tsumazuki no ishi


概要

構成員
主な作家
寺十吾(じつなしさとる)
主な演出家
寺十吾
主な役者
寺十吾
相川直
上村美保子
主なスタッフ
劇団の公式ホームページ
http://www.h3.dion.ne.jp/~t.noishi/top.htm

過去の公演

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東京奴隷市場 (95.4)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


4/22(土)3:00-5:00PM 晴 荻窪・アールコリン tsumazuki no ishi 番外公演VOL.1
 「東京奴隷市場」  構成・演出:寺十(じつなし)吾    客18人(3割)

 寺十さん演出センス、ちらほらおもしろい。フルの作・演出上演をみてみたい。

 お話。新聞の?な求人広告に集まった4人。依頼は銀行強盗。逃避行の中で思い
 だすのは・・。役者がつくった持ち寄りオムニバス。8話ほど。それを束ねた感
 じ。不条理風、等身大演劇風、サイコホラー?風などそれぞれ別の味わい。

 全体観ると、ゆるくて退屈なとこも。けど、役者とそれぞれの話は見せてくれる。
 気に入ったの。上村美保子作。独り言思わず言っちゃう一人暮らしスタイリスト。野犬
 連れて夜のお散歩。思いっきり大声で歌いながら。切なくて、けなげで泣けた。
 お話ありきただけど、上村さんの自然な感じがいい。
 寺十 吾作。暗がり。小さなデスクライトを腿に向けて、ぶつぶつ言いながら歩
 く男。たまに漏れる明かりでシルエットが浮かぶ。と、突然銃を撃ち、人が倒れ
 て。得体しれない凄みがいい。

 なんかねじがどっか外れてる危うさ、唐突さとか。激する場面で、静かにピアノ曲
 、ペンギンカフェをすっと入れるとか。引いているピアノの鍵盤をそのまま映すな
 ど、映像の使い方とか。いろいろ気にかかるとこある。まとまった作で観てみたい
 ねこ。

 役者。上村さん、元気でいい。かわいいし。相川さんも。そこはか艶っぽいとこも
 、○。寺十さんは、暗い役やらすと最高な感じ。

 次回公演。あの八嶋智人(カムカムミニキーナ)、中原和宏(ツェッペリンシアター)をゲストに7月
 STORE HOUSEにて。これは楽しみ。(4/20-22)



(下の文章の文責:一寸小丸さん)

00691/00691 MAF02065 一寸小丸 R/tsumazuki no ishi「東京奴隷市場」
tsumazuki no ishi プロデュース「東京奴隷市場」4月23日6時(1:55')
荻窪/アールコリン 前1800円 当2000円 4/20〜23(6ステ)
構成・演出/寺十吾 03-5952-6586 客40(ほぼ満員)

3月1日に辻仁成と南果歩が結婚した。辻は南を主演にした映画「天使のわけまえ」
を撮った。作家であり、ロック歌手でもある辻の初監督作品である。この映画で南の
相手役を務めているのが寺十吾(その他は田口トモロヲ、高倉美貴、石橋蓮司ら)。

今回の公演でも感じたが、寺十さんは役者としてもかなりの才能である。それは、初
めて見たB級遊撃隊への客演の時に感じ、辻の作・演出だった「フラジャイル」でも
思った。また、シアターグリーンのプロデュースで行なわれた「改訂版タイム」で共
演したカムカムの八嶋さんとの激突も忘れ難い。一歩も引かなかったもんな。

つまずきを見るのは3度目。今回はプロデュース公演ということで、役者のやりたい
放題公演だそうだ。前回の「エスケープマウス〜」の再演で欲求不満が残ったのでし
ょうか。毎回、実験的なことをやってきたつまずきが、前回公演では普通の面白くな
い芝居をやってたもんなあ。なんか説明的なの。今回みたいにつき放した演出の方が
面白いのに。

今回の公演は、役者が持ち寄った細かなネタを、最終的に寺十さんがまとめて構成し
た。銀行強盗という設定を最後に与えたのだと思う。ま、あましそうゆうのはいらな
いと感じた。ひとつひとつが面白いから、それで十分行けるはずだ。

小丸が最も楽しめたのは、若妻と老舅との会話。なまめかしい若妻のコトバに動揺し
まくるジジィを、誌さんェ癌xcm演じていた。見ている私が生つばゴックンしてし
まった。みごと。

相川直という女優がすごい。ここには上村さんという切れものの女優がいて、頭悪い
のとか、どんくさいのをやらせたら日本一だが、相川直も負けてはいない。すげえ大
人っぽいのもできるのに、大人計画で活躍する新井亜樹を彷彿させるワザも持ってい
る。見終わって得した感じがした。

とりあえず、7月にカムカムの八嶋さんが客演する公演に期待しよう。

見終わって「カゲキに実験的な芝居の方が好きです。寺十さんの演出力も見たい。」



寺十吾

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


寺十吾について書きまくりたい。(65L)

劇団tsumazuki no ishi (以下、つまずき)で作・演出をやっている彼は、役者とし
ても演出家としても確かな才能を持っている。それを大ォネ垂ナセっておくのだ。

最初に彼を見たのはたぶん91年のタイニイアリスでの名古屋の劇団B級遊撃隊の公
演だと思う。資料をなくしたので確信がないのだが、とにかくB級遊撃隊のメンバー
よりも、東京から客演で参加した彼がずっと良かった印象がある。変な名前で、読め
なかったのでよけいに気になったのだった。

その後、彼はナビに客演したりしていたので、おそらく名古屋の出身ではないのだろ
うか、どうだろうか。

つまずきを初めて見たのは93年4月の江古田ストアハウスでの公演。「エスケープ
マウスの幸せ」(初演)で、女優をフューチャーした公演だった。それ以前の公演の
ことは知らない。また、93年1月の辻仁成のVアカサカでの「フラジャイル」に出
演している。フラジャイルは、辻が自分の好きな役者を集め、初の作・演出を手がけ
た公演だった。吉田朝や大石継太らが頑張っていたが、寺十の的確な演技も強く覚え
ている。最初誰だかわからなかったが、やたらいいんで確認したら、寺十だったのだ。

エスケープ〜は、のだちえこと上村の二人が中心で、異化効果として次々といろんな
仕掛けが起きた。生のタコが動いたのもこの芝居だったよな。壁にたくさんついてい
た蛍光燈が次々と破裂したりした。不思議な感覚の芝居だった。いごごちが悪くなる
芝居(原作は佃典彦)。寺十はほとんど出演せず、徹底的に演出していた。センスの
良さに感心してしまった。ほんとに面白かったのだ。

エスケープ〜は94年に再演されている(シアターグリーン)。全く別の芝居となっ
ていた。やたらと演劇していた。噂では、この公演をケラが見に来ていたとかで、ち
ょっとあせってしまった。きっと面白くなかったことだろう。私も全く面白くなかっ
た。セットまで作りこんでいて、ま、芝居をやろうと狙ったんだろうけど、つまらな
い。

エスケープ再演の前に93年の10月にウエストエンドスタジオで「VOICE」
(中原和宏、相川直らも出演)をやっている(小丸未見)。知人の話しでは、演出過
多の実験的な作品だったらしく、ちょっとやりすぎの感じがしたが、それはそれで面
白かったという。面白かっただろう。ただ、「やりすぎ」を寺十さんは意識したかも
しれない。それがエスケープ再演が「演劇」にしてしまった理由かもしれん。

エスケープ初演のあと、93年6月にシアターグリーンのプロデュース公演に寺十さ
んは出しトb顳ャAグリの小屋主さんが演出し、渡辺えり子の79年の作品が原
作で「改訂版タイム」として上演。出演はLIVE BEER の真島啓・中津川浩子、つまず
きの寺十、上村、カムカムの八島さんら。寺十・八島のコンビが野放し状態で、すご
かったことを覚えています。この二人(+上村)のせいで、他がかすんでしまいまし
た。

寺十さんの役者としてのすごさは、今回の「東京奴隷市場」(アールコリン)でもあ
らためて思い知らされた。八島さんとのムチャクチャなバトルもできるが、細やかな
表情の変化を要求されるものも、実にうまい。テンションが高いのだ。たぶん、次回
公演(7月江古田ストアハウス)は八島さんや中原和宏(小丸は知らない)が出演す
るということで、演出に徹するのかとも思うが、できれば八島さんとのバトルふたた
びを期待したい。演出と言っても、客演の手前、あまし実験的なことはしないとも予
想されるし。あと、カムカムの八島さんの客演のせいで、ストアハウスに客が入り切
れるかも心配だ。舞台の面積を狭めざるを得まい。

カムカムの「緊急美人」を見ての帰り道(実はつまずきを見るべく移動中)、八島さ
んは外部に客演すべきだ、とマジで思ってた。それが夜には叶って嬉しかったわけだ。
しかし、寺十さんの実験的な芝居も見たいので、ちょっと複雑な心境。ストアハウス
というのは劇団七転舎の持ち小屋ですので、かなり自由なことができるとこだ。むち
ゃな演出に理解があるんだ。ぜひともハデに、かつ、わけのわかんないやつをやって
欲しい。上村さんや相川直も見せて欲しい。とっても期待しております。

今の小丸にとっては、「にんじんボーン」と「tsumazuki no ishi」が双璧でありま
す。(注:オハムスもOJOもジョビジョバも見ていない)



哲学都市 (95.07)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


7/13(木)7:00-9:00PM 曇 江古田・ストアハウス tsumazuki no ishi(つまづきの石)
 「哲学都市 〜肉体ゴセッタイ」 原作:佃 典彦 脚色・演出:寺十 吾
(じつなし さとる) 階段席1列下手より  客席9割(70人)

 意表つくイメージを役者中心で。不満ある。けど、面白さ、○。にたりねこ。

 ひさびさ、ストアハウス。西部池袋線・江古田駅前(南口)の八百屋5F。
 (03-3954-7246)。下北沢・駅前劇場みたいな感覚。座席は全階段でとても見易く、
 ○。開場時で15人。結局、ほぼ満員。平日なのに結構お客入る(・o・)。チラシ、
 KERA氏推薦文「8000円分位の面白さ」効果?。カムカムミニキーナの人気者、
 八嶋智人の出演効果?。

 お話。夏の深夜。私鉄終点駅。かったるそうな駅員。掃除をする彼のもと、終電
 、終わったのに現れる人達。彼らの目的は、不眠症との決別だった。名古屋のB
 級遊撃隊主宰、佃 典彦氏作「阿呆どもの徒党」が原作。これ東京公演あったと
 思う。ねこ未見。

 照明、音楽、脇控え目。役者の演技中心でつくる奇妙な世界。ただ焦燥から暴力
 を振るう男。見えない壁を塗るペンキ屋。突発する幻覚に狂う不眠男。哲学をこ
 ねる夫婦・・など。特に、前半の得体の知れなさ、ぞくぞく面白い。暴力男が暗
 黒・駅員に悪意を向ける冒頭の緊張感とか。哲学夫婦のへなちょこさに脳軟化感
 じるしびれ具合とか。にたりねこ。爆笑しちゃった場面なんかもちら。巧いなあ
 後半、△。不眠男の退屈話あたりから、眠くなる。ねこの緊張感続かず。丹念に
 芝居してるの、うざったく感じることも。タイトに−30分してもいいのに。惜 
 しいとおもうねこ。

 役者、レベル高。不眠男、木立隆雅。抑えた淡々演技に狂気、◎。へろへろ怪演
 技の太田希望は、なんだかすごい。前回、そこはか色気若妻やった相川直は、変
 わって怪しい役。器用な人。駅員・寺十吾は、今回も暗さ世界一って感じ、○。
 カムカム、八嶋智人は、ハイテンション行ったきり演技をちょこちょこと。可笑
 しい。好き。ただ、個人技の範囲なの、残念。(7/11-16)



(下の文章の文責:一寸小丸さん)


tsumazuki no ishi「哲学都市」7月13日(木)7時(1:58')
江古田/ストアハウス 前2500円 当2800円 7/11〜16(8ステ)
原作/佃典彦 脚色・演出/寺十吾 03-5952-6586 客80(ほぼ満員)

プロジェクト・ナビなどの名古屋系の劇団に客演することの多い寺十が、92年頃に結
成した劇団。年1回程度の本公演を続けている。今回はカムカムミニキーナの八嶋智
人と、フリーの中原和宏が客演。いつもの上村美保子が出ていない(残念)。

寺十さんは毎回毎回、全く違った印象の舞台を作り上げる。「エスケープマウスの幸
せ」という作品では、初演と再演では芝居のジャンルまで違うものに仕上げていた。
今回の作品もまた、初めての作風のものとなっている。不条理風(使い古しの表現で
どうも)の展開でいて(つまり別役風とも言えようか)、突然、アングラ(すなわち
状況劇場のテイスト)風の効果を見せたりしている。ある意味で多様な面を持つとも
言えるが、実際には「まとまりきれなかった」に違いない。

●うらぶれた地方都市の、私鉄電車の終着駅。最終電車の到着を待っている午前0
時の、怪しげな時刻。待合室に見慣れぬ包みを見つけた駅員。開いてみると、立
ち昇る煙の中に、大きな柱時計。午前0時を示したまま・・・。

眠れぬ男達の彷徨。最終電車の到着に希望を託す。トマト男が待っているのは、
自分を一発で眠らせてくれる伝説のボクサー。白髪の若者は、数から漏れた羊を
探している。眠れない人々。

列車強盗を企てる二人組男。自殺の場所を探す哲学作家夫婦。サーカス小屋の人
工心臓ピエロコンビ。一夜の夢物語が通り過ぎる。

まとまってねえなあ・・・とか思ってたら、たまたま客出しに出てきた寺十さんと客
との会話を知人が小耳にはさんだ。「ギリギリまで直しが多くて苦労したんだ。いろ
いろカットしたんだけど・・・。」確かになんとかつないでまとめた、って感じ。

ま、そーゆーのはよくあることで、制作面の弱さがこの劇団の特徴でもありますから、
困ったもんです。役者の頑張りで、なんとか維持してましたけど、もうちっと整理さ
れてもいいかも。猥雑な程の渾沌は残ってていいし、イメージの拡散も面白いとは思
うけど、最終的に「何か」に持っていくのかと思ったのに。

それぞれのキャラクターが登場し、大暴れし、そして去っていって、終わった。例え
ばゴミ箱に執着するとかして、あの、すべてを飲み込んだゴミ箱が最後に何かの象徴
とかなっても良かったような・・・。その方が、納得できたかもね。納得させない手
かもしれないけどさ。

相川さんが素晴らしい。惚れました。女優ベストテンで三指に入れます。八嶋さんは
変わらずいい。双数姉妹も東京オレンジとの共演もいいけど、どうせならカムカムと
組んで何かやって欲しい。劇研を出たら、それも可能でしょう。期待したい。

見終わって「毎回毎回、何をやってくれるかと楽しみ。次はどんな裏切り方をしてく
れるやら。」


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にしかど(nskd@enpe.net)