沙汰。

 ここ半年の悦び組(ファン会誌)でもうかがえる変態や、き○がいとの交流が
 反映したのか。さまざまな異常ぶりが板について演じられる。
 これがなんか切ない。悲しくなったりも。もろスプラッタもないんじゃない。
 こんな大人計画は寂しい。欲しいのは、得体の知れなさと爆裂する奇天烈。
 これからどうなるの、大人計画。

 ただ新井亜樹をひさびさに観れたのが、なんかうれしかったねこ。
  東京 公演は終了

 といったところでごきげんよう まねきねこ


嘘は罪 (94.9)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


9/4(日)7:40-9:40PM 晴 新宿・シアタートップス 大人計画プロデュース
 「嘘は罪」      構成・演出:松尾スズキ   超満員

 キテル台詞が◎。死ぬほど笑う。きれいな今回。サイコ・ホラーとしても○

 お話し。水没した村からやって来たダム兄弟。四人ともおかっぱかっぱ。長男の
 一郎(手塚とおる)は、破壊衝動があり、サイコ・セラピーを受ける。治療によ
 り、深層心理で出会ったものとは・・・。
 
 グロ、エロは小。なかなか都会的(?)な世界の今回。大人計画が初めての人も
 安心(ゲ○をかけるとかないし)。奇天烈展開は、そこそこ。会話と仕草がキテ
 テいい。き○がい研究*の成果も生きてる。全然、先が読めない会話には、ぞく
 ぞく。フリージャズ聞いてるみたいに、気持ちいい。おまけに、笑える。
 そこはか色がある雰囲気と、もてもてを巡る哀しさも、隠し味で効いてて○。
 (*ちなみに、冒頭の薬物投与症例のスライド。おやじ1は「エイトマン(本名
 :八郎 上野池ノ端)」、2は「あたい(川崎駅前)」。どっちも、ものほんの
 き○がい。観劇の帰りに、会いに行くのも一興かと。)

 トラウマが、第2の人格となって隠れているというサイコ物。とてもあっさりし
 て、悪戯な恐怖とかなし。巧いが、笑い過ぎで疲れちゃって、味わう体力なし状
 態。残念ねこ。

 手塚とおるは、はまる。突発する異常さがすごい。東京乾電池出身の伊沢磨紀は
 淡々と持ち味で、はまる。青い鳥だけじゃなく、こっちも常連になって欲しい。
 徳井優は、兄さん的存在と狂暴さで、はまる。なかなか、いー配役です。
 あと、阿部サダヲ、宮藤官九郎、工事現場2号、松尾スズキは、いつもどうり。



自慢☆自慢 (94.11)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


11/12(土)2:30-4:30PM 晴 下北沢・駅前劇場 大人計画部分公演
 「自慢☆自慢」      作・演出:宮藤宮九郎 ほぼ満員

 松尾スズキの本じゃなくて、温水、松尾、片葉さんとかいない若手公演。
 前と間隔15cmはある、ゆるい桟敷でゆったり。あと階段、椅子3列ずつ。
 お話し。あってないような。池袋アメリカ化・独立計画を図る中国人、それを
 探る当局管理官と、アメリカ行きを夢見るき○がい男と有象無象達の顛末。

 クスリやってかいたんじゃないの。な、めちゃ芝居。例えば、ラスト。なぜか
 娘をめぐりボクシング勝負の父と入国管理官、パンクロッカー主婦のコンサート、
 OLと豆腐屋青年の突然の恋が、同時に展開。なんだかわかりませんね。
 ともかく、ばらばら、脈絡なく、突発する展開。わざわざはずすギャグと間合い
 こういうの楽しいねこ。でも、全体なんかゆるくて、脳味噌ぐるぐるパニックと
 はならず、残念。中途のビデオは、こまかいカット割りでかっとぶサイケな物。
 藤田秀幸の映像はいいなあ。たるかった遊気舎の映像やった人は見習ってほしい

 役者。宮藤さんはいい。とぼけてて、切れてて。山本密は、ばかやってもクール。
 不思議な存在。気になる。金子清文は、暴走。うざったいけど、許せる気にさせ
 る。伊勢志摩は、艶かしい。もとストリッパー水上乱は、性格良さそう。それより最後
 脱いじゃてのでかい胸(E,Fカップ?)に気がとられる。ああ、しょうもない
 おやじねこだ。



口から花のさく女 (94.12)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


12/17(土)2:30-4:10PM 晴 下北沢・東演パラータ 大人計画部分公演
「(怪奇暗黒片思いロマン)口から花のさく女」作・演出:井口昇 満員

 意外・すっきり、恐喝オカルト恋愛劇。独特美意識あり。盛り込みちと多は△。

 東演テクテクパラータ。ひさかた駅から15分。松尾スズキは、チャリで乗り付け。
 客入れ音楽。ギムナジウム、美少年、雪に血痕な悲嘆歌。時代錯誤。結構気に
 いるねこ。気分も沈み、いじめの暴力気分も芽生えて、観劇準備よし。

 お話し。悪魔っ子のもてもて阿部君(阿部サダヲ)の手で躍らされる男女のドツ
 ボな恋の顛末。悪いやつ、いーやつ、もてもて君、嫌われっ子など皆、愛憎の果
 てに死んじゃう。死んじゃえばハライソで幸せ、良かったねというもの。

 井口さんて、きれいなのが好きなのかな。内容はともかく。J.ドゥミ?なミュ
 ージカル仕立て、メロディアスな曲、ヒロインの死ではバラの映像と花びら、と
 か。エロなし、グロ・暴力そこはか。血みどろ場面も、妙に口当たりよし。
 ねこ趣味の一部に有り、けっこう気に入り。でも、盛り込み多いのと、無駄に思
 えるとこ多。実時間より長く感じるとこが、△。

 役者。じゃ、阿部サダヲがめだつ。茶目な動きと通る声、可愛め顔。よいよい。



COUNT DOWN (95.4)

−−−【COUNT DOWN】−−−−− 大 人 計 画 −−−−

「嵐の夜、親戚達がせめて来る」のコピーがキャッチーなこの作品、
内容的には前作『愛の罰』の続編です。大勢の血のつながった人間
達を孤島に閉じこめて死の恐怖にさらし、そんな極限状況における
人間性のあらわれを描いてます。まあ一種のシチュエーションコメ
ディですね。

あらすじ。かつての事故で家族をいっぺんに失った女子高生レイコ
(新井亜樹)。今日は親戚が集まって彼女を励ます毎年恒例の船上
パーティー。ところが船は嵐で難破。一同、漂流の末、謎の島に流
れつく。さあ大変。人が次々死んでいく。混乱の人間模様。爆発す
る罵詈雑言。剥き出しの本性。政府軍まで攻め込んできて……。

まったく身もフタもない芝居です。前作と比べると、2点の身もフ
タもなさが加わってます。ひとつは、世界がカウントダウンされて
いて登場人物達の死期はあらかじめ決まっていてそれを観客が知ら
ざるをえないこと。もうひとつは、レイコの身もフタもない視線が
常に舞台にあってそれを観客が引き受けざるをえないこと。この2
点によって、観客は物語に没入することを阻止されます。逃げ場が
ないのは登場人物だけじゃない。ほんと、身もフタもないです。

身もフタもなさは、鏡になって観客の心の内を写します。例えばフ
キエ(池津祥子)がハルヲ(井口昇)に身もフタもなく「ハゲ」と
いい放つとき、観客は、フキエってひどい女だ、と思うかもしれま
せん。その後、そういうことを言わせる松尾スズキは悪意に満ちた
男だ、と思うかもしれません。しかし最後には、ひどさも悪意も、
それをそう感じた自分の中にしかないのではないか、という疑問に
とらわれるのです。マジメな人ほど落ちやすい、松尾スズキの「悪
意に満ちた」罠。

ひどいだとか悪意がどうのとか言わずに、ただハゲが「ハゲ」と呼
ばれるのをみて「わはははは」と笑い飛ばせば、少なくとも悪意の
罠からは逃れられるし、爽快だったりもします。

私は、身もフタもなさを、時に爽快に思い、時に苦手だなあと思い
つつ生活してます。陳腐でわかりやすい「真実」や「正義」に逃げ
込んで、目の前の出来事から目を背けるのはイヤですが、時には見
たくないものを隠蔽したりウヤムヤにしてごまかしちゃうこともあ
ります。爽快かつ苦手。笑えるけど笑えない。少なくともその矛盾
を確認し、バランスを見直すきっかけを与えてくれるという点にお
いては、大人計画の舞台は私にとっては貴重です。今後もイヤイヤ
ながらみにいくでしょう。

ちなみに今回の舞台、前作よりエグさはだいぶ抑え目です。親戚の
うさんくささがあまり表に出てなかったのは、期待外れでした。

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【COUNT DOWN】 大人計画
  作・演出:松尾スズキ
  新井亜樹(レイコ)池津祥子 松尾スズキ 阿部サダヲ 井口昇
  宍戸美和公 片葉みはる 顔田顔彦 宮藤官九郎 伊勢志摩 他
 1995.3.29-4.9 バウスシアター 3.31Fri Sw 椅子2 満員?
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(下の文章の文責:まねきねこさん)


4/2(日)2:30-4:30pm 晴 吉祥寺・バウスシアター 大人計画
 「COUNT DOWN」 作・演出:松尾スズキ 満員(400?)

 お話。家族を惨殺された高校生レイコを、励ます親戚の船上パーティ。その船が
 沈没、島に流れつく。ゾンビ「シニアルキ」がばっこ、自衛隊が駆逐射撃する
 そこ。地獄のパーティーは破滅にむかう。本多でやった「愛の罰」の島、再び。
 
 何の権利があって?の心にもない善意、聞いた風な美辞麗句を、踏みにじる。
 結局、自分大事の欲求が最優先。強い説得力と魅力を感じるねこ。もっとも、
 対岸の火事またはフィクションと思えばこそ。安心して、地獄の様をけらけら
 笑う。なんてこと書いてる、ねこも撃たれますね。確実。

 レイコ:新井亜紀が、家族の死体の脇で「笑っていいとも」を見てる冒頭、◎。
 無感動な口調に、ぞくぞく。死して後の誕生なんてラストは、きれいで一瞬泣き
 そうになる。はったりに泣いてどーするか。ギャグは、小爆発で物たんない。
 「浮気女はうけ口のシャケの群れ」「何じゃそりゃー」とか、わかんないのが、
 好き。あと今回、宗教がより具体的に上げられる。松尾は学会員に?とゥ褐J
 るねこ。この辺、6月にでる劇団ファン紙「山と警告」(予約した)で、明らか
 になるか。

 今回、焼き直しくさい。もっと、得体の知れない展開の大人計画が観たいねこ。
 (3/29-4/9)



イツワ夫人 (95.07)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


7/23(日)2:30-4:10PM 晴 下北沢・駅前劇場 大人計画部分公演(03-3327-4333)
 「イツワ夫人〜一度でいいから許して下さい」 作・演出:久留蝶丸
 前売2600、当日2800 桟敷席最前列中央から   超満員(180)

 いつのまにか、メノジ百科解散。で大人計画入?の久留蝶丸、新井亜樹出演。ひ
 さびさ、久留蝶丸の本。
 お話。ねらった獲物は、苦も無く殺されるから、死体は嬉しいよねの殺人マシー
 ン、イツワヨシコ(新井亜樹)。コードネーム、アグネス(なんかいい)。殺人
 報酬は、地蔵地蔵。供養はすれど、地獄の呼び声。もう殺しはできないと言う彼
 女。にボスのツクモ(久留蝶丸)は刺客、実は夫(宮藤官九郎)を差し向けるが

 新井亜樹を観に行く。う”ーん(うの30%濁音)の困り声と、無表情な困り顔
 (変?)が見れてうれしい。寒々とした心にまたしびれます。下から見上げると
 、けっこ足とかすらっとしてるし、ピアスの穴は3個ですか。うーん。
 でも、今回の困り方は、もひとつ。否応無くやんちゃ者にされるの期待してたの
 に。吹き矢、吹くとかさ。
 久留さんの本は、あさはかトレンドとか、偽善とかの笑い飛ばし?ですか。それ
 よか、歯が浮く決め台詞、諺、4文字熟語とかを、好きなように転がすとこ、○
 可笑しい。

 阿部サダヲが、いろんな役で笑いとる。うわさじゃ鬼畜らしいけど。お茶目なも
 てもて君ってとこ。藤田秀幸の映像、かっこいい。50cm前で見ると、脳がぐる
 ぐる。気持ちいい。音楽。モダンジャズ、ちとボサノヴァ、あとバカラックです
 か。ねこ趣味で○。(7/20-23)

 客入れ。いつも通り、階段に並ぶ。けっこ誘導して、荷物とかも預かりにきてく
 れる。あと、階段に整理番号を書いて貼っておけば、もう少しスムーズに列つく
 れるのにね。



のろやか (95.08)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


8/26(土)2:30-3:30PM 晴 荻窪・アールコリン 大人計画部分公演(03-3327-4333)
ハイスクール悶々劇「のろやか」 作・演出:正名僕蔵 前売2000,当日2300
 最前列下手より 客席満員(80?)

 お話。可愛め新名(桑畑虚)はもてもて。けど、変なやつばかりで脳はぐるぐる
 クールに、き○がい描いてる。律義に持論の繰り返し、会話になってなくて一人
 よがりなとこなど。全体変なとこあっても、それだけなのがいい。ドライで○。
 上演1時間も苦がなくて、○。この後、高校演劇観たんだけど、あれ1時間がお
 約束。そんな裏あってもしょうがないが、ちらり関連を思う。

 役者。大人計画のペット?かと思ってた桑畑虚。可愛い。男がほっとかないのは
 劇とおなじ?。性格の悪いのもいい毒味。お付き合いしたくないけど。皆川猿時
 は、べたなお笑いと顔。志村けんのばか殿とか好きそう。(8/25-27 5ステ)



熊沢パンキース (95.10)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


9/29(金)7:40-9:45PM 晴 下北沢・ザスズナリ 大人計画部分公演(03-3327-4333)
「熊沢パンキース」 作・演出:宮藤官九郎 前売2900、当日3100
  桟敷最前列上手より 客席満員(230人、当日券15枚)

 部分ながら松尾スズキも入って、亜・本公演の今回。満員なれど、桟敷はそこそ
 この混み様。ここで天気予報。最前列、ところにより血の雨(気持ちね)。

 お話。ねたばれ・ぴあレベル。熊沢という盆地。野球やらVシネポスターありの
 スナック。での愛憎ぐるぐるのやけっぱちラリホー顛末。ちと具体的に。かつて
 の野球少年達が慕い恐れる、監督(松尾スズキ)は不治の伝染病。南洋島での彼
 らの知らずの冗談故の発病。過剰に気をつかう周囲と、笑顔でなにかにつけひど
 く攻める監督。彼らの姉妹への愛欲も取り込んで、伝染する破局は最後の試合に
 向かって加速していく。といったところ。

アイドル乗りダンスとか、キャッチな反面、きちんと暗い内容。演技はエキセン
 トリックに陽気、変だったり。そのせいか、見た目・直球暗くないのは救い。
 これでもかと、憎しみ相関がかかれた本は丁寧。登場人物の行動に理由と説得力
 あり。その点わかりやすい。反面、もの足んなさも、ちとあるねこ。
 ラスト近く。無限地獄から抜けようと、犬ころみたいなじたばた姿。涙もので○
 
 役者。松尾スズキの存在大きい。いやらしさ倍増。井口昇は、野球のユニフォー
 ムのせいか、眼鏡のせいかさわやかに見える。不思議。阿部サダヲはかわいく、
 もてもて君らしく。顔田顔彦のひたすらシャウト発作演技、真摯。恐れ入るねこ
 (9/28-10/1 6ステ)


松尾スズキ焼きうどんを唄う (96.5)

そんなわけで私も行って参りました。情報誌等ではあまり宣伝され
てないイベントでしたので、行けずに悔しがっている方も多いかと
思います。でも大丈夫。たいしたことなかったです。

まあ、ギャラが客の飲み食い代の20%ってことですから。私は1
0時間半店にいて、4100円を支払いましたから、うち820円
が松尾スズキ氏の取り分となったわけです。私なんかはこれでも上
客の方で、千円くらいで粘ってる人もたくさんいたはずです。スカ
スカとはいえ6時間以上やってくれたんですから、十分エライとい
えましょう。

スカスカな内容の中でも特にひどかったのが、宮崎吐夢のトーク。
満員の熱気で客席の我々は頭が朦朧としてるってのに、すんげーつ
まんない個人的な事柄をえんえんとしゃべりやがんの。まあ彼自身
は変人ということで説明がつきますが、松尾スズキは一体何を思っ
て彼を起用したんでしょう。わかりません。まあおかげで客が減っ
て呼吸が楽になりましたけど。

松尾スズキに関して残った印象は、ああさすがにこの人演出家なん
だなということです。劇団員のやることを冷静に見て、的確な評価
を下し的確なツッコミを入れてました。池津+鈴川のメイキングオ
ブコギャル漫才のコーナーでは、実際に演出する様子もみることが
できて面白かったです。

ロフトプラスワンでは今後も、演劇絡みのイベントがちょくちょく
開かれるようです。今月は、渡辺えり子とか、WAHAHA本舗と
か。気になる人はチェックするとよいでしょう。


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にしかど(nskd@enpe.net)