桃園会


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五軒町商店街寄合会 (96.3)

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五軒町商店街寄合会 (96.3)

R/【五軒町商店街寄合会】 P567+桃園会

安部公房の短編に「人肉食用反対陳情団と三人の紳士達」というの
があります(「R62号の発明・鉛の卵」新潮文庫に収録)。私は
だいぶ昔にこれを読んだのですが、家に帰ってから読み返してしま
いました。なんとなく似てたような気がしたもので。興味ある方は
どうぞ。5分で読めますので。

このお芝居は、ブラックなコメディとしてもかなりのレベルのもの
ですが、裏にはしっかりしたテーマがあるようです。簡単に言えば、
食人行為の哲学的な意味とか、差別や外国人の問題とかです。さら
には、作者がわざわざパンフで触れているように、愛というテーマ
もあるでしょう(そうでなければあの劇的にして印象的なラストシ
ーンは成立しませんから)。

演出的には、劇場の生の姿や大量のビール、焼肉の匂いを使ってリ
アルな印象を作り出している反面、机の並べ方やビデオ器材の使い
方などが妙に不自然だったりするあたりのミスマッチが、意図はと
もあれ、面白く感じられました。小さな商店街の寄合でこんな大問
題が討議されているっていうシチュエーション自体がミスマッチ以
外の何者でもないですからね。

役者の達者さも考え合わせると、評論家の方々が「じゃむち」誌上
で絶賛していたのもむべなるかなという感じです。

ただ、後味は悪いですけどね……。(^^;


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にしかど(nskd@enpe.net)