ZAZOUS THEATER


概要
81/4に早大劇研のアンサンブルから「大/早稲田攻社」結成。87年に改名。現在は構成・演出の鈴木の一人劇団であり、毎回、役者を集めるプロデュース制。

構成員
主な作家
鈴木勝秀
主な演出家
鈴木勝秀
主な役者
大石継太
松重豊
吉田朝
主なスタッフ
公式ホームページ
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過去の公演

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サースト〜オイディプス王より〜(91.7)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


ZAZOUS THEATER Vol.12「Thirst」〜オイディプス王より〜 7月11日7時半(1:50')
青山円形劇場 前2500円 当アリ2800円 7/10〜14(7ステ)
構成・演出/鈴木勝秀 照明/倉本泰史 03-3468-7345 客290(98%)

早大劇研のアンサンブルから81年「大/早稲田攻社」結成。87年ザズゥに改名。
プロデュースの形を取り、鈴木の一人劇団。今回、ヤングニナガワカンパニーの大石継太
や、図体のでかい松重豊、いつもの吉田紀之、その他が参加。

勝村さんがいない。でも今一番小劇場で仕事している倉本明かり屋さんが元気に
かっこいいし、ニナガワの大石も、吉田さんも、お客をつかんで離さない。

荒野、風が吹いている。古墳発掘の考古学者と二人の助手。そしてスポンサーの
気のいい政治評論家。そこへアルバイトの少年と、飛び込みで仕事をしに来た謎
の男。男6人の奇妙な1日が過ぎていく。人里離れた荒野で、新奇な壁画を発見
した喜びの宴が始まる。そして寝静まった深夜、飛び込んで来た男の血塗られた
過去が発掘される・・・。誰もいなくなった荒野に・・・、風が吹いている。

やっぱ勝村さんがいない。「LYNX」の印象強いもの。松重さんではそれの動
機が見えない。その必然性、そのリアリティが弱いもの。寝たぞ。

見終わって「絶対、大石さんはいい役者だ。一応、ゆっとくぞ。」



古謡(91.3)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


ZAZOUS THEATER Vol.11「古謡」3月13日7時半(1:35')
新宿/シアタートップス 前2500円、当2800円 3/12〜17(8ステ)
企画・構成・演出/鈴木勝秀 03-3468-7345 客170(満員)男女=2:8

早大劇研から81/4結成。元の大/早稲田攻社。今回、自転車キンクリートの
柳橋りんと吉利治美を迎えての公演。

まるで、人里離れた山荘で起こる密室殺人ミステリーのようなスリリングな
雰囲気だが、全然関係ない。起こりそうで起きなかった惨劇の序曲。
舞台は田舎の、決して一流とは言えない大学で、総長の娘と結婚した若手教
授の家。歴史学教授であり、チャネリングの実験にのめりこむ夫。ハデ好き
で、欲求不満の妻。ある日、新任の助教授夫妻を深夜の実験に招待する。歴
史学者と生物学者の、生まれなかった子供への思いのせめぎあい。人類の過
去を研究するものと、人類の未来を改変するものの存在のあやうさ。いつま
で歴史学者は変人を続けなければならないのか・・・。

上質の照明・音楽が熱演の女優陣と吉田紀之を光らせる。スズカツの演出も
さえている。中身はありそでないけど、閉塞状況は感じられる。何が行き詰
まったんだろうね。時代かなあ・・・。

見終わって「吉田ワンマンショー、柳橋ちょー熱演、吉利光る。その他はいた。」



サースト〜オイディプス王より〜(91.7)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


ZAZOUS THEATER Vol.12「Thirst」〜オイディプス王より〜 7月11日7時半(1:50')
青山円形劇場 前2500円 当アリ2800円 7/10〜14(7ステ)
構成・演出/鈴木勝秀 照明/倉本泰史 03-3468-7345 客290(98%)

早大劇研のアンサンブルから81年「大/早稲田攻社」結成。87年ザズゥに改名。
プロデュースの形を取り、鈴木の一人劇団。今回、ヤングニナガワカンパニーの大石継太
や、図体のでかい松重豊、いつもの吉田紀之、その他が参加。

勝村さんがいない。でも今一番小劇場で仕事している倉本明かり屋さんが元気に
かっこいいし、ニナガワの大石も、吉田さんも、お客をつかんで離さない。

荒野、風が吹いている。古墳発掘の考古学者と二人の助手。そしてスポンサーの
気のいい政治評論家。そこへアルバイトの少年と、飛び込みで仕事をしに来た謎
の男。男6人の奇妙な1日が過ぎていく。人里離れた荒野で、新奇な壁画を発見
した喜びの宴が始まる。そして寝静まった深夜、飛び込んで来た男の血塗られた
過去が発掘される・・・。誰もいなくなった荒野に・・・、風が吹いている。

やっぱ勝村さんがいない。「LYNX」の印象強いもの。松重さんではそれの動
機が見えない。その必然性、そのリアリティが弱いもの。寝たぞ。

見終わって「絶対、大石さんはいい役者だ。一応、ゆっとくぞ。」



シープス(92.4)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)



ソカ(91.12)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


ZAZOUS THEATER Vol.13「ソカ」12月4日7時半(1:36')
新宿/シアタートップス 前2700円 当3000円 12/3〜8(8ステ)
構成・演出/鈴木勝秀 出/松重、大石、吉田 03-3468-7345 客150(満)

早大劇研で第三舞台、山の手事情社、遊◎機械らと同期の「大/早稲田攻社」が
81年結成され、87年ザズゥになった。事実上「鈴勝」の一人劇団。最近は元ニナ
ガワの松重豊、現ニナガワの大石継太、昔からの吉田紀之の三人が中心である。

大石がいいぞう。伸びるとは思ってたけど、ここまで伸びるとは。吉田同等。

床・壁がコンクリートなム所。3人の男が出会う。ソは、ギャンブルとケンカで
でかくてごっつい長銀の割債な人生設計男。カは、遠洋タンカーで久々日本な陽
気に寂しい破綻男。間に入るのが、右左を向いてイルカ語クークーのバーテン。

帰ってきてしまった。若くして結婚し、妻の妊娠を知って逃げ出した日本に、数
年ぶりに帰ってきてしまった。あんなにいやだったのに。じっとしている生活が
いやだったのに。電話するか? あいつの姓が変わってる? なんだよ・・・?

大石が、一触即発の性格破綻者してる。一瞬で人格が変わる役者を私は評価する。

見終わって「大石さんに魅入られた。なるべく前で見ましょう。」


ZAZOUS THEATER Vol.14「シープス」4月24日7時半(1:51')
新宿/スペースゼロ 前2700円 当3000円(60枚程) 4/23〜26(6ステ)
構成・演出/鈴木勝秀 03-3468-7345 客550(超満員=通路桟敷まで)

81/4に早大劇研のアンサンブルから「大/早稲田攻社」結成。87年に改名。現在
は構成・演出の鈴木の一人劇団であり、毎回、役者を集めるプロデュース制だ。

元ニナガワの松重豊、現ニナガワの大石継太、バンドのメトロファルスの伊藤ヨ
タロウ、ショーマの石橋祐、そしてじてキンでも活躍の久松信美、吉田紀之の6
人が参加。それと照明はいつもの倉本・APS・泰史。

90年12月の「LYNX」(ザズゥシアター Vol.10 青山円形劇場 出/勝村政信、
大石継太、松重豊、吉田紀之)は傑作でしたね。勝村が良くて、照明の倉本さん
がかっこ良くて、W.ギブソンの「ニューロマンサー」をネタに未来をみごとに
描いていた。今回、オープニングの松重さんの仁王立ちと照明を見て、すぐにリ
ンクスを思い出しました。今回の元ネタは「ブレードランナー」であり、その元
ネタの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」(このタイトルは有名な誤訳)で
す。「羊」と呼ばれるアンドロイドの逃亡者と、それを追う特別捜査官との戦い。

2体の羊が逃亡。1体は爆死。残りを追い抹殺することを目指す特捜班。羊の生
みの親であるユカワ博士をマーク。その助手のコバヤシにも注意。羊、登場。す
べての羊は全く同じ姿。寿命も決められ、安全装置も施されている存在。羊同士
には関係が生まれない。おのれのアイデンティティを模索して悩む羊。彼らには
存在の理由が見えない。生まれたことが矛盾。その解答をユカワ博士に求めて。

アシモフは死んだ。ロボット3原則も死んだ。アイデンティティを喪失している
のはアンドロイドだけではない。電気羊の夢を見るやつはアンドロイドか。

今回もリンクス同様、エンディングは村川透してっけど、吉田さんが狂ってっか
ら楽しめる。大石もいい泣きしてる。今回も小丸は松重のセリフを聞くたびに寝
た。なんでかしらね。久松はどこへ行っても久松だ。好きよ。ヨタロウさんは「サ
ースト」よりは良かった。シブいね。

このサイバーパンクシリーズとでも言うべきSFもんを年一でいいから続けて欲
しいなあ。スズカツさんしかいないもの。んで、なるべく勝村も呼んで欲しいよ。

最近の東京の小劇場界を代表する照明屋と言えば、キャラメルボックス等を手掛
ける黒尾さんと、いろいろやってる板谷さんと、ザズゥで見せる倉本さん。特に
倉本さんは断トツで、今やAPS(エアー・パワー・サプライ)の取り合いだ。何人ぐらい所
属しているんだろうかしら。めちゃかっこいいもんね(倉本さんだけだけど)。

見終わって「全国ツアーさせたいぞ。」



銀龍草(92.12)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


ザズゥシアター Vol.15「銀龍草」12月8日7時半(1:54')
表参道/青山円形劇場 前3700円 当4000円 12/3〜15(16ステ)
構成・演出/鈴木勝秀 03-5430-3841 客330(ほぼ満員)

81/4に早大劇研のアンサンブルとしてスタートした大/早稲田攻社が87年に改名し、
公演ごとにプロデュースする形のスズカツ一人劇団となった。今回の出演は常連役者
である吉田紀之、大石継太、松重豊、伊藤ヨタロウに加え、花組芝居で女形役者とし
て活躍し、フリーになってからも「女形役者」としての資質を生かした活動を展開し
ている篠井英介、じてキンで活躍する久松信美らである(他、隈井士門、藤本浩二)。

今回の公演は当初、テネシーウィリアムズの代表作である「欲望という名の電車」の
予定であったが、正規の手段で上演権を取得し、上演台本の全文翻訳も送り、契約の
段階でもブランチ役を篠井さんでやることを隠してもおらず、情報宣伝、チケット前
売りでも日本側エージェントの許可を得てチケットを発売したにもかかわらず、その
後に上演権所持者側から「ブランチを男が演じるなどということは、いまだかつて聞
いたことがない。したがって、本公演の中止を要請する」という一方的な指示により、
作品の変更を余儀なくされたものである。

代替となった作品ではあるが、スズカツさんの中では次の次に予定していた作品だそ
うで(主人公が女性の予定だった)、単に時期が早まっただけで「代替ではない」と
のことです。また、稽古もたっぷり取れ、納得のゆく仕上がりだそうだ。

確かに欧米のリアリズムおたんちんにぜひ見せてあげたい作品です。演劇においては、
性の違いなんか簡単に飛び越せることを証明しています。女っぽい化粧をするわけで
もなく、スカートをはくわけでもなく、普通の男優が、内側を女にして演じてしまう
ことで、充分「性」の問題が消えてしまうのです。性の違いなんか、全く関係ない。

●ギュイーン、ギュイーン、ギシッギシッギシッ・・・女、手に銃、男に向けてい
る。撃てない。男、銃を奪い、ゆっくり自分の頭に・・・撃つ、ブラックアウト。

健康マニアとなった女、カルシウムとビタミンが必要。にぼしとレモンを交互に。
女にだけ見えている男。愛の証のために死を選び、女の頭の中にだけ存在するこ
とを選んだ男。女、にぼしとレモン、黙々と食べ続ける。

そんな女を愛してしまった男、彼女のうつ向きかげんの人生を救いたいと望む。
彼女のいる場所から救い出したいと考えている。精一杯の愛で。内にこもった人
生ではなく、明るく陽気な生活を与えたい。マザコン男の愛の暮らしである。

男、知ってしまう。彼女の過去を。薬中、精神病院、強制収容、夫殺害の容疑、
母親が探偵を使って調べたもの。信じられない。しかし、男は彼女を救いたいと
願い続ける。救えるものと。明るい未来を作れると。

女は知っている。真実は頭の中だけにあると。精神だけが真実であると。あのマ
ザコン男は何もわかっちゃいない。ニセモノの現実に生きているだけだ。現実は
ニセモノだけだ。ホンモノは頭の中にある。愛を証明してくれたあの人は、私と
一緒に生きている。これからも、ずっと・・・。

2年前の「LINX」に匹敵するできです。かっこいいです。男同士のテンションの
ぶつかりあいでの役者芝居です。マジで火花が散ります。スズカツと倉本さんの照明
が、煽ります。かっこいいよなあ。

あえて順番をつけますと、1番はやぱし大石さんです。先月、三人姉妹に出てました
から出番は少ないのですが、完ぺきです。大石さんに感情移入すると、泣けます。

次は久松さんです。良かったぁ。いつも剽軽なのとか、善良な役が多いのですが、今
回の悪役も見事でした。歪んだ性格で女をいたぶるイヤラシサが完ぺきでしょう。

あと、吉田さん。今回は見せ場が少なかったのですが、相変らずです。作りますねぇ。

松重さんはキャラクターの設定が合ってました。マザコン、筋肉脳みその単純野郎を
いままでにない高いテンションで演じてました。松重さんとしては上出来です。

篠井さんは、時々芝居が形になってて、彼女の性格破綻を充分描ききれていたか疑問
です。もっと「壊れそう」であり、「病気の目」だと思うのですが。「でもしたたか」
なんですから。だけど、大石さんや久松さんや松重さんと対峙しなければならないの
は大変なことです。そこいらの女優さんにゃ勤まりません。誰ができるでしょう?。

ヨタロウさんも篠井さんと同様、動きやセリフ回しが形になります。ずいぶんうまく
なりましたけどね。

やっぱ、大石さん・吉田さん・久松さんのレベルをたくさん揃えて、バトルロイヤル
な芝居をスズカツさんに作って欲しいもんです。見ていてつかれるけど、たまにはイ
キのいい役者のギリギリの芝居につきあうのもいいもんです。も少し、エンタテイン
メント性を加味してもいいと思うけどね。役者同士のせめぎあいをやらせたくなる気
持ちはわかるけどさ、もちっと別のハデな要素を加えて変化させて欲しい気も・・・。

見終わって「大石さんは環境に順応しやすいタイプなんだから、下手な役者と一緒に
芝居してはいけません。ザズゥにいなさい。」



ウェアハウス(93.8)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


ザズゥシアター Vol.16+1「ウェアハウス」8月21日2時(1:25')
渋谷/ジャンジャン 2300円 8/20〜22(5ステ)
構成・演出/鈴木勝秀 03-5430-3841 客150(満員)

ザズゥシアターのハウスプレィシリーズっちゅうのは、どーゆー意味なんだか。本
作品は、今年6月にシードホールで、松重豊・佐藤誓の二人で11日間・前売3800
円で行なわれたもの。今回は久松信美・大石継太で5ステ・2300円だ。超満員
は必至と思っていたけど、椅子・桟敷が埋まった程度だった。なんでも、初日は地
獄のような混雑だったらしい。小丸は、その初日のチケットを持っていたのだが、
寝過ごしてしまい、見れなかったのだ。てなわけで、チケットを無駄にしてしまっ
たわけだが・・・怖いもの知らずの私は、そのチケットで翌日に堂々と入場してし
まったのだ。モギリの人はちゃんとチケットの期日を確認しましょう。(ちょっと、
ドキドキした・・・全席自由で良かったよ)

さて、芝居だ。シードホールのは見ていない。小丸は松重さんの評価が低いんだも
の。大石さんや久松、吉田朝さんと比べるに値しないと思っている。大石はいいぞ。

久松は、「銀龍草」で突然、すごいところへ行ってしまった。驚いた。あれが偶然
のできごとだったのかどうか、今回の最大の見所と言ってもいい。結論から言えば、
本物だった。久松は変わった。すげえぞ。

●閉塞状況。二人の男。必要とされるのは「会話」。話す。応える。二人は会話
を生産してゆく。続けられる会話。止めてはいけない会話。二人は気づく。会
話に必要なのは、「理解」であると。理解しえない二人。会話が積み重ねられ、
ことばが堆積し、そして「理解」は見つからない。

限界が訪れる。理解なき会話の堆積が決壊する。二人は・・・こわれる。

テキストとして、E・オールビーの「動物園物語」の一節が用いられています。ま
あ、よくわからん話しです。そもそも、なぜ会話を産み出さねばならなかったのか
という必然性が見えません。久松の攻撃性も、大石の受け身のキャラクターも、根
拠が見えないので、理解ができん。確かに二人の人格抜きでも、そこで起きている
ことは理解できるけど、どうにも「なぜなんだ」が見えないと・・・。

久松の「やな野郎」度は完璧です。大石さんは芝居を完璧に受けるけど、受けの芝
居はそもそも損ですので、久松のスゴサが目立ちます。ガンガン責めておいて、突
然不機嫌になる瞬間が、すごい。かっこいい。

よくわからん話しでした。ちょっと退屈しました。だけど、私は久松を見に、また
来るでしょう。次は何をやるのか、期待させますもの。なんちゅうか、マンプリを
見ていて、そのホンの面白さに感動しながらも、板の上に乗っている芝居が、ホン
を忠実に再現しているだけで、役者のリアリティを付与し損なっているもんだから、
芝居の魅力を出し切れていないように感じていた。このザズゥを見ていて、そのこ
とを再確認しましたよ。やっぱ私は、ホンの面白さだけでは小屋に足を運べないと
思う。ホンは本で読めるに違いない。舞台では、役者自身が発するものを浴びたい
と思う。

久松は、じてキンなんかで人のいい兄貴とかやるのはやめて、ザズゥでもっともっ
とトンガって欲しい。もっとも、こーゆー久松を、じてキンの鈴木裕美が料理し得
るのかも、気になるところではある。

見終わって「どう考えても、作業が足りない。スズカツさんがこの二人の場合を、
ちゃんと見通していないのだと思う。」


(下の文章の文責:まねきねこさん)


8/21(土)2:00-3:30 曇り ジャンジャン ZAZOUS THEATER
  「ウェアハウス」   作・演出:鈴木勝秀   下手3列

 前回より密、2人に集中できる演出。照明も展開毎に細やか。いいな。
 お話し。シ−ド公演と筋は同じ。松重->久松(チノ)、佐藤->大石(カイダ)
 の配役バ−ジョン。エピソ−ドや役柄が少し変えてあります。
 上が、元教会の設定が当地そのまま。お遊びか、伏線か。
 完全に二人だけとしたことで、終局までの流れが良くなってる。集中して
 観ることができます。犬の登場(声だけ)にも効果をあげてる。
 
 台詞、照明、音楽など、よりバランス良く感じられる今回の方が好きです。
 前回は、松重氏の存在が全編を占めていて。緊縛されてしまったので。
 
 元教会、チノがカトリック系学校にいたなど、原罪意識のテ−マを示唆して
 いるのか?。はたまた、チノとカイダは、日本人にとっての「場と個」を
 表わしているのか?。つらつら勘繰りながら、次回を楽しみに待ちましょう。


Vol.17 LOONY (95.4)

(下の文章の文責:一寸小丸さん)


ZAZOUS THEATER Vol.17「LOONY」4月11日7時半(1:51')
青山円形劇場 前3800円 当4200円 4/5〜14(12ステ)
構成・演出/鈴木勝秀 03-5430-3841 客200(7割)

すんばらしかったです。「LYNX」「銀龍草」に匹敵します。久松一人の頑張り
でしたけど。久松がすべてでしたけど。久松信美に2500円、大石継太に500
円、倉本泰史に300円、音楽・美術に150円、スズカツさんに50円、右側の
もぎりの女性に50円といったところでしょう。

スズカツの一人劇団であるザズゥシアターは、毎回多彩な客演を得て公演されてい
る。今回も久松・大石に加え、藤井かほり、伊藤ヨタロウ、他である。

サブタイトルが「〜エレクトリックエイジのロミオとジュリエット〜」となってい
る。まわりの言うことに耳をかさずに、一人よがりで突っ走ってしまた愛bホゥbフ達の物語を題材とし、おっちょこちょいの二人を死に追いやったロレンス神父
に焦点を合わせて現代の物語を紡ぎ出している。

●ストレスによるコミュニケーション不全を起こした大人達にカウンセリング
を行なっている医療現場。患者の一人の治療のため、カウンセラーの医師が
講じた処方せんは、電話によるヴァーチャルコミュニケーション。匿名同士
による仮想会話での精神の開放。閉じた心が開かれていく。

その人の治療のため、電話でのおしゃべりを担当した彼女は、自らの塞いだ
心が解き放たれていく感覚を味わう。患者の治療が、いつしか自身の救済と
なっていく。仮想世界にジャックインするたび、二人はより強く繋がってい
く。現実世界からの逃避。しかし、現実はやっぱり、存在する。

医師により仮想世界が暴かれる。患者の彼は仕組まれた虚構に激怒する。壊
れていく二人。そして・・・仮想世界での、死。

ヴァーチャルワールドで盛り上がる二人との対比で、リアルワールドで稚拙なコミ
ュニケーションする二人を登場させてます。駆け引きをしながらも現実との折り合
いをつけていく二人こそが重要ですが、へたすぎて存在の意味がよく伝わりません。
あと、コミュニケーション不全の患者の別事例として、スズカツさん自らが演じて
ます。これはうまいです。仮想世界に閉じこもる一方の患者(久松)が立っている
位置をうまく示しています。救いが必要である位置が伝わります。

この物語が、ロミジュリから発したとしても、現代というコミュニケーション不全
当たり前社会では、導かれる結末も違ってきます。閉じこもってしまった二人に死
が訪れる時代もあったのかもしれませんが、今は違います。現実世界しか持たない
二人には、社会との折り合いをつけていく中での「結婚」という名の「停止(=死)」
が待ち構えているのに対し、仮想世界での虚構の自由を生きることのできる二人に
は、永遠の生が与えられます。あるいは再生の自由とも言い換えることができます。

仮想世界(個に閉じた世界)に生きることを否定的に描くものは少なくないと思い
ます。この作品も、スタートはそこにあったのかもしれません。しかし、久松のリ
アリティがすべてを覆しました。現実世界に生きることは、妥協と思考停止が前提
であり、仮想世界にこそ本当のリアリティがあることを伝えてくれます。仮想世界
だけでは食っていけません。しかし、二つの世界を手に入れた二人こそ、勝利を得
たと言えるものです。うまいなあ。

にしては、現実世界側の二人が、中途半端な表現しか示していなかったような・・・。
あの二人の表現の方向が見えるなら、もっともっとわかりやすかったろうに。

小丸は基本的に「コミュニケーション不全」問題が大好きです。演劇におけるテー
マ、というより現代のテーマとして、「コミュニケーション」は欠かせません。コ
ミュニケーション不全を起こした人は、決してコミュニケーションを拒否している
のではなく、コミュニケーションを切に願う人であり〜〜〜なんたらかんたらと長
くなるので、これは瀕死の2番会議室に書いちゃおう。

見終わって「長くてすみません。次の発言も読んでいただければ・・・。」



(下の文章の文責:まねきねこさん)

00628/00628 JCE00362 まねきねこ r/ZAZOUS THEATER「LOONY」
( 5) 95/04/13 23:07 00610へのコメント

4/9(日)6:30-8:30PM 雨 渋谷・青山円形劇場 ZAZOUS THEATER
「LOONY〜エレクトリックエイジのロミオとジュリエット」構成・演出:鈴木勝秀 客席7割(200?)

 心の恋人達が永遠の幸せを得るという、羨ましいお話。#610セレステ、#615はち、
 #617川平 吉樹、#622じゅーこー、#625(#626)一寸小丸  各さんRあり。

 電話(言葉)によってしか、コミュニケートできない二人。が、言葉を無くした
 ときに、なにより心触れ合う。ふむ。世界は二人のためにあるの世界。そうなん
 でしょうね。いいなあ。ねこ、そんな相手いないもの。で。メロウな曲が、すっと
 入って、照明落ちて。映画かMTVみたい。かっこ良すぎ?。

 久松さんがまたきれた演技、○。終始、人のこと直視しない。けど、心の恋人には
 まっすぐ目を向ける。リアル。怒らせると、行っちゃう目も○。苅部さんは、ただ
 うるさい。うーん。(4/5-14)



C.B. (95.11)

(下の文章の文責:まねきねこさん)


11/5(日)2:00-4:00PM 晴 渋谷・青山円形劇場 ZAZOUS THEATER
 「C.B.」 作・演出:鈴木勝秀 前売3800,当日4200
  上手G2列目より 客席(奥2ブロック除く)ほぼ満員(350人)

 舞台。今の時代だれが座るのやらという、古風な椅子ばらばらと。舞台奥には
 無造作なやぐら天井まで。の上に木偶人形。楽器らや、がらくたやら。

 お話。??。芸術家を志向した者達。今はなにやら知らぬ部屋に囚われの身。ボ
 ードレールをトレース:彼の言葉をそらんじ、麻薬飲茶。そこに新たな仲間が。

 冒頭しばらく、総員・「吉田朝」化。奇妙な振りで台詞しゃべったり。この役者
 放し飼いが、「ご挨拶」の芝居作りを変えた成果?。どうなるのだ。と思ってた
 ら、いつものハードボイルド浸りきりの鈴勝世界に。安心するやら、がっかりす
 るやら。なんだかかっこいいけど、飽きもちと。今回もたまに意識失い寝てしま
 う。「劇団8年目」、鈴勝氏は変革したい気持ちありとか。勝手な客の立場で、
 察したりもするねこ。

 ボードレールがなにやら知らず。教養なしねこ。けど、怨念だか何か立ちこめる
 お話。得体が知れなさ、○。最後に男一人、妖し紫光の中でほくそ笑み(反対側
 で表情見えず。ねこのイメージ)。3人の生気吸い取り、邪神(C.B.)復活?。
 悪の魅力ってやつ?。など、よくわからないので、あれこれ想像。少し面白い。

 久松さんは髪を伸ばした。ますます美青年。きれいな顔で怒髪する凄みが◎。彼
 主演でピカレスクものとか、見てみたいねこ。あと。この回ゲストはなし。
 (11/2-7 9ステ)


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にしかど(nskd@enpe.net)