東京ヴォードヴィルショー


概要

構成員
主な作家
主な演出家
主な役者
佐藤B作
主なスタッフ
劇団の公式ホームページ
http://www.vaudeville-show.com/

過去の公演

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Vol.44 夢なかば (90.9)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


東京ヴォードヴィルショー Vol.44 「夢なかば」9月20日7時(2:25'-10'休)
下北沢本多劇場 3000円均一 23日まで 大阪、広島公演あり
作/廣岡豊、演出/佐藤B作、振付/菅原鷹志 03−232−4776

再演シリーズVol.1。84年初演を極力再現する。オープニングの小林麻美から
サザンのブランニューデイでのダンスも。道具屋さんの見せ場、高さ2m・長さ
100mの列車も。その時のBGMも山下達郎のクリスマスイブで同じ(その頃
はそんなに有名な曲じゃなかった)。しかしこのスカスカの空間は何なんだ。パ
ワー落ちた(年です)のと、84年に斬新であったことがもう通用しないんで。
平気でヒットしてる歌謡曲使うの、もうめずらしくないもの。動員も往時の7割。

しかし、ミスブランニューデイで、84年にブレイクダンスをきっちりやったの
もすごかった(84年だぜ)けど、今回はまさかのヴォーギング、やってる。新
しもん好きなんだから。お客をなんとかして楽しませようという姿勢、さすが。
エンディングのどしゃ降りの中のヴォーギングの群舞、見もの。

見終わって「B作さんも石井愃一さんもちゃんとヴォーギング(のようなもの)
踊る踊る。えらいなあ。カッコイイなあ。」



武ちゃんがKAKERU時 (90.12)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


(東京ヴォードヴィルショー若手)天真爛漫ムンムン隊 Vol.1
「武ちゃんがKAKERU時」12月13日(初日)7時(2:00')
池袋/シアターグリーン 1600円 12/13〜16
作/大森博 演出/高橋等 03-232-4776 客130(満員)男女=2:8

たまたま6時40分に池袋に降り立ったら公演のことを思いだしたんで。らっきぃ。

B作さんで有名(?)な東京ヴォードヴィルショーの若手の公演。ヴォードヴィル
の若手公演と言うと、今を去ることウン年前、山口良一をメインに、WAHAHA
の面々(村松さんや佐藤、柴田)や高橋等、一色るり子とかが、スズナリやル・ピ
リエで、大ヒンシュクもんの公演をやってました。そー言えば、その後、WAHA
HA独立へと続き、旗揚げのタイニィアリスで客席にいたB作さんが、「君らの独
立は、俺は認めんそぉ」ってうなってたのを思いだす。今回の奴らは、伸びてくだ
ろーか・・・、興味津津です。なんせヴォードヴィルの本公演では、若手ってロク
な役やらせてもらえませんから。それでもワハハやズビームや岡本圭之輔さんがい
たんだからさ。

いい。話しは愚にもつかないけど、役者の個性が光る。能見は冗談みたいにいい男
だけど芸風がノリタケさんで、中田はそのまんま東だけど、じゅうぶん使える。女
優の小林は柴田さんぽい芸風だけど若い。そう、みんな若い。ダンスは今回も菅原
さんの振り付けで、よく動いてる。なによりもギャグのネタじゃなく、個性(芸風)
で笑わせる辺りがエライ。ま、もっとオリジナルの芸を確立しなけりゃなんないけ
ど、期待できらあね。ワハハの喰さんみたいな人が現われることを祈る。

見終わって「メーキングのビデオの抽選で1番違いだった。B作さんのメッセージ
が入ってて山口さんが編集したんだって。欲しいよお。」



Vol.45 IT'S A SHOW TIME!〜夢は夜ひらく〜 (91.3)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


東京ヴォードヴィルショーVol.45「IT'S A SHOW TIME!〜夢は夜ひらく〜」
3月26日7時(1:45') 下北沢/本多劇場 前自3000円 3/21〜31(13ステ)
作/清水東 演出/松野勇気 振付/菅原鷹志 03-3232-4776 客350(9割)

25年前、ショーパブ誕生初期、新宿に座席30程すら満席にならない店が
あった。ほんの2年程で閉店した店。コメディアンを夢見る若者達の青春が
あった。25年後、一人の雑誌記者が、当時の従業員兼コメディアンの同窓
会を企画する。集まった人々。美容師、主婦、運転手、旅館番頭、衆議院議
員。当時の中心であり、台本を書いていたヤツが来ない。思い出の中に、当
時の出来事が蘇る。裏切り。絶望。ヤツの苦悩。もう戻れない。

雑誌記者はヤツの子供。貧困と病気の中で死んでいったヤツ。もう一度、幕
を上げたい。しかし戻れない。ヤツの帽子だけが、孤独な死を物語る。

けっこうマトモなホンを、ヴォードヴィル流に身体張って熱演。特に優れた
作品とは言いがたいが、ヴォードヴィル久々のヒット。泣けたもん。

B作の芝居はスゴミが出てる。高橋等も決めていた。でもって佐渡さんのダ
ンスやみごと。あえてシビアなダンス作品に挑戦する姿勢に頭が下がる。ラ
ストの全員のダンスシーンは、やっぱりカッコイイ。好きだ。

見終わって「死ぬまで踊ってください。」



Vol.46 にくいあんちくしょう (91.10)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


東京ヴォードヴィルショー Vol.46「にくいあんちくしょう」10月17日7時(1:45')
新宿/紀伊国屋ホール 前3500円、当4000円 10/12〜26(15ステ)
原作・演出/滝大作 脚本/三谷幸喜 03-3232-4776 客400(95%)

劇団結成19年目。旗上げ後、文芸部を結成し、滝、高信太郎(漫画家)、高平
哲郎、松原敏春、喰始らを集めたという。今回、現在もテレビで放送作家として
活躍する滝の、小説「スターダストメモリー」を原作に、東京サンシャインボー
イズの座付き作家三谷の初の外部書き下ろし(チラシに名前が出るのも)。

ベテラン漫才コンビの二人は仲が悪い。元はと言えば、一方が女房を寝取ったか
らだ。テレビ局の控室。ソ連の情勢変化で出演カットに。しかし、今をときめく
漫才コンビの育ての親として、最後のチャンス。にしてはネタが古い。構成作家
と3人での新ネタ作りが始まる。

ここは明治座か、っつう人情喜劇。なんでこの原作を紀伊国屋でやらなあかんの。
演出も演技も重い重い。わたしゃヴォードヴィルシンパだけど、そりゃ苦しい。
山口良一を中心とする「花組エキスプレス」、大森博を中心の若手「天真爛漫ム
ンムン隊」があるからといって、ふけこむにゃ早い。三谷に書かせた眼力は鋭い。

見終わって「来年、もういっちょう、三谷オリジナルを・・・。」



Vol.47 その場しのぎの男たち (92.11)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


東京ヴォードヴィルショー Vol.47「その場しのぎの男たち」11月7日7時(1:57')
新宿/紀伊国屋ホール 前3500円 当4000円 10/28〜11/8(13ステ)
作/三谷幸喜 演出/滝大作 03-3232-4776 客480(超満員)

1973年結成で来年20周年だ。東京サンシャインボーイズの座付き作家(主宰)の
三谷幸喜の書き下ろしを昨年に続いて上演する。ヴォードヴィルショーったら、70
年代後半から80年代初頭にかけての演劇界(及びテレビ界)に多大な影響を与えた
老舗だ。だけどここ数年ははっきり言って低迷していた。昨年の三谷の抜てきにし
ても、ヴォードヴィルの役者を理解していないホンと、三谷の世界を理解していな
い演出と、同じタイプの役者陣のそれぞれが全くかみ合わず、いまいちだった。

今回は面白かった。まずホンがいい。役者にあってる。ヴォードヴィルっつうのは
役者の個性でもってる劇団だで、一人一人のキャラクターが命。そんなホンを書け
るのは三谷しかいない。明治24年の「大津事件」当時の海千山千の政治家達を見
事に書き分け、役者も応えていた。でもって、伊東四朗さんの完ぺきな演技だ。

●ロシア皇太子が大津で切りつけられた。時の内閣はてんてこまいだ。舞台は面
会謝絶の皇太子が泊まっている京都ホテルの別の一室。総理や外務大臣らが、
いかに対処すべきか協議している。ロシア側は激怒し、一触即発で戦争にもな
りかねない。犯人は捕えた。死刑も辞さない。しかし・・・。

伊藤博文到着。すべての実権は伊藤が握っている。松方首相以下は無能なアン
ポンタン。施す策が裏目裏目に出て、伊藤まで巻き込まれて「明治の一番長い
日」は、終わらない・・・。

この作品を現在の政治への皮肉とかって取る見方があるようだが、そんなのはつま
らない。人間ドラマとして充分面白いもの。展開がコロンコロンと変化するのも三
谷作品の常として楽しい。そしてヴォードヴィルの役者達の「熱演」パターンにお
ちいってしまいそうになるのを、伊東四朗の緩急自在の見事な演技でかわしている。
伊東さんはすごいぞ。B作さんとの対決シーンもいい。山口良一のキャラクターも
生きてるし、どおってことない役の石井愃一さんも役を膨らませて笑える。でもっ
て若手の高橋等もキレモノのキャラクターが見事だし、犯人役の能見達也はいい芝
居してる(こいつは若手ん中では買いだ)。

三谷の作品は、基本的にはオーソドックスなホンなんだよね。だからサンシャイン
ボーイズだって、若い役者がかっこよく面白く演じてなかったら、ただの新劇にな
っちゃうの。ヴォードヴィルだって同じ。ただ、B作さんたちがやってきたのは、
役者芝居で笑いに持っていくとこだ。個性を光らせるんだ。今回はそれがかなり良
くできていたんだから、充分面白い。おそらく演じるごとに面白くなっていったろ
うから、公演の後半の方が良かっただろう。良かった良かった。来年も期待しよう。

見終わって「ギリギリでキャスティングが変わったんだってさ。それが正解だ。」



ドン・トン カルレオーレのギャグギャグ エブリバディー (93.12)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


12/25(土)7:00-9:00PM 晴れ 新宿・紀伊國屋ホール 東京ヴォードヴィルショー
  「ドン・トン カルレオーレのギャグギャグ エブリバディー」ヴォードヴィル版・ゴッドファーザー
  原案:佐藤B作 演出:滝大作 満席

 芝居仕立てのお茶の間ギャグ合戦。なんか、なつかしかったりして。
 4回、公演タイトルが変わったいわくつき。苦労してる。結果バタバタ芝居に。

 お話し。東京麹町。ドン・トン カルレオーレ(B作)。東のお笑い界のゴッドファーザー。
 お笑いを文化にしようなんて、志の高い親分。それを心良く思わぬ、西の
 シモネタギャグのボス・バンジィニ。やがて、東西抗争の火ぶたは、きって
 おとされて・・。

 最初、最後は芝居でキチンと締める。けど、全編なつかしギャグぽこぽこ。
 茶の間、TV、こたつにセンペイぽりぽり、あははな世界。ゆるい。ちと、
 笑えないねこ。でも、てんぷく小劇場。なれると、けっこう心地良かったり
 する。まっ、たまにはいいか。そう。Wケンジは好きでした。

 日替わりゲスト。三谷幸喜。南のボス設定。本人良くわかってない。
 なんか、終始いらつきのご様子。で。これからの演芸は「紙きり」だっ。
 それも3Dなど言いながら、紙粘土。お題の国会議事堂が作れません。
 カーテンコールまでには、作ってきたけどね。まっ、それだけのはなし。
 あと。来年、その場しのぎの男達 が改作上演とのこと。楽しみ。



その場しのぎの男たち 94年版 (94.11)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


11/3(木祝)2:00-4:00PM くもり 新宿・紀伊國屋ホール 東京ボードヴィルショー
 「その場しのぎの男たち 94年版」  作:三谷幸喜 演出:滝大作 超満員

 '920、11公演の再演。どのへん変わったのかは??。でも、今回もあははで◎。
 お話し。明治24。ロシア皇太子を警官が暗殺未遂。就任5日目のアンラッキ
 松方内閣。打つ手はみんな外れてしまって、大ピンチ。

 気がいいだけのとほほな首相。明敏な腹黒おやじ、ドン伊藤博文と策士陸奥宗光
 のとらぬたぬきバトル。なぜか、登場くのいち。などキャラのインパクトが大。
 泥沼化する話しは、ほんと可笑しい。庶民の方がまじめだったりとか、ぴりり。
 の味付けも憎い。
 
 お目当ては、伊藤博文役の伊東四郎。いーかげんさと、冷徹な腹黒さが同居して
 うまし。戦争やっちゃおーかっ、とかあっさりが、笑えて恐い。



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にしかど(nskd@enpe.net)