ショーマ


概要
スピーディーな舞台で大人気の劇団。男優・女優ともに美形で魅力たっぷり。高橋いさをも傑作「八月のシャハラザード」を生み出すなど絶好調。

構成員
主な作家
高橋いさを
主な演出家
高橋いさを
主な役者
川原和久
山本満太
松木史雄
渡辺美紀
西田薫
小梶直人
尾小平志津香
神谷昌志
木村ふみひで
主なスタッフ
劇団の公式ホームページ
http://www.interq.or.jp/kanto/fumi/showma/

過去の公演

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Vol.17 クラウド・ランド年代記 (90.11)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


ショーマ Vol.17 「クラウド・ランド年代記」11月11日2時(2:00')
池袋/東京芸術劇場隣テント劇場 3000円 11/10〜13 名古屋、大阪、神戸、赤坂
作・演出/高橋いさを 03-565-4748 客300(定員700)男女=3:7

1行ですんじゃうつまんないストーリー。タイトルがおおげさで意味ない。
確かに役者はかっこ良く・・・みんな同じ顔に見えるけど。

会場はテントと言っても、幅30m長さ70m程で、舞台の間口6間、奥行き
8間ぐらいある。それなのに3間3間ぐらいしか使ってない。こじんまりした
会話劇なの。テントったら野外に等しいんで、隣はバス発着場なんだから、ち
まちま会話してても集中できません。つーか、そーゆー条件を与えられたら、
なぜ演出を変えないのか?テントにはテント用の、野外には野外用の、イベン
トにはイベント用(今回はお祭りなのに)の方法論があろうに。がっかりだ。
(関西とかのちゃんとした小屋では良いかもね)

第4世代の劇団(80年代前半結成)はつかの影響から逃れられない。ショー
マも、音楽の使い方、変化、照明、セリフ回し等々。しかしそういった、表面
的なとこばかり吸収して、肝心なものがない。パッションの込め方、尋常じゃ
ないテンション、そしてホン。お客の価値観を刺激しなくっちゃ。何がカッコ
いいのかを考えてよ。



Vol.18 極楽トンボの終わらない明日 (91.5)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


ショーマ Vol.18「極楽トンボの終わらない明日」5月14日7時(2:11')
新宿/シアタートップス 全指3200円 5/10〜6/9(31ステ)
作・演出/高橋いさを 03-5485-8791 客140(9割)

82/10日芸の学生劇団から設立。私は池袋テント公演に続き2回目の観劇。
TOPSで1ケ月だし、3200円も取られたから、言いたいこと言うもんね。

私の許容範囲を越えてらあ。前回の印象が悪いからといって偏見を持って
見るのはいけないから、必死で素直になろうと努力したんだけどどうして
も、安易なストーリーで、安易な演出で、安易な展開で、とても褒められ
ない演技で、低いテンションに思え、ちっとも魅力を感じられない。最後、
感動的な音楽をガンガン流し、感動的なシーンを感動的に走り回り、これ
でもかこれでもかと続き、ほとんどしつこい。キャラメルボックスだ。

明るく楽しい刑務所ではサークル活動が盛ん。演劇部に入った主人公は、
何度失敗しても脱走を試みるバカ。いつしかみんなの期待を背負い、あき
らめたかに見えたのに、最後の脱獄を決行する。男のロマンってやつかぁ。

面白くなりそな話しなのに私にはテーマが逆に思える。糾弾すべきは、声
援を送ってる良心の見物人だ。犬死だもの。犬死させたんだもの。

見終わって「林あまりだよなあ。」



教祖リチャード (94.8)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


8/25(木)7:00-8:20pm 曇 池袋 ル・ピリエ  平成元年プロデュース
 「教祖リチャード」   構成・脚本・演出:高林幸兵  客40人

 シェークスピアからは遠いけど、リチャード3の動機を独創展開の今回。

 1年振りくらいに観る。骨太ながら小気味よく、独特な展開で好きな劇団。
 マクベスを野球界の内紛にしたりなど、ユニークなシェークスピア移しかえ第6弾
 今回は、あの血みどろの王権争い劇、リチャード三世。
 お話し。舞台は、現代日本の新興宗教・ホーム真実教団。せむしの「少女」(リチ
 ャード:水野明美)は、不具が治癒すると言われ入団。教祖らは、直ることない
 彼女の治癒を、霊能力の昇級試験の課題とし、金儲けを画策。やがて、幾多の気を
 受けたリチャードは、力をもち幹部らを操作し始めるが・・。

 相変わらず毒があるブラックな設定、台詞。短い上演時間でのタイトな構成。役者
 の声がみな前に出るのもいい。手応え○。ただ、暗転が多いのはともかく、進行の
 テンポからすると、ちと長くて残念。初日のせい?。

 後半シェークスピアの原作から離れる。謀略につき動かしたものが、なんであるか
 に、焦点を移して。(ねたばらしになっちゃうけど)それは、罪と犯すことの恐れ
 と快楽=兄との近親相姦=背のこぶとの融合として、描かれる。そして、最後は開
 放された姿=教祖のリチャードとして再生。これは、予想外の展開。デコさん主演
 の流山児にしたって、原作の筋はそのままだった。色はつけても、こんな変えたの
 はないのでは。シェークスピアとは違うけど、独創的で面白く観れたねこ。


アメリカの夜

【概要】
  映画の中の世界。正しいストーリーを巡る作中人物と闖入者の騒動。
【ストーリー】
  映画のスクリーンの向こうの世界に異変が起きている。何者かの手によって
  映画のストーリー進行が次々と妨害されているのだ。彼らの名は、ストーリ
  ーバスターズ。その正体は、スクリーンのこちら、現実世界からの闖入者達
  だ。
  彼らの魔の手は、愛と青春のボクシング映画「愛のクロスカウンター」の主
  人公オスカー(松木史雄)とナンシー(渡辺美紀)にも伸びつつある。映画
  のクライマックスとなる試合前夜の電話中、ナンシーの部屋には小野寺(川
  原和久)率いるバスターズが、オスカーの部屋には服部と名乗る新たな闖入
  者(細山毅)が現れ……
【色】
  スピーディーな展開、派手なアクション、大音響。
  ギャグを散りばめながらもはっきりした流れがあり、素直に観れる芝居。
【ひとこと/ひとりごと】
  川原和久は、演技が硬軟自在で深みもあり、素晴らしかった。
  展開にスピードとパワーがあり、それだけで引き込まれてしまう魅力がある。
  惜しいのは、スピードとパワーの裏に深みが感じられなかったこと。
  観劇中は引き込まれるが、見終ったあとに余韻が残らない。
  小野寺と服部の人間関係をもう少し詰めるとか、映画的ストーリーの破壊と
  いうふるまいがまたひとつの映画的ストーリーを構成してしまう矛盾をクロ
  ーズアップするとか、何かもうひとひねり欲しかった気がする。

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【アメリカの夜】 劇団ショーマ Vol.21 作・演出:高橋いさを
  1994.4.9-20 新宿:シアターサンモール
    4.19 Tue 5列目中央より観劇(客席:超満員)
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八月のシャハラザード (94.9)


● プレビュー公演をみてきました。役者の緊急交代もありました
し、舞台の出来が心配だったのですが……。

● 素晴らしい。いやほんとに。笑って泣いてどきどきして、とい
う直球勝負の芝居が好きな人はぜひぜひ見にいきましょう。
公演は9月7日まで、チケットはまだ余裕があるようです。
渡辺美紀にこだわる人は復帰を待つのも手ですが、代役の坂口
理恵の健闘ぶりをみたい人は、是非お早目に。

● 以下の私の感想は、見終った後にでも読んで下さいませ。

● この芝居の一番の勝因は、川原と山本の手をスカーフでつない
だことでしょう。お人好しで脳天気、売れない役者で三枚目の
山本と、人間不信でクール、腕利きの犯罪者で二枚目の川原。
二人とも、「いかにも」なキャラクター設定ですが、役者がい
いので役柄の嘘っぽさが吹き飛んでます。この方向性の異なる
ふたつの強力エンジンを連結しちゃうんですから、これは面白
いことになります。二人の反発と激突と交流、これがこの芝居
を支えています。

● お話は、一言でいえば「ゴースト」ものです。死によって引き
裂かれた何かをめぐる想いの物語です。何かというのは、山本
さが、川本を殺した二人組には罪悪感が、それぞれ残ったまま
行き場を失ってくすぶっています。そこに、死後の世界への案
内人=坂口演じる夕凪の、個人的な想いが重なります。果たせ
なかった願い、伝えられなかった想いを救うべく、夕凪はひと
つの魔法の力を借りるのです。

● それらの願いが果たされ想いが伝えられることが、はたして不
滅の魂にとって、あるいは生きて残る人間にとっていいことな
のかどうなのか。この点についての深いつっこみはありません。
これが不満といえば不満です。が、「いいことなのだ」という
方向でつっぱしることで、ラストのカタルシスが成立するのだ
し、それが正しいのかどうかについては、終幕後に観客ひとり
ひとりが胸の中で問い直せばそれでいいのだという気もします。
だって、本当の結論は、舞台の上の彼ら自身にさえ、ずっと後
にならないとわからないに違いないのですから。

● 役者について少し。川原、山本はほんとにすごい。連結された
あとは、特に二人の個性が際立って、圧巻でした。笑いを取る
ところでは拍手まで起こってました。他では、人の良さがにじ
み出ていた劇団座長役の木村、緊迫した状況で冷酷になる女と
取り乱す男の性が好対照だった尾小平と小梶。西田薫は、後半
ぐんと良くなって、ラストは涙を誘う熱演でした。私はこの人
大好きですが、今回の役はむしろ渡辺美紀向きでは……、と思
ったりもしました。急遽代役の坂口は、中盤過ぎたあたりでせ
りふのミスを連発し、本来の実力を完全発揮というわけにはい
きませんでした。しかし、ピシリとしかりつけるところや苛立
って訴えるところなどは本領発揮という感じで、この役は渡辺
よりも坂口の方がはまりかもな、と思えるほどでした。こころ
から拍手を送りたいです。

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作:高橋いさを+ストーリーバスターズ 演出:高橋いさを
志=ひとみに片想い)木村ふみひで(木島=座長)神谷昌
志(あらた)尾小平志津香(マキ)小梶直人(梶谷)
1994.8.17-9.7 シアターVアカサカ 全指
8/16(火)プレビュー公演(全自) 4列目中央 ほぼ満員
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(下の文章の文責:まねきねこさん)


9/3(土)2:00-4:00PM 晴 シアターVアカサカ  ショーマ
 「八月のシャハラザード」 作:高橋いさを+ストーリーバスターズ演出:高橋いさを 客席9割

 にくい、泣かせる演出、設定。小気味良い展開。ショーマ、再発見。よいよい。

 お話し。小劇場役者の亮太(山本満太)は突然に死んじゃう。けど、一目恋人
 (西田薫)に会いたくて、お迎え人(渡辺美紀)とこから脱走。自分が見えると
 言う犯罪者、川本(川原和久)と出会って一計を・・。

 死んじゃった自覚ないけど、他人にみえない男。のおかしさ、哀しさ、てのは
 よくある。けど、亮太キャラが愛情感じるとほほさ。これが、感傷に走らせず◎。
 川原さんのしぶいなれど大仰演技とのコンビも、うまい。いい争いには、場内拍手
 付き大笑い。川原さんは、かっこいいだけじゃないキャラにすっかり馴染んだよう
 「ゴースト」で泣いちゃったねこは、亮太と恋人の別れにもぽろぽろ。笑い付きで
 
 脇役が配置だけに留まらず、きちんと皆心情が描かれてて○。高まる緊張感と笑い
 の気持ちいいバランス。雷鳴、風鈴、カラオケなど音のジャストタイミング。決め
 る照明。などなど、憎いあんちきしょうてぇとこ。これなら、まだショーマ観続け
 ようかと思ったねこ。


VS. (95.3)

−−−−− 【 V S .】 −−−−−− シ ョ ー マ −−−−−

 前作の『八月のシャハラザード』が傑作でしたので、今回はやば
いかもなあ、と思ってはいたのですが、まあそのとおりでした。

 カジノ支配者と現金強奪犯、それに脱獄囚も絡んだ男と男の頭脳
と肉体の対決に、愛情友情のスパイスふりかけて、伊東たけしのサ
ックスにのせてハードボイルドに力強く描いた舞台です。

 ストーリーにひねりがない。人間描写と関係描写にふくらみがな
い。まあこれは、ハードボイルドな世界をストレートに押し出すた
めに、あえて複雑さを排したのだということではあるのでしょう。

 しかしそれならそれで、せめて観ているその瞬間にはストーリー
の単純さやらなんたらかんたらを忘れさせてくれるだけの、圧倒的
な迫力をみせてくれないと困ります。この舞台ではそれが不足して
いました。ストーリーが単純で頭の回転が要らず、しかも思考停止
を誘うだけのパワーがないとなると、客は余った頭で仕方なく冷静
な思考をはじめちゃいます。

 特に、ドンパチものは、もう圧倒的にウソが多い世界です。銃構
えておきながら、撃たずにえんえんとゴタク並べて、相手の反撃を
クってあらら形勢逆転、なんてのを何度もやるんですから。客が冷
静に思考しちゃったら、もう、ダメでしょう。

 舞台の大きさがスピード感とタイトさを奪ってしまったというこ
とはあるのでしょうが、これは言い訳にならないでしょう。ショー
マなんですから。

 かなりきついこと書きましたが、つまらないわけではないです。
なぜって、役者にポテンシャルがあるからです。川原和久は相変わ
らずカッコいいし、山本満太はうまいし、今回は気の小さい逃亡者
を演じた松木史雄が特に健闘していたと思います。

 まあでも西田薫の出番があれってのは、アレですね。同じ着物で
も、去年の『ピカレスク・ホテル』と比べると、月となんたら。

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【VS.】 劇団ショーマ vol.23
  作・演出:高橋いさを(作はストーリーバスターズと連名)
  出演:川原和久 山本満太 木村ふみひで 松木史雄 神谷昌志
     渡辺美紀 西田薫 尾小平志津香 小梶直人
     近江谷太朗@キャラメルボックス 伊東たけしon SAX
 1995.3.14-19 シアターアプル 3.18 Sat Sw 2列目 満員
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南国ディアマンテ (95.5)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


4/30(日)1:00-3:15PM 曇 渋谷・BEAM 伊東たけし+ショーマ(LIVE UFO'95)
「南国ディアマンテ」  作:ストーリーバスターズ 演出:平光琢也    客7割(200?)

 TV公開番組趣向。モニタが舞台前方とか奥の壁とか。TVカメラ2台ありとか
 このカメラのやつ放映するの?>フジTV。あれ。下手客席の調整卓に川原和久
 舞台観て笑ってる。結局、芝居に出ず。今回飾りか、スタッフか。

 お話。昭和30年代。生の最初の音楽バラエティショー。本番直前に出演者、食
 中毒でダウン。急遽、出演者間に合わせ。バンドは病院看護婦達。マジシャンは
 警備員。サックスは、なぜか楽屋泥棒(伊東たけし)。初恋の人コーナーは、客
 席からむりやり(本人喜んでたけど)。巧くいくわきゃないの、ばたばた90分。

 TVのモニタもあるから、どんな変な番組になってるか、わかる。おもしろい。
 シャボン玉・・とか、うっしっし巨泉とか。なんか雰囲気それなりで、懐かしい
 >そういう年なのよ、ねこ。バンドは女性だけ。ラテン系。アニメソング・ラテ
 ンアレンジとか。ホーンばりばりで、○。ベースとショートのサイドボーカルの
 子、可愛いかった。えへへ。伊東たけし。あんま喋れなくて、場内くすくす笑い。
 でも、演奏、いきなしディープ。ギャップに客が引く。ばたばたじゃ、場違いな
 感じあり。ディレクター役、加藤忠可は体力あって、いー感じ。

 最後の無理矢理っぽい、スタンディングはちとね。嬉しい人もいたでしょうが。
 全体、ゆるめのわかり易い楽しさ。休日にはいいかなと思うヒア=i4/8-0)


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にしかど(nskd@enpe.net)