白石加代子


概要
白石加代子の一人芝居。

構成員
主な作家
主な演出家
主な役者
白石加代子
主なスタッフ
公式ホームページ
http://www1.linkclub.or.jp/~hyaku/shiraishi/

過去の公演

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百物語 特別公演 (93.10)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


10/17(日)8:15-10:10PM   くもり 神保町・岩波ホール  白石加代子
  「百物語 特別公演」 構成・演出:鴨下信一 満員

 こわいけど、最高に気持ちいい。山道で迷い、箪笥の音に首をすくめる今夜。

 こわいはなしを朗読。というより、一人芝居で演じる、百物語。一周年超過記念の
 特別公演。過去、人気が高かった2作品をとりあげる夕べ。
 第7夜までで、22話。年3回公演で、一回4作品でも、10年はかかる企画。
 ねこは、最後まで付き合うつもり。毎夜、恐怖と演劇の快感に、身を任せて。

 第1話。 泉鏡花 「高野聖」 (93-1第4夜)
 山中に迷い、怪異と美しき鬼女にであった修行層のお話し。鏡花の傑作をカット。
 それでも、1時間20分の長講で。
 あの独特の鏡花の文体。が、生き生きと踊る。怪しき美女、山男、阿呆、見事な声
 の表現力、所作の演じわけ。自分も修行僧となって迷い、怪異と出会うかのように
 。かなしばりと、ほっと開放の急緩。うれしい、けど恐い。
 それと、きものが薄もえぎ色に、山水が描いてあり、帯にはすっと川の青など。
 品がいいきものでよかったし、内容にも合ってて○。
  
 第2話。 半村良 「箪笥」  (92-6第1夜)
 夜になると、箪笥の上にこども達が次々と、その内腰の曲がったおばあさんまでが
 登って座るようになる。ある夜、カタン、カタンという音が聞こえてきて・・。
 シュールでこのお話し大好き。得体の知れない恐さ。老婆が旅人にかたる話しなん
 だけど。語り始め、眼前の白石加代子がみるみる老婆になっていく。しえぇ。
 びっくり。とんでもない、演技力。カタン、カタンは、箪笥を運ぶ音。これを声で
 やる。これがまた恐い。けど、快感。もー、どうでもして。

 2度目でも、ますます良い。この企画。毎回、演劇観てて、生きててよかったと
 思いますわ。いつもいってるけど、お薦めです。



百物語 第8夜 (93.10)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


10/30(土)8:15-10:15PM 雨/くもり 神保町・岩波ホール 白石加代子
  「百物語 第8夜」 構成・演出:鴨下信一     満員

 トリックに、にこにこ。乱歩二本立。声がいまいちと感じたのは、気のせい?
 
 朗読形式、一人芝居。第8夜。一人の作家のみ取り上げるのは、初めて。
 来年、乱歩生誕百年なそうな。敬意をあらわしての二本立。

 第23話。江戸川乱歩 「人間椅子」
 椅子に潜み、美女の感触を至上のものとした男、のお話し。
 トリッキィな原作にふさわしい趣向。白石加代子が人間椅子に。うふふ。
 食べながらなど、気を抜いた演技もお茶目。男が女の体の感触に、恍惚となる
 ところ。生つばもの。うへへ。(下品ですみません。)

 第24話。江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
 ふしぎな男の持つ絵。その中には件の男と美少女が、まるで生きているかの
 ように・・。押絵は、羽子板とかの立体感のある絵のこと。
 着物がかわいい(かすり?。知識がないんでわからない)。水準の出来か。
 もうひとつの気もする。ところで。このお話しよくわからない。絵の中の男は
 じつは、語り手の人物と一緒なの?。もう一度、原作読んでみるか。



百物語 第九夜 (94.7)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


7/9(土)8:15-11:00PM くもり 神保町・岩波ホール  白石加代子
 ”百物語 第九夜”  構成・演出:鴨下信一     満席

 違った味わいの”恐い話し”3話。白石加代子、堪能の夜。

 ”朗読”と言うより、ほとんど一人芝居の百物語。昨年10月以来、久々の会。
 朗読後のあいさつでは、演題を忘れちゃう御愛敬。久しぶりであがるってると、
 白石さん。演技は、そんなとこは感じさせず、のっているのが良くわかる、楽しく
 ”恐い”夕べでした。
 今回から、整理券が出てます。もうずっと階段で待つ必要は、ありません。
 6時頃から出していたそうです。ねこは、6時50分で30番くらいでした。
 
 第25話 山田風太郎 ”首”
 桜田門外で暗殺された井伊大老の首が失踪。その行く先、かかわる人達の姿を。
 早いテンポでいっきに読む白石加代子。口跡が立つと言うより、舞い上がる。
 気持ちがいい。人の暗部を覗かせるような、凄味のある声。舞台上の生首を
 みる目もすごい。それと、岡引女房のおかしみ。これも忘れちゃいけない。

 第26話 向田邦子 ”かわうそ”
 脳卒中で倒れた夫と、かいがいしく看護する妻。ごく日常のなか、人の暗い影。
 ねこは、最初読んだ時、ぞくりとした向田作。淡々とよむ白石。背中合わせの
 藤椅子の一方に座っては、人がもつ2面性を現しているのか。

 第27話 筒井康隆 ”五郎八航空”
 台風のなか、操縦士が赤ん坊背負った漁師のおばさん。のぼろぼろ飛行機に
 乗り合わせた記者二人の爆笑な恐怖。
 もんぺ姿。3っの箱を椅子や操縦席に見立てて、大奮闘のしぐさも可笑しい。
 25、26話をA面とすると、B面。いってる白石さんの魅力が楽しい。



百物語 第十夜 (94.10)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


10/15(土)8:15-9:50PM 晴 神保町・岩波ホール 白石加代子
 「百物語 第十夜」 構成・演出:鴨下信一     客席9割

 まず、整理券情報。6時30分から10Fで。7時40分に整列開場。100番
 位まで発券(百物語専用券、ちといい感じ)。あとは来た順に並びとなるので、
 注意方。6時20分で30番台程度。最前列に座れました。

 朗読というより一人芝居の百物語、第十回。今回は、時代物。どっちも、もとは
 長講なので、いいとこどりの「抜き読み」。衣装もしぶい着物。語り、演出も
 オーソドックス。と、秋にふさわしい?落ち着き。
 ここんとこ1週間、仕事で睡眠不足へろへろねこは、こっくり。白石さん、最前
 列なのにすみませんな体たらく。年は取りたくないものです。

 第28話。白井喬二作 「忍術己来也」
 ナンセンスなスーパー忍術バトル。大笑い。舞台の上下、中央と居所をかえて
 忍術合戦を語る。海を幻視する場面では、照明でそれぽく。いいね。着物は、
 灰色地に黒で蜘蛛の巣柄。とモノクロームがすてき。

 第29話 三遊亭円朝作 「江島屋騒動」
 眞景累々渕から。古着商いの江島屋から売られたのりではった花嫁衣装。それの
 恥じがもとで死んだ娘の復讐に、夜な夜な五寸釘を打つ老婆と江島屋の怪異。
 老婆の能面のような顔で、きょろきょろと動く目、と語りがこわい。



百物語 第11夜 (95.3)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


3/12(日)8:15-10:15pm 雨 神保町・岩波ホール 白石加代子
 「百物語 第11夜」 構成・演出:鴨下信一  満員(300?)

 32物語目。3年目で1/3。今世紀中に、終わるかどうかな。
 今回、みなラストの破局が恐い。純なの、ぎらぎらなの、楽しい?のと、組み合
 わせも巧い、朗読・一人芝居3本。

 30話 高橋克彦「遠い記憶」
 雑誌の紀行取材でいった盛岡。生まれ故郷で幼児の頃の閉ざされた記憶が蘇って。
 盛岡行きたい!と思うほど、風景描写うまい。場所=舞台の移動多く。照明も合
 わせ適時変化。本にあった演出、○。枯れた色の着物。女将役の艶っぽい声、◎。
 ラスト。上からの光の中、すっと闇の中へ。恐怖の余韻、◎。

 31話 志賀直哉「剃刀」
 仕損じをしたことがない床屋の亭主。病をおして、剃刀をあてたが。
 この小説恐いんだよ。描写がまた細かいんだ。恐くて貧血ねこ。いやだいやだ。
 暗い朱色の着物。病臥の床の設定。押し殺した亭主の声といらだちの表現、すご
 い。背中に汗ねこ。ラスト。客を傷つけてしまった亭主。血の表現。にじり上が
 る亭主の殺意に、客席から押し殺した悲鳴が上がる。のどに剃刀をいれる瞬間。
 うわーと客席から女性の大声。わかります、ねこも、恐かった。

@bQb 鵝c 高「干魚と漏電」
 几帳面なおばあさん。生活は変わらないのに、引っ越し先で電気代が増えてて。
 ブランド(なんだっけ)ものの、ピンクフリフリ部屋着。あわせたスリッパと、
 おばあさん帽子。お茶目茶目な白石加代子。いつも自前の衣装も、これは違うそ
 う。31話の緊張からいっきに解かれて、客席和む。カーテンコールでは、客席
 の阿刀田 高氏を紹介。


筒井康隆3本立!! (95.5)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


5/5(金)7:05-9:25PM 曇 新宿・紀伊國屋ホール 白石加代子VS.筒井康隆
 「筒井康隆3本立!!」演出・構成:鴨下信一 超満員(420+当日補助60)

 白石加代子朗読・一人芝居「百物語」(岩波ホール他)シリーズ番外編。作家・
 筒井康隆の自作自演を交えた3本。筒井は、いー味だしてる親父演技。声、小さ
 いのにけっこう通る(でもねこ、最前列だったから。後ろは?)。さすが役者・
 筒井。

 まず、「おもての行列なんじゃいな」を筒井の自作自演。アル中の親父が窓から、
 行列を幻視する話。政治風刺あるかなのやつ。「懲戒の部屋」は、チカンにでっ
 ち上げられる、筒井の「被害者」サラリーマン、白石の「加害者」おばさんで。
 とりは、「五郎八航空」を白石の一人芝居で。百物語でもやり、場内爆笑だった
 スラップスティック。

 「おもての・」は、明石弁(てあるのか)アル中筒井親父。ぬへへへと怪しい
 笑い声、○。舞台が3、4尺高く、人形の行列が通る窓が斜になってる。見易く
 する、この配慮は後ろの席で生きたかな?。
 「懲戒・」、25年前の自作にぶちぶち文句の筒井。説明がくどいとか。最初は、
 打ち合わせしながらの進行趣向。筒井は、いたぶられてもんどり打ったりの熱演。
 白石は、圧倒的。やっぱすごい。例えば狐目の女なら、顔形と立振舞いが、そう
 見える。ラストの狂的高揚も、◎。
 「五郎八・」は、ほんと巧い。一人でやってるなんて信じられないくらい。
 (5/5-7)


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